2025年5月9日放送の【マツコ&有吉 かりそめ天国】通はこっちを選ぶ和菓子3選で紹介した、栗羊羹の名店・あんわらびのお店は『青柳正家』です。

『菓匠 青柳正家』は、1948年（昭和23年）に東京都墨田区向島で創業した老舗の和菓子店です。その名は、昭和24年に開催された全国銘菓奉献結成式典での味わいが評価され、元公爵・一條実孝公より「正家」の称号を賜り、看板の筆も公自らが執ったと伝えられています。店舗は、東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」から徒歩約10分の場所にあり、墨田区の歴史ある街並みに溶け込むように佇んでいます。

青柳正家の看板商品は、天皇家の象徴である十六菊花御紋章の使用を許された菊最中です。小ぶりな最中の中には、濃厚な味わいの大納言小豆がぎっしりと詰められており、見た目の美しさと上品な甘さが特徴です。この最中は、格式高い贈答品としても人気があり、訪れる人々の心をつかんで離しません。

また、栗羊羹も青柳正家の代表的な逸品です。藤紫色の透明感ある羊羹の中に、大粒の栗が贅沢に入っており、見た目の美しさと上品な甘さが調和しています。この羊羹は、明治神宮菓道敬神会への献上品としても知られ、その品質の高さが伺えます。

あんわらびは、わらび粉を丁寧すぎるほどダマができないよう溶かし、すっきりした甘さのザラメ糖と、最初から藤色の餡を混ぜ合わせます。職人技で手早くかき混ぜながら練ります。練り終えた後すぐ冷やすことで水分を閉じ込めぷるんとした食感に仕上がります。軽く煎った口溶けのいいきな粉をまぶして完成です。

その他にも、季節ごとに変わる和菓子が豊富に揃っています。春にはくず桜餅、初夏には柏餅、秋には栗蒸し羊羹など、四季折々の素材を活かした和菓子が店頭を彩ります。これらの和菓子は、見た目の美しさだけでなく、素材の風味を大切にした味わいが魅力です。

栗羊羹は「藤色の餡」と呼ばれる丁寧に灰汁を取った淡い紫色のあんこが特徴。極限まで灰汁を取り除くからこその色だそうで、3時間かけ丁寧に灰汁を取り除く焦げの原因となる灰汁がないので淡い紫色になります。

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