あぶり餅 一和 北大路駅「一和 一文字屋 和輔」
初代の一文字和助が、香隆寺の名物だった「おかちん」と呼ばれる餅を疫神を祀る今宮神社へ供えたことが、その始まりとされています。
神前に供えた餅のお下がりを参拝者が口にし、無病息災を願う習わしへとつながっていきました。
現在は、確認できる系譜で25代目となる長谷川奈生さんが暖簾を守っています。
江戸時代の「都名所図会」にも、一和とみられる茶店と「あぶり餅」を示すのぼりが描かれており、参道も店の場所も現在とほぼ変わりません。
今宮神社の東門へ延びる参詣道に面した建物には約400年前と伝わる部分が残り、板戸を大きく開く茶店らしい姿も見どころ。京都の町並みを形づくる大切な建物として「京都を彩る建物や庭園」に認定され、長い年月を重ねた店そのものが今宮神社門前の風景になっています。

一和ならではなのは、あぶり餅を単なる甘味ではなく、今宮神社の神事や祈りと結びついた食べ物として守っていること。
商売を広げることよりも、この場所で暖簾をつなぐことを大切にし、百貨店などへ店を広げず、今宮神社へ参拝した先で味わうという形を守り続けています。
作り方の核となる焼き方も、長い歴史の中で受け継がれてきました。
一口ほどの大きさにした餅を竹串に刺して炭火にかざし、表面へ香ばしい焼き色をつけてから白味噌仕立てのたれをまとわせます。
砂糖を庶民が口にできなかった時代には白味噌そのものの甘みで食べられており、現在につながる甘い味わいになったのは江戸時代中期ごろ。
焼き方は変えず、時代に合わせて餅つき機や蒸し器を取り入れながら千年の仕事をつないできました。
親指ほどの小さな餅を炭火であぶるため、表面にはところどころ香ばしい焦げ目がつき、その内側には餅らしいやわらかな食感が残ります。
そこへ白味噌を使った甘じょっぱいたれが絡み、きな粉の香ばしさも重なるのが特徴。
ひと串が小ぶりなので、炭火の香り、餅のやわらかさ、白味噌のまろやかな甘みを軽やかに楽しめる京都らしい甘味です。
一人前は11本で、この「11」という奇数にも一和らしい由来があります。
平安時代の陰陽道では奇数を陽の数字と捉え、日本でも縁起のよい数字として大切にされてきたことから、戦後に一人前の本数を決める際に11本となりました。
かつては人数分をまとめて皿へ盛り、参拝者がお茶代として心づけを置くような形だったといい、現在の一皿にも門前茶屋の歴史が息づいています。
もうひとつの楽しみはお茶。
あぶり餅にはお茶が添えられ、炭火の香りと白味噌の甘みを味わったあとに口を整えてくれます。
店先で餅が焼かれていく様子を眺めながら、古い茶店の空気ごとゆっくり味わう時間もこの店ならでは。
農林水産省の紹介でも、メニューはあぶり餅のみとされており、千年以上にわたりひとつの名物を守り続けてきた潔さが際立ちます。
- きな粉x炭火で香ばしい
- 創業から1000年以上女性だけで切り盛りしてきた
一文字屋和輔(衣笠・紫野/スイーツ) – Retty(レッティ)
[スイーツ好き人気店☆☆☆] こちらは『一文字屋和輔(衣笠・紫野/スイーツ)』のお店ページです。実名でのオススメが122件集まっています。Rettyで食が好きなグルメな人たちからお店を探そう!
retty.me
| 住所 | 京都府京都市北区紫野今宮町69 |
|---|---|
| 電話 | 075-492-6852 |
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







