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復活した十割そば「高遠そば ますや(たかとうそば ますや)」
歴史のルーツは江戸時代初期に遡り、当時の高遠藩主・保科正之が信州高遠から会津へ移封される際、蕎麦職人も連れて移ったことで「高遠そば」が会津地方にも伝わりました。しかし信州高遠では家庭料理としての蕎麦文化はあったものの、商業化されず年月が経過し、1998年に会津から逆輸入される形で地域活性化の核となり、2007年にはますやがそれを体現する店舗として誕生しています。
ますやの特徴は、まずなんといっても「自家製石臼挽き」の四種のそばと四種のつゆです。玄そば(外二)、抜きそば、田舎そば、入野谷在来そばというラインナップから選べ、製粉は電動三台と手挽き臼を駆使しています。
また、つゆは「高遠そば伝統の焼き味噌と辛味大根」をベースにした辛つゆが基本で、コクのある枯鯖節出汁と焼き味噌が調和しています。さらに鰹だしによる江戸風つゆや、のどぐろ焼き干しつゆなどユニークなバリエーションもあります。
人気は基本の「高遠そば」。焼き味噌を出汁で溶き、辛味大根と刻み葱を加えた辛つゆにそばをつけて食べるスタイルは、素朴ながらも味わい深く、400年以上続く伝統の味が楽しめます。特に二八そばは透明感のある細麺で、ぬるりとした喉ごしと大根の辛み・味噌の奥深さが一体となり、地元藩主も愛したという由緒を肌で感じられます。
さらに「高遠三味(ざんまい)」という三種盛りのメニューでは、玄そば・田舎そば・入野谷在来そばの三種類が一度に楽しめます。玄は外二の安定した味わい、田舎は殻入り粗挽きで香ばしく、入野谷在来は在来種の十割そばで力強い味。どれも辛つゆに絡むことで、それぞれの個性が際立ち、食べ比べが楽しい一品です。
粗挽き十割 田舎蕎麦は、自家製粉にこだわり、石臼で ひきたての粉を使っていて、香りの良い辛味大根を味噌つゆに溶かして頂きます。
また、高遠三味以外にも、季節限定メニューとして「合盛り(二種選択)」や江戸風つゆを使ったそばも提供されており、観光客やそば通に向けたバリエーションが豊富です。特に鰹だしの江戸風つゆは、焼き味噌ベースとは全く異なる上品な味わいで、異なる趣向を楽しむことができます。
- 復活した十割そば
- 焼き味噌・辛味大根で食べる
- 甘めのさば節出汁をかける
- 長野県は蕎麦収穫量が全国2位
出典:令和6年作物統計(農林水産者)
高遠そば ますや(伊那/そば(蕎麦)) – Retty(レッティ)
こちらは『高遠そば ますや(伊那/そば(蕎麦))』のお店ページです。実名でのオススメが25件集まっています。Rettyで食が好きなグルメな人たちからお店を探そう!
retty.me
住所 | 長野県伊那市高遠町東高遠1071 |
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電話 | 0265-94-5123 |
マツコ・デラックス・有吉弘行・久保田直子
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この記事の作者・監修

Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!