オーナーシェフの太田雅也氏は銀座の老舗洋食店「資生堂パーラー」で11年間腕を磨き、新宿のワインバー「MOUTON」で料理長を2年務めた経歴を持ちます。お父様も資生堂パーラーで43年の経験があり、その定年を機に親子で店を立ち上げたという心温まる背景があります。

このお店の名物といえば、なんといっても白いオムライスです。実はこのメニュー、オーナーがMOUTONで料理長を務めていた時に開発したもので、店内が暗めの照明だったため映える色として白に注目して生まれました。
真っ白な理由は、青森県の「トキワ養鶏」から仕入れている黄身が白い卵「青い森のこめたま」を使っているからです。鶏に与える飼料からトウモロコシを減らし、青森県産の飼料米を配合することで淡い色の卵黄になっています。
表面がつやつやですべすべ、まるで造り物のように美しいオムレツの中には、エビ、カニ、ホタテ、イカ、シメジ入りのシーフードピラフが包まれ、牛肉を煮込んだグレービーソースで炒められています。

真っ白な卵の中に普通の卵の黄身が隠されていて、ナイフを入れると半熟の黄身がとろりと流れ出す演出が楽しめます。カマンベールをベースに複数のチーズで作られたオリジナルのチーズソースは濃厚で、別添えの和風ソースをかけるとまろやかな味わいに変化し、和と洋の絶妙な組み合わせが楽しめます。

もう一つの人気メニューが北海道産恵み牛を使ったハンバーグです。溢れ出る肉汁と柔らかな食感が特徴で、ソースはデミグラス、トマト、和風の3種類から選べます。
オーナーお勧めはデミグラスソースで、ハンバーグを切ると下に玉ネギが敷かれており、肉汁を吸って旨味が倍増する工夫が施されています。北海道産の恵み牛は他のお肉より格段にジューシーで柔らかく、お店自慢のデミグラスソースとの相性も抜群です。

また、ハヤシライスのまろやかなコクと旨味も人気で、どこか懐かしい洋食の味わいを楽しめます。

新しいメニューとして黒いオムライスも登場しており、こちらはラム肉のボロネーゼピラフを使い、焦がしたラクレットチーズソースをかけた一品で、白いオムライスよりさらに濃厚な味わいが特徴です。

サイドメニューのクリスピーフライドポテトも人気で、かなり細切りでカリカリの仕上がり、食べ終わるまで温かく、添えられたトマトソースとの相性も素晴らしいと評判です。さらに牛タンシチューも隠れた人気メニューとして知られています。