2025年11月18日放送の【news every 】懐かしの味！愛され続けるレトログルメで紹介した、チキンカレーのお店は八王子『これく亭』です。

これく亭は、1977年に店主の多川直良さんが33歳の時に開いたカレー専門店です。八王子市内で40年以上営業を続け、現在は京王八王子駅から徒歩5分ほどの明神町にお店を構えています。
これまでに何度か移転を重ねてきましたが、そのたびに地元のお客さんたちの後押しで復活を果たしてきた、八王子を代表する老舗カレー店の一つになっています。

店内に入ると、スパイスの香りが漂い、ウッド調のレトロな内装が独特の雰囲気を醸し出しています。
棚に並ぶスパイスの瓶やアジアンテイストの調度品が、異国情緒を感じさせてくれます。壁には創業当時の店を描いた絵画も飾られていて、長い歴史を感じさせてくれるお店です。

看板メニューのホットチキンカレーは、多川さんが独学で研究を重ねて作り上げた自慢の一皿です。このカレーの最大の特徴は、水を一切使わず、八王子市内の磯沼牧場で作られる牛乳だけで煮込んでいることです。
スパイス
クミンやクローブといったスパイスに加えて、フェンネル、セージ、タイムなどのハーブも含め、20種類以上の素材をバランスよく配合しています。
手羽元が3本入っていて、スプーンで軽く触れるだけでホロリとほぐれるほど柔らかく煮込まれています。スパイシーでありながら、牛乳のまろやかさが広がる、創業当初から変わらない味わいです。

もう一つの名物が、ピラミッド型に盛られたターメリックライスです。こちらも多川さんのアイディアで、創業当初から続くこれく亭のアイコンのような存在になっています。
大盛りを注文すると、ピラミッドが二つになるという楽しい仕掛けもあって、初めて訪れる方を驚かせます。
付け合わせのサニーレタスには、オリジナルのスパイス塩が調合されていて、食べやすいように工夫されています。

キーマカレーも人気の高いメニューです。国産ひき肉と完熟トマト、独自配合のスパイスを炒め合わせて作られる、ドライタイプのキーマカレーになっています。
チャナ豆がたっぷり入っていて、食感も楽しめます。辛さの中にうま味が広がる、スパイシーな味わいです。ホットチキンカレーとキーマカレーを両方楽しめるコンビメニューも用意されていて、どちらも味わいたいという方に人気です。

アーモンドシチューという、ちょっと珍しいメニューもあります。アーモンドの香ばしさと、磯沼牧場の牛乳だけで煮詰めたルーの甘さが特徴です。カレーとはまた違った味わいで、カレーとシチューの両方を楽しめるコンビメニューも人気があります。

店先ではカレーリーブスを育てるなど、スパイスへのこだわりも見て取れます。
毎日手作業でスパイスを粉末にしていて、鼻から抜けるスパイスの香りが格別です。

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