2025年11月2日放送の【なりゆき街道旅】ハナコと、石黒賢さん・真飛聖さんがゲストで紹介した、横浜・金沢と八景島で巡ったロケ地・お店まとめです。

横浜市中央卸売市場南部市場は、1973年に地域の食料品流通拠点として開場。2015年に中央卸売市場としての役割を終えましたが、2019年9月に「ブランチ横浜南部市場」として再整備されました。
市場の活気を残しつつ、一般のお客様も楽しめる「食のライブマーケット」です。

武居商店 直売所 南部市場店は、横浜の食の台所として親しまれる横浜南部市場「食の専門店街」の一角に店を構えています。

1872年創業の老舗会社が運営するこの直売所は、プロの料理人向け液体調味料の製造・卸売を長年続けてきた実績を活かし、一般のお客様にも高品質な調味料を提供しています。
「ご家庭で簡単にプロの味！」をコンセプトに、業務用と同じ技術で開発されたオリジナルブレンドのたれ、ドレッシング、ソースなどを販売。熱心な店員による商品紹介や試食サービスも充実しており、本社工場脇には24時間いつでも購入できる自動販売機も設置されています。

人気商品は、ごまの香ばしさと濃厚な風味がサラダを引き立てる金ごまドレッシング、テレビでも話題になった丸ごと玉ねぎステーキソース、燻製の香りと旨味エキスがたっぷりのピーナッツドレッシング燻製風味など。一本からでも購入可能です。

武居商店の液体調味料は、食卓を豊かにする個性的な品揃えです。醤油をベースにカキエキスと昆布だしをブレンドしたコクのある牛鍋のたれは、本格的な牛鍋を家庭で楽しみたい人に最適です。

横浜産の昆布と神奈川県産の早摘みみかんの果汁をブレンドしたはまぽん酢は、地域の恵みを生かした爽やかな風味で、お土産にも人気です。サラダ、揚げ物、焼肉にも使えるクリーミーで和風な万能だれオリジナルソースなど、用途に合わせて選べます。ネーミングも食欲をそそる無限ヤミツキソースや四川風万能醬も豊富に揃っています。

オ・プティ・マタンは2007年にオープンした洋菓子店で、横浜市金沢区の南フランスを思わせるリゾート風マンション「レイディアントシティ横浜」の1階に店を構えています。

店名はフランス語で「夜明け」を意味し、ロゴに描かれた鶏は夜明けを告げるシンボルとして親しまれています。

オーナーシェフの武井晴峰さんは、フランス料理の老舗「シェ・イノ」や名店と謳われた「ア・ポワン」で修業を重ね、さらに渡欧して本場フランスの「レイナルド」などで経験を積んだ実力派です。
帰国後は「ミクニ マルノウチ」や「コートダジュールミクニ」でシェフパティシエを務め、36歳で独立してこのお店を開きました。
本場フランスで得た経験と知識を活かしながら、極上の食材を一番おいしいタイミングでお客様に届けることをモットーとしています。

このお店の最大の看板商品は、賞味期限わずか2時間という和栗のモンブランです。注文を受けてから作り始めるというこだわりで、メレンゲのさくさくとした食感が失われる前に味わってもらいたいという思いが込められています。
熊本県山鹿市産の和栗を使用したペーストは、風味が強く甘みも濃厚で、ドーム状に網掛けされた栗ペーストの下には無糖の生クリームとメレンゲが重なっています。
無糖の生クリームがなめらかに栗本来の味を引き立て、メレンゲの香ばしさが栗の印象を一層高めてくれます。

セットメニューになっている加賀棒茶との相性も抜群で、栗が持つ華やかな香りとほうじ茶のふくよかな旨みが絶妙なハーモニーを奏でます。このモンブランは秋から冬にかけての限定販売で、多くのファンが毎年この季節を心待ちにしています。

もう一つの人気商品が、賞味期限2時間のティラミスです。一般的なティラミスとは一味違い、クリームに少量のココアパウダーがかかったシンプルな見た目ながら、中にはカスタードとメレンゲが入っていて、アイスのようなひんやりとした食感が楽しめます。
こちらもモンブランと同じく、メレンゲの食感を大切にするため注文後に作られ、時間が経つとメレンゲのさくさく感が失われてしまうため賞味期限が2時間となっています。この繊細さこそが、武井シェフのこだわりを物語っています。

その他にも、店名を冠した定番ケーキオ・プティ・マタンは見逃せない一品です。
キャラメルムースとサクサクのアーモンドクランチが層になっており、甘さ控えめのキャラメルと香ばしいアーモンドクランチの風味が抜群にマッチしています。
コーヒーや紅茶との相性も良く、上品な甘さが魅力です。

さらに、シェフのスペシャリテとして知られるタルトノスタルジーは生クリームのタルトで、周りのクッキー生地の美味しさが際立ちます。

ふんわりとしたスポンジと生クリームたっぷりのショートケーキも定番の人気商品で、口当たりが良く誰もが愛する味わいです。

艷やかなビター味のグラサージュが美しいショコラフランボワーズは、ふわっと軽いコクのあるチョコムースの中に酸味が爽やかなフランボワーズのコンポートが入っており、チョコの旨味とフランボワーズの酸味と香りが全体を引き締めています。

横浜・八景島シーパラダイスは、海に囲まれた人工の島を遊びの楽園にした複合型海洋レジャー施設です。
1980年から埋め立て工事が始まり、1993年にオープンしました。島全体が「海・島・生きもの」をテーマにしたアーバンリゾートアイランドで、水族館、アトラクション、ショッピングモール、レストラン、ホテルなどがあります。島への入島は無料です。

この施設の最大の特徴は、テーマの異なる4つの水族館「アクアリゾーツ」です。約700種12万点の生きものがいる「アクアミュージアム」、自然の海の水族館「うみファーム」、イルカやオタリア、ペンギンと触れ合える「ふれあいラグーン」、アーチ型水槽が幻想的な「ドルフィンファンタジー」があります。「ふれあいラグーン」では、イルカと泳いだり、カワウソと握手したりできる体験プログラムが充実しています。

横浜・八景島シーパラダイスにある「うみファームキッチン」は、海育をテーマにしたレストランです。2021年7月10日にリニューアルし、海の生き物を見て、知って、獲って、食べる体験ができるようになりました。

最大の魅力は、自分で釣った新鮮な魚をその場で味わえることです。「うみファーム」の釣り場でマアジやマダイ、季節によってはギンザケなどを釣り、スタッフが調理してくれます。釣った魚はすべて調理して食べるルールで、お持ち帰りはできません。

調理方法は、魚の風味を楽しめるフライかグリルが中心です。神奈川県で開発されたブランド柑橘「湘南ゴールド」を使った特製ソースが人気です。
フライにかけていただくと、柑橘系の爽やかな香りが魚の甘さを引き立てます。魚が苦手なお子さまも、このソースのおかげで自分で釣った魚をおいしく食べられたというエピソードもあります。

釣りをしなくても、「うみファームキッチン」で海の恵みを味わえます。
お店が用意した魚を使ったメニュー、例えばマルシェバーガーなどがあります。
併設の「おさかなマルシェ」では、東京湾や相模湾の漁港から水揚げされたばかりの魚介類を購入し、調理してもらうことも可能です。

市場に出回りにくい未利用魚も積極的に活用し、海の資源を無駄にしない取り組みもしています。

オリジナルソースのフライは、湘南ゴールドソースバーガーや湘南ゴールドソース丼など、カジュアルに楽しめます。

京急線能見台駅から徒歩2分の南インド料理専門店「ガネーシュ」。1992年、横浜市緑園都市で創業し、多くのカレーファンを魅了してきました。

初代オーナーシェフは、東京・九段下（現麹町）の南インド料理の名店「アジャンタ」で修業を積んだ本格派。2007年に他界し、お店も一度閉店しましたが、奥様の佳子さんが2008年に能見台で再出発しました。店内にはヒンドゥー教の神様「ガネーシャ」が飾られ、落ち着いた雰囲気です。

ガネーシュの魅力は、本場南インド料理に、初代シェフのフレンチ修業経験と佳子さんの独自の感性を加えた料理です。
南インドは米が主食で、カリーもご飯に合うさらりとした仕上がり。乳製品よりココナッツなどの植物性油脂や豆、野菜をたっぷり使い、あっさりしていて胃にもたれにくいと評判です。
ガネーシュはスパイスを「漢方薬」のように捉え、ホールスパイスを大胆かつ繊細に使い分け、食べた後に身体がじんわり温まります。
初代オーナーシェフは南インド料理に欠かせないハーブ「カレー・リーフ」の国内栽培にも尽力し、その素材へのこだわりは現在のガネーシュにも受け継がれています。

お店の一番人気は、2014年に「ガチカレー」で銀賞を受賞したチキンカレーです。岩手県産の銘柄鶏「菜彩鶏」を使用し、特有の臭みを抑え、スパイスの香りと旨味を引き出しています。
マスタードと唐辛子の辛味、トマトとヨーグルトの酸味、ココナッツの甘みが絶妙なバランスで調和し、奥深いコクが楽しめます。テイクアウトや冷凍パックでも販売しています。

南インドの定食ミールスもおすすめです。一皿に南インドの六つの味覚「甘・辛・酸・塩・苦・渋」のバランスを考えたカリーや副菜が並びます。最初はそれぞれの味を一口ずつ、その後はライスと混ぜ合わせながら味わいます。
ラッサムは、タマリンドなどの酸味と唐辛子の辛味が効いた薬膳スープカリーです。レモンライスは、レモンの酸味がカリーの風味を引き立てます。米と豆を発酵させたクレープのような生地に具材を包んだドーサもあります。多様な南インドの食文化を楽しめます。

ハナコ