2025年5月4日放送の【なりゆき街道旅】ハナコ・ロッチコカドさんと、水森かおりさん・和田聰宏さんがゲストで紹介した、三島で巡ったロケ地・お店まとめです。

三嶋大社は、静岡県三島市に鎮座する由緒ある神社で、伊豆国一宮として古くから信仰を集めてきました。創建時期は定かではありませんが、奈良・平安時代の古書にもその名が記されており、長い歴史を誇ります。祭神は大山祇命（おおやまつみのみこと）と積羽八重事代主神（つみはやえことしろぬしのかみ）の二柱で、総じて「三嶋大明神」と称されています。源頼朝が源氏再興を祈願し、鎌倉幕府を開いたことでも知られ、武士たちの厚い信仰を受けました。

三嶋大社の特徴的な建築物として、本殿・幣殿・拝殿からなる複合社殿があります。総ケヤキ素木造りで、国の重要文化財に指定されており、その荘厳な佇まいは訪れる人々を魅了します。また、境内には樹齢約1200年と推定される天然記念物の金木犀があり、毎年9月上旬と下旬に甘い香りを放ちます。さらに、源頼朝が参詣の際に腰掛けたと伝えられる「源頼朝腰掛石」など、歴史的な見どころも豊富です。

『三島スカイウォーク』は、2015年12月14日に静岡県三島市にオープンした全長400メートルの日本最長の歩行者専用吊橋で、正式名称を「箱根西麓・三島大吊橋」といいます。富士山や駿河湾、伊豆の山並みを一望できる絶景スポットとして、年間100万人以上の観光客が訪れています。

この吊橋は、地元企業である株式会社フジコーが計画から設計・施工・運営までを手がけた民間プロジェクトで、風洞実験や耐震設計などの高度な技術が採用されています。橋の高さは最大70メートル、主塔の高さは44メートル、歩道幅は1.6メートルで、車椅子同士がすれ違える設計になっています。

三島スカイウォークの特徴は、吊橋だけでなく、多彩なアクティビティが楽しめる点です。吊橋を渡った先の北エリアには、自然共生型アウトドアパーク「フォレストアドベンチャー」があり、「アドベンチャー」「キャノピー」「キッズ」の3コースが用意されています。特に人気なのが、往復560メートルのロングジップスライドで、富士山や三島の街並みを眺めながら滑走する爽快感は格別です。

また、吊橋を渡る前の南エリアには、地元の特産品を取り扱う「スカイガーデン」や、地元食材を使った料理が楽しめるレストラン「森のキッチン」などがあり、食事やショッピングも楽しめます。

『うなぎ 桜家』は、1856年（安政3年）に創業した、静岡県三島市広小路町にある老舗のうなぎ料理店です。創業当初は馬肉料理を提供していましたが、時代の流れとともにうなぎ料理へと転換し、現在では三島を代表する名店として知られています。

このお店の最大の特徴は、富士山の伏流水を使用して数日間うなぎを泳がせることで、特有の泥臭さを取り除き、旨味を凝縮させている点です。さらに、創業以来継ぎ足し続けている秘伝のタレ「かるみ」は、甘さ控えめでさっぱりとした味わいが特徴で、うなぎの脂と絶妙に調和しています。

一番人気のメニューは、うなぎ重箱です。ふっくらとしたうなぎが香ばしく焼き上げられ、秘伝のタレが染み込んだご飯との相性は抜群です。御吸物が付いており、食事全体のバランスも考えられています。

その他にも、白焼や蒲焼定食、丼棚二段入れなど、多彩なメニューが揃っています。白焼は、うなぎ本来の味を楽しめる一品で、わさび醤油でいただくのがおすすめです。蒲焼定食は、うなぎの蒲焼に加えて小鉢や御吸物が付いたセットで、満足感があります。丼棚二段入れは、うなぎが二段に重ねられた豪華な一品で、特別な日の食事にも最適です。

『伊豆・村の駅』は、静岡県三島市安久に位置する“食のテーマパーク”として、地元の新鮮な農産物や海産物、こだわりのスイーツなど、多彩なグルメが楽しめるスポットです。

施設内には、地元農家が丹精込めて育てた野菜や果物が並ぶ農産物直売所をはじめ、沼津港から仕入れた新鮮な魚介類を提供する「まぐろ道場」、静岡県産の卵を使用したスイーツが人気の「TAMAGOYA」など、さまざまな店舗が集まっています。

特に「TAMAGOYA」では、静岡県産のブランド卵「日の出たまご」を使用したスイーツやパンケーキが人気で、ふわふわのパンケーキや濃厚なプリンなどが楽しめます。

また、「まぐろ道場」では、新鮮なまぐろを使用した丼ぶりや刺身が提供されており、訪れる人々に好評です。

『伊豆わさびミュージアム』は、静岡県田方郡函南町塚本にある、わさびの魅力を五感で楽しめる体験型施設です。運営するのは、明治38年創業の老舗わさびメーカー「山本食品」で、もともとは「三島わさび工場」として親しまれていましたが、2020年に現在の名称にリニューアルされました。施設内には、日本初となる屋内型の畳石式わさび田が再現されており、わさびの栽培方法や歴史について学ぶことができます。

このミュージアムの最大の特徴は、わさびを「見て、学び、味わう」体験ができる点です。わさび漬けの製造工程をガラス越しに見学できるほか、実際にわさびの香りや辛さを体験できるトンネルも設置されています。また、わさびの歴史や栽培方法に関する展示も充実しており、子供から大人まで楽しみながら学べる内容となっています。

施設内の売店では、山本食品自慢の特選わさび漬けが人気商品です。これは、明治時代から受け継がれる伝統の味で、伊豆産の本わさびと酒粕を使った風味豊かな逸品です。また、農兵漬けという、伊豆天城産の本わさびと大根、きゅうり、白瓜を酒粕で漬け込んだ商品もあり、こちらも地元の味として親しまれています。

さらに、わさびを使ったユニークな商品も取り揃えています。例えば、わさびオイルふりかけは、ご飯やパスタにかけるだけでわさびの風味が楽しめる新感覚の調味料です。また、わさびマヨネーズやわさびアヒージョなど、洋風の料理にも合う商品が多数ラインナップされています。

デザートには、わさびソフトクリームがおすすめです。わさびのピリッとした辛さとソフトクリームの甘さが絶妙にマッチし、大人のデザートとして人気を集めています。また、店内には休憩スペースもあり、買い物や見学の合間に一息つくことができます。

『うまいもん一家 山幸』は2023年に静岡県三島市広小路にオープンした、海鮮料理を中心とした居酒屋です。三島広小路駅から徒歩すぐの場所にあり、店主自らが釣り上げた新鮮な魚介類を提供することをモットーとしています。

このお店の最大の特徴は、店主が自ら釣り上げた魚を使用した料理です。特にアブラボウズは、刺身、焼き、煮付け、鍋など、さまざまな調理法で提供されています。

また、店内はL字型のカウンター6席のみの小さなお店で、予約が推奨されています。

人気の料理のひとつは、刺身の盛り合わせです。金目鯛、アブラボウズ、マグロ、アカムツなどが含まれており、炙りの香りと甘い脂が特徴です。また、なめろうや出汁巻き卵も人気で、丁寧に作られた料理が楽しめます。

その他の名物料理としては、炭火で焼き上げた手羽先、さっぱりとしたおぼろ豆腐、ボリュームのある天ぷら盛り合わせ、ガッツリとした味付けのスペアリブなどがあります。これらの料理は、店主のこだわりと丁寧な調理が感じられる逸品です。

ハナコ・水森かおり・和田聰宏・ロッチ・コカドケンタロウ