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山奥に行列の油揚げ「谷口屋」
福井県坂井市丸岡町の山あい、竹田地区に店を構え、山を越えれば丸岡城の城下町、山代温泉にも近い場所にあります。
評判が広まったきっかけは、旅館のおかみさんたちの口コミだったそうです。
1928年には大本山永平寺に油あげと豆腐を納めるまでになりましたが、戦時中は大豆が手に入りにくく、いったん休業を余儀なくされました。1952年春に二代目夫妻が谷口商店を継ぎ、その息子である三代目は郵便局に勤めながら家業を手伝い、1980年ごろからは夫婦で週末の行商にも出ていたといいます。
転機は1990年代です。1994年に21年間勤めた郵便局を辞めて本格的な修行に入り、翌1995年7月には丸岡町山口から現在の上竹田へ本店を移しました。工場とレストランを併設して再出発し、代々受け継がれた技とともに、2025年に創業100周年を迎えています。
谷口屋ならではの魅力は、素材と手間を惜しまない油あげづくりです。大豆は品種まで指定した100%国産、水は竹田の清らかな水を使い、にがりには福井県越前町の海でとれた天然ものを雪の中で一冬寝かせて、まろやかさを引き出しています。揚げ油は、消泡剤を使わない北海道産の菜種油です。
生地は油あげ専用の木綿豆腐で、低温でじっくり火を通し、仕上げに高温でさっと揚げる二度揚げ。揚げ師が火加減と手の感触を頼りに、約100回ひっくり返しながら約1時間かけて仕上げます。厚揚げとは別物と言い切る、職人のこだわりです。
大きさにも物語があります。福井県北部は、報恩講の精進料理に油あげが欠かせない土地柄です。かつてはひとまわり小さかったところ、三代目が「家族団らんで食べてほしい」と少しずつ大きくしていき、いまの13cm四方に落ち着きました。
人気の商品はあげ1枚御膳。
揚げたての一枚に、ごはんとみそ汁、薬味が添えられた定番の御膳です。箸を入れるとパリッと音がして、中はふんわり。ハンバーグを思わせるジューシーさと大豆の旨みが口いっぱいに広がります。中心部にはしっとり感をあえて残してあり、これが職人の技の見せどころです。
おすすめは、熱々のうちに大きく割いて、大根おろしやねぎとざっくり混ぜ、タレや醤油をまわしかける食べ方。越前海岸の海水塩や岩塩を添えて、豆の甘みをそのまま味わうのも通の楽しみ方です。
あげ1枚おろしそば御膳は、自家製のそばと揚げたての油あげを一度に楽しめる一品です。さっぱりとしたおろしそばと、香ばしくて食べ応えのある油あげの組み合わせは、食べ比べのようで飽きがきません。
もうひとつの人気は豆乳ロールケーキ。
豆腐づくりで培った豆乳を生かし、約8か月の試作を重ねて生まれた自慢のスイーツです。白砂糖を使わず無添加で仕上げており、しっとりとした生地とやさしい甘さがクセになります。売店でのおみやげにも喜ばれています。
ドライブの合間のひと休みには豆腐のソフトクリーム。
豆腐屋ならではのまろやかな口あたりで、揚げたての油あげのあとにもすっと入ります。冬季はお休みなので、春から秋に訪れる際のお楽しみです。
- 大正14年創業の油揚げの老舗
ホームページ
| 住所 | 福井県坂井市丸岡町上竹田37-26-1 |
|---|---|
| 電話 | 0776-67-2202 |
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
