2025年11月4日放送の【マツコの知らない世界】山形ラーメン VS 新潟ラーメンの世界で紹介した、カレーラーメンのお店は三条市『正広』です。

正広は、新潟県三条市が誇るご当地グルメ「三条カレーラーメン」の代名詞ともいえる、地元で長く愛され続ける食堂です。
昭和41年（1966年）に、三条市の本寺小路という場所で創業しました。

初代の店主がそば店で修業したのち、暖簾分けという形で開店しましたが、近くに同じ名前のそば店があったため、初代のお名前から「正広」という屋号が名付けられたという歴史も。
現在は三条市石上に店舗を構え、広々とした空間でゆったりと食事を楽しめると、家族連れをはじめ多くの人々に親しまれています。

カレーラーメンは、新潟の5大ラーメンの一つに数えられる三条カレーラーメンの代表格として、このお店の看板メニューです。
三条市は古くから金物産業が盛んで鍛冶職人のまちとして栄えてきましたが、かつては仕事が忙しく、冷めにくくスタミナのつくカレーラーメンが出前で愛され、町工場で働く人々の活力を支えてきました。
正広のカレーラーメンは、大きめにカットされたジャガイモやニンジン、玉ネギ、豚バラ肉がゴロゴロと入った、どこか懐かしさを感じる家庭のカレーのような仕上がりです。
スープをひとくち含むと、最初はまろやかな甘さが広がり、その後にスパイスの刺激が追いかけてくる、甘さと辛さの絶妙なバランスが特徴で、一度食べたら忘れられないと評判です。

カレーラーメンのもう一つの魅力は、その多彩な楽しみ方にあります。そのまま味わうだけでなく、各テーブルに用意されている「フライドガーリック」を加えて、香ばしい風味の変化を楽しめるのはこのお店ならではの工夫です。
さらに、多くの常連客が実践しているのが、麺を食べたあとにライスを追加し、残ったカレースープをかけて「カレーライス」として二度楽しむという方法です。麺料理でありながら、定食のように満足感のある食事ができるため、幅広い世代に人気を集めています。

マツコデラックス