本川越駅「松山商店」
始まりは、現在の4代目・松山英彰さんの曾祖母が営んだ屋台の焼きだんご屋。参拝客や町の人が行き交う境内で商いを続け、曾祖母から家族へと味が受け継がれてきました。
現在も昔ながらの小さな店構えを残し、だんごを焼く醤油の香りが境内に漂う風景そのものが、川越の日常のひとコマになっています。
店の大きな特徴は、だんごを単に米粉から作るのではなく、生米から仕込んでいること。
契約する米店に粘りの少ない米を選んでもらい、生米を自分たちで研ぎ、店内で製粉して蒸し上げ、生地へ仕立てます。
だんごはまず何もつけずに焼き、火が入ってから代々受け継ぐ醤油ダレをまとわせ、さらに香ばしく焼き上げるのが松山商店流。
材料は米と醤油を基本にした素朴なものだからこそ、噛んだときの米そのものの旨みと、焼けた醤油の輪郭がくっきりと感じられます。

人気の商品は焼きだんご。
やや強めに焼かれた表面にはこんがりとした焦げ目がつき、口にすると「むぎゅっ」とした弾力の向こうから米の旨みがじわり。甘いみたらし味ではなく、醤油の塩気をきかせたきりっとした味わいで、噛み進めるほど香ばしさが広がります。
一本一本を手仕事で仕込み、米を研ぐところから焼き上げるところまで積み重ねる丁寧な工程が、100年以上変わらない店の味を支えています。
もうひとつの名物はいなりずし。
1949年、戦後の混乱が落ち着き始めた頃に、先々代が親しくしていた近所の寿司店から作り方を教わったのが始まりです。
油揚げには煮汁をたっぷり含ませてあり、かじると汁気とともにふっくらした米の味が広がります。教えた寿司店はすでに店を閉じていますが、その味の記憶は松山商店のいなりずしへ受け継がれています。
もうひとつの人気はのり巻。
こちらも1949年から続く手作りの品で、酢飯は甘みを控え、醤油を足さなくても味がまとまるよう酢をしっかりきかせています。海苔の香りと輪郭のある酢飯が重なり、甘辛いいなりずしとはまた違った、すっきりした後味。焼きだんごと組み合わせれば、昔ながらの川越の軽食文化を一度に楽しめます。
暑い季節にうれしいところてん。
季節によって店頭に並ぶ昔懐かしい一品で、醤油味の焼きだんごを味わったあとに、つるりとした喉越しを楽しめる軽やかな存在です。境内を歩いたあとのひと休みに、だんごやいなりずしとともに腰を落ち着けて味わえるのも、この店らしい楽しみ方。観光地の名物店でありながら、長く地元の人々が通う日常の店として残っているところに、松山商店ならではの魅力があります。
- 隠れ家的な老舗団子店
- 粘りの少ないお米を店内製粉
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ホームページ
| 住所 | 埼玉県川越市連雀町7-1 |
|---|---|
| 電話 | 049-222-2374 |
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







