2025年7月20日放送の【なりゆき街道旅】ハナコと山下健二郎さん、天童よしみさんがゲストで紹介した、逗子・葉山で巡ったロケ地・お店をまとめて紹介します。

『SUNDOWNER 東京オムレツ』は2019年3月に逗子市で開業した玉子料理専門店で、京浜急行逗子・葉山駅から徒歩2分の場所にあります。

店主の佐渡友善裕さんは元々アパレル関係の仕事をしていましたが、30歳半ばで友人から「東京オムレツ」のキッチンカーを引き継ぐ話が舞い込み、人生の転機として料理の世界に足を踏み入れました。もともと都内でキッチンカーや間借り営業をしていた佐渡友さんは、2016年に逗子海岸の海の家で働いたことをきっかけに逗子の美しい夕日に魅了され、逗子に移住を決意しました。
現在の店舗は以前スナックだった建物の2階にあり、当時のソファーやテーブルをそのまま使用してレトロな雰囲気を醸し出しています。

お店の最大の特徴は、なんといっても贅沢に玉子を5個も使用した極厚のふわトロオムレツです。フライパンから炎がはみ出るほどの強火で菜箸でかき混ぜながら、焼き色をつけずに鮮やかな黄色に仕上げる技術は圧巻です。オーダーが入ってからひとつずつ丁寧に焼き上げるのが信条で、今にもはち切れそうなほどパンパンに張ったオムレツが看板メニューとなっています。また、店内で提供していたサラダのドレッシングが評判を呼び、商品化されたオリジナル自家製生ドレッシングも人気商品です。

看板メニューのオムレツサンドは、全粒粉のパンを香ばしく焼き上げ、極厚のオムレツを挟んだ逸品です。特に人気のハムチーズは、鎌倉ロースハムとゴーダチーズが絶妙にマッチし、ふんわりとしながらもとろとろ過ぎない絶妙な食感が自慢です。

お店の人気はケチャップオムライスで、たっぷりの野菜サラダが添えられたワンプレートで提供されます。とろとろの玉子に切り込みを入れると、中からさらにとろとろの玉子が溢れ出し、ツナマヨとケチャップの絶妙なハーモニーが楽しめます。
また、日替わりソースオムライスでは様々なソースが味わえるため、何度訪れても新しい発見があります。たっぷりの野菜の量はキッチンカー時代から変わらず、ヘルシーかつボリューム満点の一品です。

その他にもナポリタンスパゲッティや豚しょうが焼き、豚キムチ、豚バラしそポン酢スパゲッティなども提供しており、どの料理も佐渡友さんの愛情がたっぷり詰まった味わいが魅力です。店内は17席とコンパクトながら、カウンター席からは調理の様子を眺めることができ、家族連れからサーファー、近所のご夫婦まで幅広い層に愛されています。全メニューテイクアウト可能で、予約は公式サイトから受け付けており、売り切れ次第終了となる人気ぶりです。

森戸大明神は、約850年前、平治の乱で敗れた源頼朝公が、伊豆に流されている間に三嶋明神（現在の三嶋大社）を深く信仰し、源氏再興を祈願したことに始まります。治承4年（1180年）に旗挙げに成功し天下を治めた頼朝公は、信仰する三嶋明神の御分霊を、鎌倉に近い葉山のこの地に勧請し、長く感謝の誠を捧げたと伝えられています。「吾妻鏡」にも、歴代将軍がこの地を訪れ、流鏑馬や笠懸、相撲などの武事を奉納したことが記されており、災厄時には加持祈祷が行われるなど、鎌倉幕府にとって重要な場所でした。源氏だけでなく、鎌倉の有力者や三浦党からも篤く信仰され、北条氏や足利氏からも崇敬されました。天正19年（1591年）には徳川家康公より社領七石が寄進され、延宝2年（1674年）には徳川光圀公、明治25年（1892年）には英照皇太后陛下も参拝されています。現在も葉山の総鎮守として、地域の方々はもちろん、多くの参拝者が訪れています。

逗子・葉山エリアに佇む「石原裕次郎記念碑」は、湘南の海をこよなく愛した昭和の大スター、石原裕次郎さんを偲ぶために建立された記念碑です。森戸神社の境内、海岸を見下ろす高台にあり、ここからは富士山や江ノ島、そして「裕次郎灯台」としても親しまれている葉山灯台を望むことができます。

この記念碑は、裕次郎さんの三回忌にあたる平成元年に建てられました。石碑には、裕次郎さんのブロンズ像とともに、お兄様である石原慎太郎さんが刻んだ詩が添えられています。

紅茶専門店「ティアラ」は、2025年で開店14年目を迎える、約70種類もの紅茶を揃えるお店です。

「ティアラ」の紅茶は、紅茶本来の豊かな風味を大切にしており、世界各地から厳選された高品質な茶葉が使われています。ストレートでもブレンドでも楽しめるラインナップが豊富で、ナチュラルな香りと深い味わいが特徴のフレーバードティーも充実しています。特におすすめなのが、静岡県産やぶきた品種の無農薬栽培された「逗子紅茶」です。和紅茶ならではの花のような香りと、渋みが少なくしっかりとした味わいが楽しめ、お食事にも合わせやすいのが特徴です。もう一つの人気商品は、誕生石をイメージした「Gemty（ジェムティ）」シリーズです。12種類の宝石にちなんだ色合いと石言葉を、ハーブや茶葉で表現した特別なハーブティーで、美しさ、香り、味わいのすべてが楽しめ、日々の癒しや大切な方への贈り物にもぴったりです。

『kisuke beignet by asina bakery』（キスケ ベニエ バイ アシナ ベーカリー）は、JR逗子駅から徒歩約5分、逗子銀座商店街にある、横須賀の人気ベーカリー「芦名ベーカリー 芦兵衛」の姉妹店です。

2022年2月にオープンして以来、連日行列ができるほどの人気ぶりで、早々に売り切れてしまうことも少なくありません。外観は深い緑色の木枠の窓と木のドアが目印で、かわいい鬼のイラストが描かれています。店内はウッドテイストのおしゃれな空間で、イートインスペースも併設されています。

このお店の最大の特徴は、店名にもなっている「ベニエ」という揚げパンです。ベニエはフランス語で「生地を油で揚げたペストリー」を意味し、アメリカではニューオーリンズ発祥のドーナツとして知られています。映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』に登場したベニエにインスパイアされて、このお店のベニエが誕生しました。外はカリッと、中はもっちりとした食感が楽しめます。

ベニエ以外にも、様々なおすすめ商品があります。特に人気なのはカレーパンです。ザクザクとした食感と、甘めで後からほんのりスパイシーなバターチキンカレーが特徴で、子供から大人まで楽しめる味わいです。また、オレンジ角タルトは、デニッシュ生地にダマンド生地が重ねられ、タルトのような食感。甘さ控えめのダマンドと爽やかなオレンジの風味が絶妙な一品です。さらに、あんころスコーンは、スコーンの中に層になるようにあんこが入っており、ほろほろとした食感とあんこの優しい甘さが楽しめます。これらの商品は、お土産やちょっとした休憩にもぴったりです。

『げんべい長柄店』は、葉山町にあるビーチサンダル専門のげんべい商店の3店舗のひとつで、神奈川県三浦郡葉山町長柄855にあります。

げんべい商店の歴史は、江戸時代に創業され、もともとは足袋の製作・販売をしていました。その後明治期にはよろず屋へと業態を転換し、1950年代には青いダイヤモンドと呼ばれる「ブルーダイヤ」ビーチサンダルの販売を始めました。これは日本のビーチサンダル元祖とも言われ、その後げんべい独自の改良版モデルも登場しています

このお店ならではの特徴は、選べるカラーバリエーションの豊富さにあります。台と鼻緒それぞれ10色以上が揃い、100通り以上の組み合わせを楽しむことができます。歩きやすさにこだわったソールは、かかとよりつま先側が2mm低く設計されており、前方へ滑らかに体重移動ができる工夫がされています。また、柔らかいゴム素材が自分の足に馴染むことで、長時間履いても快適なのが特徴です

次に人気の一足として「ブルーダイヤ」シリーズが挙げられます。げんべいでは元祖「ブルーダイヤ」の他に、自社オリジナルの「國光モデル」があり、オリジナルはブルーダイヤをベースにソールゴムの成分配合や鼻緒の穴位置など細部を改良しています。これにより、さらに歩きやすく履き心地の良い仕上がりになっていて、ソールにはサイズシールが貼られているか、オンライン上では「國光モデル」と記されています

ハナコ・山下健二郎