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薬剤師さんが継いだ焼き鳥 大島駅「やきとり日和」
前身は1982年創業の「徳光」。長く店を守ってきた徳田千恵子さんが高齢を理由に2024年秋で店を閉じることを決めました。
その知らせを聞いたのが、すぐ隣の薬局で薬剤師として働いていた蛯原崇晶さん。
蛯原さんが徳光を知ったのは2024年6月。同僚に勧められて焼き鳥を買ったことをきっかけに、仕事帰りの晩酌用として立ち寄るようになりました。
薬局まで漂ってくる焼き鳥の香ばしい匂いと、徳田さんが常連客と笑顔で言葉を交わす光景も、この店に惹かれた理由でした。
閉店の話を知ったのは2024年9月頃。営業終了が翌10月に迫っていたため、蛯原さんはほとんど迷う間もなく「継ぎたい」と周囲に伝えます。
徳田さんの最初の反応は、知り合って間もない薬剤師が焼き鳥屋を継ぐことへの驚きでした。
それでも蛯原さんは何度も店へ足を運んで話し合いを重ね、家賃や仕入れ、営業のことを教わりながら、徳田さんと家族の了承を得て正式に引き継ぐことになりました。
徳光は2024年10月末にいったん閉店。蛯原さんは食品衛生に関する資格の取得や新しいロゴの準備を進め、わずか約2カ月後の2024年12月7日、同じ場所で「やきとり日和」として再出発しました。
店を受け継ぐ原動力になったのは、この味だけではなく、焼き鳥を買いに来た人と店主が自然に会話を交わす、下町らしい場所そのものを残したいという思いでした。
そして、店を譲った徳田さんも完全に姿を消したわけではありません。現在も週2日ほど店に立ち、蛯原さんたちと一緒に焼き鳥を焼いています。
40年以上積み重ねた串打ちや火入れの速さは今も群を抜き、先代から新しいスタッフへ技術が直接伝わっているのも、この店の特徴。
一方で蛯原さんは、新しい味も加えました。徳光時代にはなかったぼんじりや砂肝を定番にし、以前はタレ中心だったメニューに鶏ももとネギマの塩味も加えています。
季節によって串焼きのウナギやトウモロコシ、ローストチキンなどにも取り組み、先代の店を守りながら選ぶ楽しさを広げてきました。

人気の商品はレバー。
現在のやきとり日和で一番人気とされている一本です。焼き鳥の中でも濃厚なコクを持つレバーは、夕食のおかずにも晩酌のお供にも合わせやすい部位。蛯原さんはこの人気を生かし、将来は焼き鳥で使うレバーを使った総菜へ展開することも考えています。一本の串だけで終わらず、店の次の名物へつながる可能性を持った存在です。
もうひとつの人気はネギマ。
徳光時代からの焼き鳥を受け継ぎつつ、蛯原さんの代になって塩味が定番に加わった一本です。鶏肉とネギを交互に味わえる昔ながらの串で、タレだけだった店に「塩で食べる」という新しい選択肢を持ち込んだ、二代目らしいメニューでもあります。
新しく仲間入りしたぼんじり。
徳光時代にはなかった部位をレギュラーメニューにしたもので、昔からのお客さんに親しまれてきた串を残しながら、焼き鳥の楽しみ方を少しずつ広げようとする蛯原さんの店づくりが表れています。脂のある部位ならではのコクを楽しみたい日に選びたい一本です。
同じく二代目になって定番となった砂肝。
噛むほどに楽しめる独特の歯ごたえが魅力の部位で、やわらかな鶏肉とは違った食感を楽しめます。新しい串を増やしても、店の中心にあるのはあくまで町の人が気軽に買える焼き鳥。先代が守った店先の温かさに、新しい味が少しずつ重なっています。
薬剤師だった常連客が、閉店を惜しむ気持ちから焼き台の前に立ち、86歳になった先代と今も肩を並べて串を焼く。「やきとり日和」という店名の裏には、味だけでなく、人と人とのつながりまで引き継いだ物語があります。蛯原さんが目指しているのは大きく儲ける店ではなく、この場所をできるだけ長く町に残すこと。その考え方こそ、1982年から続く小さな焼き鳥店の新しい暖簾なのです。
- 薬剤師さんが継いだお店
| 住所 | 東京都江東区大島5-5-8 |
|---|---|
| 電話 | 070-9047-1891 |
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[最終更新日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







