2025年11月15日放送の【王様のブランチ】代々木公園グルメロケで紹介した、スパイスカレーのお店は『ハルダモンカレー』です。

ハルダモンカレーは、東京・渋谷区の代々木上原駅徒歩約2分の場所で2025年6月にオープンしたスパイスカレー専門店です。店名はオーナーシェフであるハルさんの名前と、カレー作りに欠かせないスパイス「カルダモン」を掛け合わせたもので、お店の個性がよく表れています。現在はムジナバーという飲食店の昼間の時間帯を間借りして営業しています。月・木・金・土・日の11時30分から15時30分まで開いており、火曜日と水曜日がお休みです。

オーナーのハルさんはもともと絵描きとして活動しているアーティストで、18歳で福岡から上京後、飲食業界で料理やお店の経営を学びながら、チョークアートの制作も続けてきました。30歳のときに飲食店を一度閉めてアートの道に進みましたが、大好きなカレーを作り続けていた経験と創作への情熱が結びついて、絵を描くように一枚の皿の上でカレーを表現するハルダモンカレーが誕生しました。飲食業界の長時間労働という課題を解決するために、昼間だけ店舗を間借りするスタイルを選び、健康的で自由なライフスタイルとアート活動を両立させています。

このお店ならではの大きな魅力は、毎日異なる創作カレーと、美しい盛り付けにあります。日替わりで提供される3種類のカレーは、同じものを作らないことを心がけており、旬の食材や季節に合わせたメニューが登場します。魚料理店で培った出汁の技術を活かし、1つのカレーに5種類もの出汁を使ったり、10種類以上のハーブやスパイスを組み合わせたりと、仕込みにはとても時間をかけて丁寧に作られています。グルテンフリーで低GI値のお米を使うなど、身体にやさしいことも特徴のひとつです。インドやスリランカ、タイなど各国のカレーの製法を自由に取り入れた創作スパイスカレーは、まさにアート作品のように一皿一皿が個性的で印象的な仕上がりになっています。

看板メニューであるあいがけカレーでは、複数種類のカレーを一度に楽しめます。日によって内容は変わりますが、チキンカレー、ポークコルマカレー、フィッシュマンズカレーといった個性豊かなカレーが並びます。チキンカレーはインドの食堂風に仕上げられ、鶏肉の旨味とカルダモンの香りが調和した味わいです。ポークコルマは炒めた玉ねぎの甘みとミルクのコクが前面に出たまろやかなカレーで、千葉県産の豚肉がとろける食感を楽しませてくれます。フィッシュマンズカレーは、オマール海老や甘海老、あさり、真鯛などの魚介出汁をたっぷり使い、スパイスの中に海老の甘い旨味が溶け込んだ一品です。

ほかにもトマトバターチキンカレーや焼きサバグリーンカレー、ブラウンポークカレー、無水チキンカレーなど、週替わりで登場するメニューはどれも工夫が凝らされています。ご飯はバスマティライスと日本米をブレンドしたものが使われており、カレーとの相性も抜群です。皿の上には色とりどりのアチャールやダルカレー、うずらの卵、ムング豆のサラダなどの副菜が美しく盛り付けられ、目でも楽しめます。トッピングにはいくらや温泉卵、黒毛和牛タンのアチャールなども用意され、自分好みにカスタマイズすることもできます。濃厚なロイヤルミルクティーのようなローズウォーター入りの特製チャイも人気です。

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