2025年6月15日放送の【相葉マナブ】マナブ！お店の道具で作ってみよう！で紹介した、和菓子作りのロケ地のお店は『清月堂本店』です。

『清月堂本店』は明治40年（1907年）8月27日に現在の銀座7丁目（旧京橋木挽町）で創業した、110年以上の歴史を刻む老舗和菓子店です。

創業者・水原嘉兵衛は、夏の開店が難しいと言われた8月に水羊羹と葛桜を発売し評判を呼びました。店名は近隣の橋から見える水面に映る月を愛でたことに由来し、「先代に甘えることなく、代々自分のお菓子を持つ」「四季折々の和菓子を楽しんでいただく」の心得を守り続けています。現在の本店は一階が和菓子売り場、二階が甘味処として親しまれています。

『清月堂本店』ならではの特徴は、代々受け継がれる“一代一菓”の精神で、一人ひとりの当主が看板となる菓子を生み出すことにあります。三代目・正一朗が創作したおとし文は、手のひらに落とす手紙を模したしっとりとしたしぐれ菓子で、季節ごとに〈麗〉〈萌〉〈凛〉〈稔〉〈香〉〈苺〉など豊かな素材の味わいを楽しめます。四代目・康晴が手がけた蓬の峰は、蓬（よもぎ）の香りを生かした焼菓子で、ほのかな苦みとふんわりとした食感が魅力です。

そのほかで最も愛される一品は〈あいさつ最中〉です。四代目が“一代一菓”として生み出した最中は、薄く香ばしい皮に小豆餡と求肥を合わせ、口当たりよく仕上げています。手みやげに選ばれることも多く、銀座らしい上品さが感じられます。

創業時からの水羊羹は透明感のあるなめらかな舌触りが特徴で、夏の涼菓として愛され続けています。葛桜はもっちりとした葛餅の中に餡が包まれ、桜の葉の塩味が控えめに香ります。また、二代目が得意とした江戸好みなどの半生菓子も根強い人気で、現代風にアレンジされた銀座だよりや季節限定のシャインマスカット大福和栗モンブランなども訪れる楽しみの一つです。

相葉雅紀・嵐・小峠英二・バイきんぐ・あばれる君・岡部大・ハナコ