穴子の刺身・白焼 あおば通駅「別館 すが井(べっかん すがい)」
看板のあなご箱めしで知られ、白木のカウンターや小上がりの個室など、ひとりでも家族でもくつろげる空間が整っています。
長く受け継がれた「ツメ」と呼ばれるたれが語る歴史は深く、火加減を見守りながらコトコトと煮詰める手仕事が、お店の時間を静かに刻んできました。
三陸沖で水揚げされた真あなごを生け簀で泳がせ、注文ごとに扱うから、身はつややかで香りは澄んでいます。もう一つの顔が秘伝の「ツメ」。大量のあなごの煮汁をベースに弱火でじっくり煮詰めたもので、甘さを立てすぎず、海の旨みを奥行きに変えてくれます。
醤油やぽん酢も独自の配合で仕上げた自家製。素材へのまっすぐな視線が、そのまま味の輪郭になっているのがこの店の魅力です。
人気の一品として外せないのが活あなご刺です。生け簀から上げたばかりの身は、噛むほどにほどけるような弾力で、舌に残るのは雑味のない清らかな甘み。自家製の醤油を少しだけまとわせれば、きりっとした香りが身の甘さを押し上げ、余韻は驚くほど軽やかです。火を通さない料理で鮮度の力を伝える、この店の矜持がよくわかるひと皿です。
香ばしさとみそのコクが重なる穴子と米なすの仙台みそ田楽は、柔らかな身に香りの衣をまとわせるような一体感があり、地元の味噌がやさしく背中を押します。
出汁のうまみがしみ渡るあなごと季節野菜の柳川は、ふわりと煮含めた身にごぼうの香りが寄り添い、箸が自然と進みます。
カラリと揚げたあなご竜田揚げは衣が薄く、噛むと中から湯気とともに脂の甘みが立ちのぼります。合間には、香ばしさがやみつきになるあなご骨せんべいや、燻香が食欲を誘う自家製あなごの燻製を挟めば、味わいの景色がいっそう豊かになります。
締めにはやはりあなご箱めし。ほろりとほどける煮あなごにツメが絡み、ごはんの湯気とともに立ち上る香りまでごちそうです。
- 梅肉と醤油でいただく、穴子の刺身
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厳選した天然の真あなごを使用した、様々なあなご料理を常時四十種以上ご用意。あなご料理専門店「すが井」こだわりのみやぎの地酒と季節のお料理をご堪能くださいませ。…
anago-sugai.jp
| 住所 | 宮城県仙台市青葉区中央1-7-6 西原ビル 5F |
|---|---|
| 電話 | 022-265-1963 |
松岡昌宏・博多大吉
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
