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麻布十番駅「総本家更科堀井 本店(そうほんけさらしなほりい)」
初代堀井清右衛門は、信州から信濃布を行商していましたが、やがて信州の領主である保科家に蕎麦打ちの腕前を認められ、麻布永坂町(現在の麻布十番)に「信州更科蕎麦処 布屋太兵衛」の看板を掲げたのが始まりと伝えられています。
店名の「更科」は、信州そばの集散地として知られる更級の地名と、領主の保科家から許可された「科」の一文字を組み合わせた由緒ある名前です。
創業から200年以上の歴史の中で、昭和16年(1941年)には一度廃業に追い込まれるという苦難もありましたが、麻布の地を離れることなく、昭和59年(1984年)に8代目当主によって「総本家更科堀井」として再興されました。現在は9代目がその伝統を受け継ぎ、多くのお客様に愛されています。
このお店の看板商品は、創業当時から高級そばとして知られる真っ白な色合いが美しい「さらしなそば」です。そばの実から殻を取り除き、胚乳の中心部分だけを使った真白いそば粉(更科粉、御前粉)を贅沢に使用。透き通るような白さと、ほのかな甘み、滑らかな喉越しが特徴です。
更科粉はタンパク質のつなぎが少なく扱いが難しいため、高温の熱湯でそば粉を練り上げる「湯ごね」という高度な技術でつなぐ独自の製法を守り続けています。
また、「もり」と「太打ち」のそばもお店の大きな柱です。
再興後、お客様にさらに喜んでいただくため、先祖と同じく「自家製粉」と「手打ち」の製法を復活。店内で挽いたそば粉で作ることで、そば本来の豊かな風味と個性を最大限に引き出し、「挽きたて、打ちたて、ゆでたて」の“三たて”を追求しています。
粗挽きでしっかりとした食感が楽しめる「太打ちそば」は、力強い香りが口いっぱいに広がり、多くのファンを魅了しています。
さらに、四季折々の食材を練り込んだ「季節の変わりそば」もお店の名物です。更科粉の白さを活かして、桜や柚子、紫蘇など旬の食材を取り入れ、美しい色合いと季節の香りを楽しめます。
また、そばが提供されるまでの時間を楽しむ「そば前」の文化も大切にしており、だしの旨味が染み込んだ甘めの「だし巻き卵」や、可愛らしい見た目とほろほろとした食感が魅力の「三つ葉と海老のかき揚げ」など、多彩な一品料理も揃っています。
- 1789年創業
- 清水ミチコさんが永六輔さんに教わったお店
- 季節によって産地を変えた、こだわりのそば粉を使用
- 太打ち 田舎蕎麦
蕎麦の実の殻まで全て挽いたそば粉で作る太麺 - そばつゆ
湯煎しさらに1日かけて冷やす
江戸時代中期以来二〇〇年余に及ぶ家業の伝統の手打ち更科蕎麦。更科そばの特徴は、上品な色の良さにございます。最上の玄そばの、実の中心部からとれる真白いそば粉だけを使ったそばで、更科に伝わる独自の製法で更……
www.sarashina-horii.com
| 住所 | 東京都港区元麻布3-11-4 |
|---|---|
| 電話 | 03-3403-3401 |
加藤浩次・宇賀神メグ・島崎和歌子・清水ミチコ
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







