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ミシュラン懐石料理 東山駅「菊乃井 本店(菊の井)」
菊乃井本店は大正元年に創業した京都を代表する老舗料亭で、京都市東山区の高台寺近くにあります。豊臣秀吉の正室・北政所が茶の湯に用いた名水「菊水の井」を代々守ってきた茶坊主の家系が、その水を用いて料理を提供するようになったことが始まりです。現在の三代目主人である村田吉弘氏は「日本料理アカデミー」の理事長を務め、和食のユネスコ無形文化遺産登録にも尽力し、世界に向けて和食の魅力を発信し続けています。ミシュランガイドでは2025年版でも三ツ星を獲得し、京料理の真髄を体験できる格式高い料亭として、国内外から多くの食通が訪れています。
お店にしかない最大の特徴は、今でも敷地内の地下186メートルから汲み上げる井戸水を使用していることです。この水は菊水の井と同じ水脈から採取されるカルシウムやミネラルの含有量が少ない中軟水で、削りたての鰹節と利尻昆布で取る出汁はまろやかで奥深い味わいを生み出します。村田氏によると、この水にこだわり続けるため、東京の赤坂店でも京都から水を運んで使用するほどです。椀物は「ひと口含んだときは控え目な味わいでありながら、何日かした後にふとまた飲みたくなる」残心の味に仕上げられ、京料理の本質である水の料理を体現しています。
お店で人気の料理として、旬の食材を使った甘鯛新茶蒸しがあげられます。甘鯛を新茶の蕎麦で巻いて蒸したこの料理は、玉露をベースにした出汁が奥深い旨みを感じさせながらも、さわやかな香りを運びます。季節の移り変わりとともに献立が変わり、春には桜を、夏には琵琶湖の鮎を使った料理が登場し、四季の風雅を繊細に表現した京懐石を楽しめます。また琵琶湖の鮎は頭を下にして油を垂らしながら焼き上げ、笹を敷いた中川一辺陶作の炭鉢で笹の香りをまとわせて客前で提供される鮎塩焼きも初夏の代表的な料理です。
その他の名物として、同じ敷地内にある無碍山房で提供される時雨弁当も見逃せません。本店の名物として知られた時雨飯弁当を進化させたこの料理は、先付、お弁当、煮物椀、そして濃厚なごまだれで和えた鯛のお造りがのる時雨飯から構成されています。十数種類の取肴は袴形の箱に美しく盛り合わせられ、料理や器が季節ごとに替わり、月替わりのデザートとして本店のお懐石の水物も楽しめます。また、樹齢100年を超える枝垂れ桜と山桜が咲く庭を眺めながら味わう抹茶を使った無碍山房濃い抹茶パフェも人気で、数寄屋建築の第一人者・中村外二工務店による空間で、料亭の味を気軽に楽しむことができます。
- 1912年創業
- 感動!ミシュラン三つ星の懐石料理
- 「ミシュランガイド京都・大阪 2025」で16年連続三つ星の評価
菊乃井本店のご案内です。大正元年(1912年)創業。京料理・懐石料理の料亭「菊乃井」では慶事や仏事、接待などお客様の大切なお時間がよりいっそうお心に残るものになるよう、一期一会のおもてなしの心で皆様をお待ちしております。
kikunoi.jp
| 住所 | 京都府京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル下河原町459 |
|---|---|
| 電話 | 075-561-0015 |
※公式サイト・Instagramから情報を引用させていただいております。
加藤浩次・宇賀神メグ・島崎和歌子・高橋茂雄・倖田來未
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







