2025年7月12日放送の【人生最高レストラン】でゲストの稲垣吾郎さんが紹介した、ミシュラン寿司のお店は熊本県天草『鮓たいと』です。

『鮓たいと』は2007年に創業した天草の寿司店で、店主の永野氏は天草の鮨店「桂寿司」で12年修行し、30歳で独立した努力家で、江戸前を感じさせる握りはほぼ独学で習得されたといいます。

ミシュランガイド熊本2018で一つ星を獲得し、食べログでも百名店に選出されている天草の名店です。カウンター5席の鮨店で、お座敷もあり宴席も可能ですが、王道はカウンターでのおまかせコースとなっています。

店の特徴は、天草の豊富なネタの鮮度を見極め、熟成させるなど一手間加えた握りで、香り、旨味、温度感どれをとっても絶妙なバランスを実現していることです。

シャリはあきたこまちを使用し、お酢は米酢、天草の黒糖と塩を入れており、見た目は赤酢シャリに見えるが黒糖のせいでこの色に仕上がっているとのこと。シャリは硬く酸味も強く、噛めば噛むほどに味が滲み出てくるのが印象的で、にぎりのサイズは小さめではありますが、シャリの凝縮感が強いため見た目以上に食べ応えがある仕上がりです。

お店で一番人気の握りは、天草産のアオリイカです。細かく細かく包丁が入って、イカなのに歯応えをあまり感じることなく溶けていくイメージで、少し硬めのシャリと良く合い、甘さだけが残る逸品です。

その他、天草の赤うには見逃せません。鮨ヲタク垂涎のタネであり、シンプルに塩だけで頂くが、思わず目を閉じてしまう濃密な甘さを堪能できます。シャリと同量の雲丹の量で、物凄く甘い贅沢な握りとなっています。

また、クエも店の自慢で、熟成させているのか旨味が非常に強く、また軽く炙った香ばしさも堪らない仕上がりです。1週間寝かせたクエは香りと脂の甘味が最高で、独特の食感で、噛めば噛むほど味が出てきて美味しいと評判の一品です。

加藤浩次・宇賀神メグ・島崎和歌子・稲垣吾郎・新しい地図