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吉祥寺駅「いせや総本店(いせやそうほんてん)」
はじまりは肉屋でした。
戦後の1954年ごろ、店舗を2階建てに改築したのをきっかけに、1階を精肉店、2階をすき焼き屋として営業するようになり、1958年からは焼き鳥を中心とした業態へと少しずつ形を変えていきました。
長年親しまれてきた木造の旧店舗は老朽化のため2006年9月に一度その歴史に幕を下ろし、翌年から仮店舗での営業を経て、2008年6月、御殿山の同じ場所に生まれ変わった新店舗で営業を再開しています。
新しいビルは14階建てながら、1階と2階には昔ながらの店構えが忠実に再現されていて、煙とにぎわいの記憶はそのまま受け継がれました。
フォークシンガーの高田渡さんが生前足しげく通ったことでも知られ、その息子である高田漣さんも「僕が小さい頃からずっとあった場所」と振り返るほど、家族三代にわたる思い出が刻まれたお店でもあります。
店頭では専任のスタッフが何人も並んで焼き鳥を焼き続けていて、もうもうと立ちのぼる煙が吉祥寺の風物詩として親しまれてきました。
通りに面した立ち飲みスペースからその様子を眺めながら一杯やれるのは、他のどんな店でも味わえない体験と言えるでしょう。
お通しを取らず、注文するとすぐに小鉢が運ばれてくる気取らないスタイルも、創業以来変わらない持ち味です。
メニューはあえて絞り込まれていて、焼き鳥各種を中心に、シューマイや煮込み、刺身など昔から変わらない顔ぶれがそろいます。
派手さはなくとも、一品一品に手間をかけてきた実直さが、長く愛され続けている理由なのかもしれません。
不動の名物焼き鳥。自慢のたれは創業当初から継ぎ足し続ける私伝のたれ。
レバーやタン、ハツ、シロ、ひなどり、つくねにネギ焼きと種類が豊富で、注文は1本から可能。
塩とタレの両方を選べるので、まずは塩、次はタレと味の変化を楽しみながら杯を重ねる人も多いお店です。
大ぶりの串は食べごたえも十分で、焼台のそばに座ればじっくり焼き上がる様子まで見届けられるのがうれしいところ。
人気の商品は自家製シューマイ。
一般的なシューマイよりもひとまわり大きく、もっちりとした厚めの皮の中に、粗びきの豚肉と玉ねぎだけを使った肉あんがぎっしり詰まっています。
飾らない具材ながら肉々しさがしっかりと感じられ、噛むほどに甘みと旨みが広がっていくのが持ち味です。
注文するとほかの料理より先に運ばれてくるほどの手早さも魅力で、からしを効かせて食べるのが常連流。
赤星の愛称で親しまれるサッポロラガーの大瓶と合わせて頼むのが、この店に通う人たちのお決まりの流儀になっています。
他にも人気はガツ刺し。
しょうがまたはにんにくを添えて出される豚の胃袋の刺身で、コリコリとした歯ごたえと後味のさっぱりとした酸味が持ち味です。
こってりした焼き鳥やシューマイの合間に箸をのばすと口の中がすっと整い、また次の一杯へと気持ちが向かう、絶妙な箸休めとして重宝されています。
じっくりと煮込まれたもつ煮込みもはずせない一皿。
しょうゆベースのやさしい味わいがもつにしっかりとしみ込んでいて、ほろりとやわらかい食感が魅力です。
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







