2025年4月13日放送の【路線バスで寄り道の旅】山内惠介さんがゲストロケで紹介した、人形町の甘味処・あんみつのお店は『初音』です。

『甘味処初音』は、天保8年（1837年）に創業した東京で最も歴史ある甘味処の一つで、日本橋人形町に位置しています。​創業以来、同じ場所で営業を続けており、現在は7代目がその伝統を守っています。​店名は、歌舞伎『義経千本桜』に登場する“初音の鼓”に由来し、店内の装飾にも鼓の意匠が施されています。​

『初音』の特徴的なメニューの一つが、10月から5月までの期間限定で提供される久寿餅です。​この久寿餅は、独特の食感と風味が特徴で、多くの常連客に愛されています。​また、伊豆諸島産の天草寒天とふっくら炊き上げた赤えんどう豆を組み合わせた豆かんてんも人気の一品です。​

定番のあんみつは、ねっとりとしたこしあんと寒天、フルーツが絶妙に調和した一品で、訪れる多くの人々に親しまれています。また、クリームあんみつや白玉あんみつなど、バリエーション豊かなメニューも揃っており、好みに合わせて選ぶことができます。​

その他にも、御膳しるこや小倉しるこ、ぜんざい、おぞうになど、温かい甘味や軽食メニューも充実しています。これらの料理は、素材にこだわり、丁寧に手作りされており、訪れる人々に心温まるひとときを提供しています。​

徳光和夫・田中律子