「民宿まるたや」
2025年3月に産声を上げたこの宿には、大阪と京都それぞれの出身でホテルチェーンに勤めた末に出会い、結婚した北野直人さん(64歳)と多紀代さん(67歳)夫婦の第二の人生が詰まっています。
北野直人さん・多紀代さん
2人がともに支配人として働いていたころ、転勤は2年ごとに繰り返されました。
やがて多紀代さんが56歳、直人さんが58歳のとき、「どこかに落ち着いて、のんびり暮らしたい」という気持ちが勝り、早期退職を決断。
鳥取を起点に移住先を探した結果、まず辿り着いたのは香川県でした。そこで目の当たりにしたのが、全国各地から思い思いの目的を抱えてやってくるお遍路さんたちの姿です。自ら車で四国八十八ヶ所を巡るうちに巡礼旅の奥深さに魅了された2人は、「お遍路さんに寄り添いたい」という思いを胸に宿を開く決意を固めます。ただ、香川の自宅はお遍路道から外れていたため、改めて物件を探すことになりました。そうして見つけたのが、高知県で10年前まで旅館として使われていた建物。こうして二度目の移住を経て、夫婦は東洋町に根を下ろしました。屋号の「まるたや」は前オーナーの希望を受け、旅館時代のものをそのまま引き継いでいます。
東洋町は、徳島県の23番札所・薬王寺と高知県室戸市の24番札所・最御崎寺の間、約75キロの道のりのほぼ中間に位置します。
この区間はお遍路八十八ヶ所の中でも屈指の難所として知られており、歩き疲れた巡礼者にとって民宿まるたやはまさにオアシスのような存在です。
野根バス停から徒歩3分ほど、野根川のせせらぎが近くに聞こえるその場所には、歩き遍路が通った道の空気が今なお息づいています。

宿に着いたらぜひ味わいたいのが、夕食で提供される釜炊きの野根米。
地元産の野根米を一人ずつ個食釜でその都度炊き上げるため、蓋を開けた瞬間に立ちのぼる湯気と香りが旅の疲れをほぐしてくれます。
粒立ちのよさと素直な甘みが際立ち、献立全体をしっかりと支える存在感があります。夕食には刺身の盛り合わせや揚げ物が並び、朝食は焼き魚を中心に卵料理や煮物、味噌汁が食卓を彩ります。豪華さを競うというより、地元の食材を家庭の温度で丁寧に差し出すスタイルが、この宿の食事の真骨頂です。
- 釜炊きのご飯
ホームページ
長年お遍路さんや釣り人に親しまれてきた「まるたや旅館」が装いあらたに営業再開。
いにしえの佇まいを今にとどめ、地元食材を使った家庭料理でおもてなし。…
| 住所 | 高知県安芸郡東洋町町野根丙1774 |
|---|---|
| 電話 | 0887-23-9665 |
※公式サイト・Instagramから情報を引用させていただいております。
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







