帯広駅「高野食堂」
高野さんの本業は、牛の蹄を整える削蹄師。料理人として店を構えたのではなく、もともと好きだった料理を人に振る舞う「趣味の延長」から食堂へと発展したという、十勝らしい牛とのつながりを感じさせる一軒です。
高野食堂ならではの魅力は、十勝の牛を1頭単位で仕入れ、そのさまざまな部位を料理へ生かす肉づくしのおまかせコース。
ひとつの部位だけを主役にするのではなく、それぞれの特徴に合わせて料理を組み立て、ローストビーフから煮込み料理まで姿を変えて登場します。
もうひとつ忘れられないのが、料理の最後に待つ店主自身のパフォーマンス。
高野さんは少年時代、テレビで見た大車輪の力強さに憧れ、45歳で自宅に鉄棒を造って挑戦しました。
そこで披露するようになった大車輪と肉料理が結びつき、食事そのものをひとつの体験にした独特のスタイルへ。
配膳などをセルフサービスにする仕組みも取り入れ、一般的なレストランとはひと味違う距離の近さがあります。
看板メニューはローストビーフ。
高野食堂を象徴する肉料理で、2020年には単品販売が地元紙で紹介されるほど、以前から店の中心となってきた一品です。十勝の牛を扱う店らしく、コースでもたっぷりと盛り付けられ、牛肉そのものをしっかり味わえる料理として登場します。
1頭の牛を仕入れるからこそ、同じ牛肉でも部位ごとに異なる持ち味を料理へ振り分けられるのが特徴。ローストビーフだけを食べて終わるのではなく、続く皿との違いを比べながら味わえるところに、この店らしい面白さがあります。
もうひとつの料理はハンバーグ。
肉づくしのコースを構成する一皿として登場し、塊肉を味わうローストビーフとは違った形で牛肉を楽しませてくれます。1頭買いした牛を部位に応じて使い分ける高野食堂だからこそ、コースの途中で料理の表情が大きく変わっていくのも魅力です。
十勝産チーズと地元野菜のサンドイッチは、肉料理が続く中に十勝の乳製品と野菜を組み合わせた一品。牛肉だけに偏らず、チーズや野菜まで土地の食材を重ねることで、十勝という土地そのものを感じさせる構成になっています。
そしてテールの特製ソースを使ったパスタ。
牛のテールを煮込み、その味をソースへ生かして仕上げる料理です。一般には脇役になりやすい部位まで無駄なく料理へつなげていくところに、1頭買いを掲げる高野食堂の考え方がよく表れています。ローストビーフから始まり、ハンバーグ、サンドイッチ、パスタへ。牛を知る削蹄師が営む店ならではの物語を、一皿ずつたどれる食堂です。
- 大車輪付き⁉肉ざんまいコース
| 住所 | 北海道帯広市南町東2条6-41-6 |
|---|---|
| 電話 | 不明の為情報お待ちしております |
[記事公開日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
