2025年7月8日放送の【ヒューマングルメンタリー オモウマい店】で紹介した、肉まみれラーメンのお店は『上州山賊麺 大大坊』です。

上州山賊麺 大大坊は、高崎市で創業16年のラーメン店で、お店の名前である「大大坊（だいだらぼう）」は、おとぎ話の巨人「だいだらぼっち」が群馬にも居たという話と、店主の加藤さんの風貌から付けられたというユニークなエピソードがあります。

このお店の最大の特色は、赤城鶏と野菜、魚介類と地元きのこから取ったスープです。上州地鶏と魚介の旨味が凝縮した濃厚な味わいで、見た目はコッテリしているが、口に運べばスッキリした後味で鶏骨のコクが感じられるという絶妙なバランスが自慢です。また、群馬県産の地粉を使った自家製の中太麺で、麺は毎朝打ち立てのものを提供しており、もちもちして食感の良い中太縮れ麺が特徴的です。さらに珍しいメニューとしてあえそばも用意されており、他店では味わえない独自性を演出しています。

お店の看板メニューは特製山賊麺で、焼豚2枚、煮玉子、トロねぎ、メンマがトッピングされた贅沢な一杯です。コクのスープと太めのモチモチ麺が相性抜群で、旬の野菜を使用してる料理人のセンスの良さが感じられ、焦がしネギも邪魔にならず良いアクセントとなっています。このラーメンは和風ガッツリ系醤油味として親しまれ、地元の人々に愛され続けています。

その他の人気メニューには味噌山賊麺があり、濃厚でトロっとした味噌スープが中太麺に絡む逸品です。少しくすんだ茶色の味噌スープで表面にはラード層があり、味噌の主張が強いが、同時に甘みも強く、飲み込んだ後でも残る甘みが特徴的な味わいです。また、つけ麺も人気で、麺の上に刻みのり、スープの中に味玉、角切りチャーシュー、メンマ、刻みネギ、背脂等が入っています。さらに常連客には雷山賊麺（死ぬほど辛いと注意書きが）も人気で、辛さを求める方にはたまらない一品となっています。二代目山賊麺は酒粕を使ったクリーミーなスープという珍しいメニューもあり、バラエティに富んだラインナップが魅力的です。サイドメニューには肉飯・肉玉飯があり、ラーメンとの相性も抜群です。

ヒロミ・小峠英二