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天童の製麺所の山形ラーメン 乱川駅「天童製麺」
創業者の伊藤義廣氏は、子供の頃から祖父の鴨猟を手伝い、家族で鴨そばを食べて育ったという背景があります。そのため麺作りの仕事に対する漠然とした思いを抱いており、一度は会社員として働いたものの、おいしい麺を自分で作りたいという情熱を捨てきれず、一大決心して天童製麺を設立しました。
天童市は東北三大乾麺生産地の一つとして数えられる歴史ある産地で、この地で生まれ育った創業者が守り続ける昔ながらの製法と、こだわりの味が特徴となっています。
平成14年からは宮城県名取市のゆりあげ港朝市で直営店を営業していましたが、2025年8月には山形県天童市山口の本拠地に新店舗を移転オープンしました。
天童製麺の最大の特徴は、山形のきれいな水を備長炭でさらに濾して仕込む製法にあります。
水が命という信念のもと、厳選した原料と昔ながらの製法で丁寧に作り上げた麺は、しっかりとしたコシと独特の食感を生み出しています。直営のラーメン店で提供される中華そばは、煮干しベースの醤油味スープに太麺が絡む一杯で、人気店の影響を受けながらも独自の進化を遂げた逸品です。
小麦が香るワシワシとした食感の太ちぢれ麺は、低加水で硬めに仕上げられており、まさに小麦を食べているような力強い味わいが楽しめます。この独特の麺は、一度食べたら忘れられない印象を残し、多くのラーメンファンを魅了しています。
ラーメン店の一番人気は、煮干しダシがしっかりと効いた中華そばです。
スープは山形から仕入れた濃口と薄口の醤油をブレンドしたカエシに、煮干しと鶏ガラ、昆布を合わせて仕上げています。麺量は小盛が150グラム、中盛が200グラム、大盛が300グラム、特大もあり、食べ応えは十分です。
トッピングには厚めに切られた焼き目の入ったチャーシュー、メンマ、ネギが添えられ、シンプルながら満足度の高い構成となっています。夏季限定では、暑い日だけに提供される肉中華もあり、山形らしい親鳥を使った冷たいラーメンが楽しめます。
乾麺の製造販売では、看板商品のそばそうめんが人気ナンバーワンを誇ります。そうめんのような細さでありながら、しっかりとしたコシがあり、ツルツルとした食感とスルスルとした喉越しの良さが特徴です。茹で時間も2分半と短く、手軽に美味しく楽しめます。
また、王将そばは将棋の町天童にちなんで名付けられた太打ちの山形そばで、歯ごたえのある田舎風の蕎麦ながら、スルリとした喉越しの良さを実現しています。
さらに、天然のよもぎを粉末にして練り込んだよもぎめんは、淡いグリーンの麺で、よもぎの風味豊かな味わいとツルツルとした喉越しが楽しめ、お蕎麦が苦手なお子様にも好評です。
このほか、山形県河北町の郷土食である冷たい肉そばの乾麺セットも販売しており、親鶏でとった鶏ダシ醤油味のスープと、コシの強い田舎蕎麦がセットになっています。かほく冷たい肉そば研究会と天童製麺が共同開発したこの商品は、本物の味を限りなく再現したこだわりの一品として、ギフトにも最適です。
マツコデラックス
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







