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「Otaleg」
創業者のマルコ・ラディチョーニは、1971年生まれのローマっ子。ホテル学校を卒業後にガストロノミーの世界へ足を踏み入れましたが、じつは長年プロのボディビルダーとして活躍した異色の経歴の持ち主でもあります。
幼い頃からジェラートに惹かれてやまなかった彼は、大人になってから独学で自宅でジェラートをつくり始め、その腕をみがいてきました。
転機となったのは2010年、ローマの名ジェラティエーレであるクラウディオ・トルチェから声がかかり、そのショップの管理を任されたこと。そこからわずか2年後には自分の店を構え、「ガラス張りのジェラテリア(アクアリオ)」というコンセプトのもと、製造の全工程をお客さまに見てもらえるスタイルで開店しました。
店名「Otaleg」は「gelato(ジェラート)」を逆から読んだ言葉で、この「逆転の発想」こそがラディチョーニの姿勢そのものを象徴しています。
その後、2018年にトラステヴェレ地区へ移転し人気を博したOtaleg!は、長年の夢であったモンテヴェルデへの出店を2023年6月14日についに実現させました。
実はこの場所、ラディチョーニが最初に店を開いた縁のある地区。2019年には物件と契約を結びながらも、改装工事の遅れやコロナ禍、書類上の手続きの壁など、4年余りにわたる苦難の末にようやく扉を開けることができたのです。
ヴィアーレ・デイ・クアットロ・ヴェンティ70番地に立つこのモンテヴェルデ店は、2フロア・約150平方メートルという開放的な空間で、ジェラートに加えてパスティッチェリア(菓子)とスペシャルティコーヒーの3つの顔を持つ、まったく新しいかたちの「食の工房」として誕生しました。
Otaleg!の揺るぎない個性は、なんといっても製法へのこだわり。
ラディチョーニが長年愛用しているのは、多くのジェラティエーレがすでに使わなくなってしまった「縦型マンテカトーレ(ジェラートメーカー)」。横型の機械よりも回転がゆっくりで、空気を過剰に含ませないため、ずっしりと密度の高い味わい深いジェラートに仕上がります。
1回の製造量はわずか6リットルほどと少量ですが、それゆえに毎日・毎時間ちがうフレーバーを生みだせるのです。
さらに特筆すべきは、ソルベットの製法。世界でも類を見ないとも言われるほど珍しく、水をいっさい加えずに旬の生の果物の果肉と砂糖だけで仕上げています。
ラディチョーニが「フルーツの味そのもの」を最大限に引き出したいという一念から生まれたこの製法は、フルーツが濃縮されたような純粋な風味と、独特の重厚な舌触りを生み出します。
素材は地元の農家やこだわりの生産者から直接買い付けており、チェプラーノの牧場から届く脂肪分3.8%以上の風味豊かな牛乳を使った生乳はコーヒーの泡立てにも共通して使用するほど。
モンテヴェルデ店を象徴するフレーバーのひとつが、リコリス(甘草)のジェラート。
カラブリアの名門「バローネ・アマレッリ」の甘草を贅沢に使い、独特の複雑な苦みと奥深い甘さが渾然一体となった一品。
ほかでは味わいにくい凝縮された甘草の風味は、一口食べると長く余韻が続きます。
また、このモンテヴェルデ店のためだけに生まれたオリジナルフレーバー「ア・モンテヴェルデ」も見逃せません。
コーヒー風味のプラムケーキとヘーゼルナッツクリームを合わせたクレームジェラートで、このエリアへのオマージュとして誕生した逸品です。水なしソルベットでは、夏のラズベリーや完熟モモ、チョコレート100%(ペルーのチョコレート豆を使用)などが季節ごとに並び、いずれも果物の輪郭が際立つほどに濃密な味わいを体験させてくれます。
| 住所 | Viale dei Quattro Venti, 70, 00152 Roma RM, イタリア |
|---|---|
| 電話 | 338 651 5450 |
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
