半田そうめん 貞光駅「半田そうめん食堂」
この食堂は、数百年続く地域の伝統的な味である半田そうめんを、新しい形で提供したいという思いからオープンしました。
お店を切り盛りするのは、半田そうめんの老舗製麺所「北室白扇」の二代目で、地元の旬の食材をふんだんに使った創作料理を提供しています。
以前はこの地で藍染の原料となる蒅や生糸の生産などで財をなした折目家が住んでおり、当時の建具や鬼瓦などが修復・再生され、歴史を感じさせる空間となっています。
半田そうめんの創作料理は、ここならではの一皿がそろいます。麺そのものの伸びやかなコシを生かしつつ、だしや具を季節で変える“旬替わり”の組み立てが魅力です。
吉野川や剣山の麓でとれる山の幸・川の幸を合わせた品々は、素朴でやさしい味わいのなかに、半田の風土がすっと立ち上がります。半田の伝統工芸である漆器の椀を使う心配りもあり、器の艶と麺の白さの対比が、旅の記憶をふわりと彩ってくれます。
阿波尾鶏の親子丼は、そうめん専門店らしい小椀のそうめん汁が添えられ、うま味の強い地鶏と甘口のだし、さらりとした麺の香りが三位一体になります。もも肉の弾力がふんわり卵に包まれ、旅の昼にちょうどいい満足感。麺の店で丼物、と侮るなかれ。あっさりとやさしい口当たりの後に、阿波尾鶏ならではの余韻が心地よく残ります。
芳飯は、そば米を混ぜて炊いたご飯に油揚げや野菜をのせ、熱いだしを注いでいただく郷土の一杯で、ほのかな香りと穀物の甘みが体にすっと染み入ります。
麺好きの方には半田そうめんペペロンチーノも評判で、つるりと太めの麺にオイルと香味野菜が絡み、手延べならではのコシが洋の味にもよく合います。
季節には絹御膳のように、小鉢や果物を組み合わせた膳仕立ても登場し、半田の恵みをゆっくりと巡るように楽しめます。
- 元豪商の屋敷カフェ
- 鬼瓦には唐獅子牡丹
- 器は「幻の漆器」と呼ばれる半田漆器
- 名物は少し太めでコシの強い半田そうめん
ホームページ
| 住所 | 徳島県美馬郡つるぎ町貞光字東浦68-1 |
|---|---|
| 電話 | 0883-68-9780 |
※公式サイト・Instagramから情報を引用させていただいております。
渡部豪太
[記事公開日]
[最終更新日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
