2025年8月12日放送の【news every 】おいしい発見！東京お持ち帰りグルメで紹介した、浅草のテイクアウト焼売のお店は『セキネ』です。

セキネは大正10年（1921年）に台東区入谷でパン屋として創業した老舗で、現在は浅草新仲見世商店街とすしや通りの角に店を構えるシューマイと肉まんのテイクアウト専門店です。

昭和10年に浅草で食堂をオープンし、食堂で人気だったシューマイや肉まんを併設の売店で販売していましたが、平成17年に現在のようなテイクアウト専門店に変わりました。

創業から100年以上の歴史を持つこのお店は、レトロな雰囲気の建物と味のある赤いロゴマークが目印で、浅草の地元の人々に愛され続けています。ビートたけしさんも著書『浅草キッド』の中で「六区の端にある関根のシュウマイ屋の肉のにおい」と記すほど、浅草の文化に深く根ざした名店として知られています。

不動の名物は、つなぎを一切使わずに豚肉と玉ねぎだけで作る独自製法のシューマイです。添加物や余計な材料を使わないシンプルな製法により、噛むほどにお肉本来の旨味がダイレクトに伝わる肉々しい味わいが楽しめます。
特大シューマイは職人がひとつひとつ手で包んでおり、通常のシューマイの約3倍という迫力のサイズで、まさに肉の塊といえるほどのボリューム感があります。この特大シューマイは人気が高く、土日などには午後には売り切れてしまうこともあります。

もう一つの看板商品は肉まんで、コロコロとした丸い形のお肉から肉汁があふれ出すジューシーな味わいが自慢です。皮はふんわりとやさしい甘さで、中には豚肉と玉ねぎのみを使用したシンプルながら深い味わいの餡がたっぷりと詰まっています。

お店では持ち帰り用の冷たいものと、その場で食べられるふかしたての温かいものの両方を販売しており、特に冬の寒い日に店先でハフハフ食べる温かい肉まんは格別です。肉汁がしみ込んだ皮の部分にも、お肉の旨味がしっかりと染み渡っているのが特徴で、購入時には「あたたかいもの」か「冷たいテイクアウト用」かを選ぶことができます。

さらに、黒ゴマの風味が豊かなあんこがたっぷり詰まったあんまんも人気商品として販売しており、懐かしい味わいで多くの人に愛されています。

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