2025年11月29日放送の【有吉くんの正直さんぽ】ふかわりょうさん・磯山さやかさんがゲスト、番組で巡った石神井公園のロケ地・お店スポットのまとめです。

むさしの エン座は2010年に練馬区立石神井公園ふるさと文化館の開館と同時に誕生した武蔵野うどんの専門店です。西武池袋線石神井公園駅から徒歩約15分、石神井公園に隣接する文化館の1階で営業しています。加藤智春さん・結子さんご夫妻が営むこの店は、練馬区を代表するうどん店として知られ、食べログうどん百名店にも選出されました。

このお店の最大の特徴は、練馬の食材と文化にこだわった武蔵野うどんを提供していることです。小麦粉には武蔵野で採れた地粉をブレンドし、土支田の製粉所で製粉したものを使用しています。さらに練馬大根の葉、紫芋、人参などを練り込んだ色鮮やかな三色の麺が特徴的で、見た目にも華やかなうどんが楽しめます。野菜も地元の農家さんから直接仕入れており、練馬の食文化を発信する拠点としての役割を担っています。店名の「エン座」は、車座のように円く座る「円」と、ご縁を大切にしたい「縁」という意味が込められています。

一番人気は糧うどんで、「糧(かて)」とはおかずのことを指します。豚肉、油揚げ、ごぼう、ネギなどが入った具沢山のつけ汁に、程よいコシとツルッとしたのど越しの良い麺を浸していただきます。武蔵野うどんらしい地粉の風味を感じながら、鰹といりこの魚介だしが効いた滋味深いつけ汁との相性が抜群です。

その他にも、梅のさっぱりとした酸味が効いた梅葱好みや、練馬大根おろしをたっぷり使った霙糧うどんなど、多彩なメニューが揃っています。さらに地元野菜をふんだんに使った野菜のかき揚げも人気で、カラフルな断面が美しく、塩や天つゆでいただくほか、つけ汁に入れても楽しめます。季節限定で登場する練馬大根の葉を練り込んだ緑色の麺は、11月から12月の週末のみの提供となっています。店内はガラス張りで明るく開放的な雰囲気で、文化館を訪れた際の休憩にもぴったりです。武蔵野の粉食文化を大切にしながら、子どもたちが誇れる故郷の味をつくり続けています。

三宝寺は、東京都練馬区にある真言宗智山派の大きなお寺です。亀頂山密乗院三宝寺が正式なお名前で、創建は室町時代の応永元年（1394年）と伝えられています。この地を治めていた豊島氏の祈願寺として、鎌倉の大楽寺から来た幸尊法印というお坊さんが、もとは現在の石神井池のほとり、禅定院のあたりに開いたのが始まりとされています。その後、文明9年（1477年）に豊島氏が太田道灌との戦いに敗れ石神井城が落城すると、道灌公によって城址に近い現在の場所に移されました。本尊に不動明王を祀っていることから、古くから「石神井不動尊」としても親しまれています。

このお寺には、江戸時代の歴史を感じる特別な門があります。それが、練馬区指定文化財にもなっている三宝寺山門、通称御成門です。この門は、江戸時代後期の文政10年（1827年）に再建されたもので、江戸幕府三代将軍の徳川家光公が鷹狩りの途中で立ち寄られたという言い伝えがあるため、「御成門」と呼ばれています。当時はこの門が閉じられ、庶民の通行は許されていなかったそうです。門にはケヤキ材が使われ、唐獅子や象などの生き生きとした彫刻が随所に施されており、当時の豪華な建築様式がよくわかります。2025年（令和7年）3月には、その歴史的・学術的な価値の高さから、練馬区指定文化財となりました。

英国鉄道模型輸入販売を手がけるメディカル・アートは、1995年に有限会社としてスタートし、その2年後の1997年にはイギリスを代表する老舗メーカー、ホーンビー社の日本正規代理店としての契約を結んでいます。

Nゲージという小さなサイズから、迫力ある大型ライブスチームまで、幅広い英国型鉄道模型や関連商品を日本で扱う数少ない専門店の一つです。

こちらのお店では、英国型鉄道模型の主流であるOOゲージを中心に、NゲージやOゲージといった様々なスケールの商品を取り揃えています。特に、本国の正規代理店として、主要ブランドであるホーンビー社の製品を豊富にご用意しています。車両本体はもちろんのこと、きかんしゃトーマス関連商品や、鉄道模型を彩るレールやストラクチャー（建物・情景）、さらに英国鉄道特有の塗料など、細かなパーツや周辺グッズまで手に入るのが魅力です。

ベジファームかのんは、東京23区内で最大の農地面積を誇る練馬区の上石神井という場所で、代々続く農業を続けている都会の農園です。
農園の名前は、古くからこの地域にあった旧地名、観音山（かんのんやま）にちなんで名づけられました。代々受け継いできた土づくりの知恵や伝統的な農法を大切にしながら、最新の技術も積極的に取り入れた「ハイブリッドな農業」に取り組んでいます。この場所でしか味わえない「美味しい」を届けることを目指していて、都会に住む人たちにもっと身近に季節の旬を感じてほしいという思いが込められています。東京都が認証する「東京都エコファーマー」として、安心で安全な農産物作りを心がけているところも信頼できる点です。

この農園にしかない特徴として、年間およそ40種類もの多様な季節の野菜を育てている「少量多品目栽培」があります。畑で採れたての新鮮な野菜は、農園に併設された直売所で購入できますが、さらに便利なのが、自宅の一角に設置されている「野菜専用の自動販売機」です。 冷蔵機能がついたこの自販機は、紙幣も使えてお釣りが出る優れもので、仕事帰りや時間を気にせず、新鮮な野菜を手軽に手に入れられるとご近所の方々にも評判を呼んでいます。また、土に触れる機会の少ない子どもたちに農業の大切さを伝えたいという思いから、収穫体験などのイベントも定期的に開かれています。特に、土の中の虫を見つけるだけでも喜ぶ子どもの姿から、高橋代表は農業を通じての食育に力を入れています。

ベジファームかのんの代表的な商品といえば、手間をかけて作られる熟成芋です。収穫したサツマイモに「キュアリング処理」という最新の貯蔵技術を施し、低温で一定期間寝かせることで、さらに甘さを引き出しています。この熟成芋の中でも、特に甘みが強く厳選されたものは、熟成芋プレミアムとして販売されています。ネットリとした食感が人気の品種「べにはるか」と、滑らかな食感が特徴の「シルクスイート」の2種類があり、食べ比べを楽しめます。

自家製の商品だけでなく、地元のお店とコラボレーションした加工品も充実しているのが魅力です。例えば、和菓子屋さんと一緒に作り上げた芋づつみは、農園のシルクスイートをたっぷり使った和風スイートポテトとして人気があります。また、同じく和菓子屋さんと共同で販売されているさつまいも羊羹も、シルクスイートの滑らかな甘さを活かした一品です。さらに、農園の畑で採れた栗を使った江戸栗きんとんは、季節限定の和菓子として毎年楽しみにしているファンがたくさんいます。ビニールハウスでは、温度や肥料をコンピューターで管理する養液栽培技術を用いて、高い糖度をもつトマトも育てられています。このように、新しい試みと地元の活性化を両立させながら、「美味しい」を追求し続ける都会の農園の取り組みは、多くの人から注目を集めています。

ブロンディールは2004年に埼玉県ふじみ野市で創業し、2015年に練馬区石神井公園へ移転した本格フランス菓子店です。西武池袋線石神井公園駅から徒歩約10分、のどかな住宅街に佇むこのお店は、黒とレンガ色のシックな外観がまるでパリの街角を思わせます。オーナーシェフの藤原和彦さんは、15歳の頃から洋菓子店でアルバイトを始め、銀座の名店アンジェリーナで技術を磨いた後、フランスのロレーヌ地方へ渡仏。帰国後は代官山のブルディガラや南青山のパティスリーフジタでシェフを務め、独立しました。店名の「BLONDIR」はフランス語で「黄金色にする」という意味で、焼成によって生地やタルトが美しい黄金色に色づくフランス菓子の魅力を表しています。

このお店の最大の特徴は、本場フランスのパティスリーそのままの空気感を再現していることです。店内に一歩入れば、生ケーキに焼き菓子、マカロンにショコラ、総菜系のパイやクロワッサンまで、驚くほど豊富なスイーツやパンが目に飛び込んできます。接客を担うのは父親の藤原賴和さん。かつて一流店でギャルソンを務めた経験を持ち、丁寧なもてなしで訪れる人を温かく迎えます。店内には4席のイートインカウンターと外には5席のテラス席があり、フランス・マリアージュフレール社のマルコポーロをはじめとする紅茶やエスプレッソとともに、できたてのお菓子を楽しめます。

藤原シェフのスペシャリテはデリスピスターシュです。シシリー産の皮つきピスタチオから作る自家製ペーストを使ったこのケーキは、ピスタチオの濃厚でふくよかな風味が特徴です。ラズベリージュレの酸味と、土台のビターなショコラダックワーズが絶妙なバランスを生み出し、ふわっととろける食感のムースと香ばしいダックワーズの組み合わせが多くのファンを魅了しています。かなりの手間と技術が必要なピスタチオペーストの完成度が、このお店の実力を物語っています。

タルトタタンは、アーモンド風味の生地が一体を成す 奥行きのある一品。パイ生地と甘味のあるホイップクリームが引き立てます。

人気の定番メニューとして、国産和栗を使ったモンブランも見逃せません。ふくよかで優しい甘みのマロンクリームは、繊維感を残したなめらかな絞りで栗本来の風味をダイレクトに感じられます。土台にはメレンゲを使い、中には軽やかな生クリームと香ばしいメレンゲの組み合わせが心地よい味わいを作り出しています。コンパクトな見た目からは想像できない満足感があり、秋の季節には特に多くの人が訪れます。また、フランスの苺のケーキであるフレジェも人気で、苺のコンフィチュールとたっぷりの果実が芳醇な果実味を引き立て、濃厚なクレーム・ムースリーヌとアーモンド生地がコクを加えた重層的な味わいになっています。フランス・ロレーヌ地方の郷土料理であるキッシュロレーヌも店頭に並び、素朴ながら深い旨味が楽しめます。その他にも赤すぐりを使ったタルトグロゼイユや繊細なムラングシャンティなど、季節ごとに登場する多彩なフランス菓子が店内を彩ります。平日でも午後には商品がなくなることが多いため、早めの時間帯の訪問がおすすめです。

Fluneは、東京都練馬区の石神井公園エリアで営業する文房具と猫雑貨のお店です。西武池袋線の石神井公園駅から徒歩4分ほどの場所にあり、創業明治40年の赤井茶店の隣に店を構えています。
店名の読み方は「フルネ」で、土日祝日のみ営業する週末限定のお店として、地元の人たちや遠方からの雑貨好きに親しまれています。店内は文房具や雑貨で「ごちゃごちゃしている」と紹介されていますが、その雰囲気こそが宝探しのような楽しさを演出しており、訪れる人たちを魅了しています。

このお店の大きな特徴は、昭和40年代から東京都内で製造され続けているチャーミーちゃんのソフビ人形を豊富に取り扱っていることです。
チャーミーちゃんは児玉産業が製造する愛らしい表情のソフビ人形で、現在では玩具というよりも昭和レトロでおしゃれな雑貨やインテリアアイテムとして国内外で人気を集めています。
Fluneでは店主の趣味でチャーミーちゃんのコレクションが充実しており、様々なアーティストとのコラボレーション商品も揃っています。いちごソーダやメロンソーダをイメージしたクリア素体のもの、純喫茶コレクションシリーズ、フロッキー加工が施されたものなど、バリエーション豊かなラインナップが魅力です。

また、フランス人アーティストのナタリー・レテのアイテムも人気商品のひとつです。ナタリー・レテは詩的で気まぐれな世界を創造するアーティストで、彼女がデザインした色彩豊かで個性的な動物や女の子のイラストが、タオルハンカチ、ポーチ、ルームマット、食器など様々な雑貨に展開されています。リバティ風の優しい小花柄と元気なカラー配色が特徴で、日常に彩りを添えてくれるアイテムとして多くのファンを魅了しています。

「ピッツェリア ジターリア ダ フィリッポ」は2012年、西武池袋線石神井公園駅から徒歩3分の石神井二丁目通り商店街に誕生した本格ナポリピッツァ専門店です。

オーナーの岩澤正和さんは、フランスとイタリアでの修業を経て、2006年と2007年に世界ナポリピッツァ選手権で2年連続表彰を受けた経歴を持つピッツァイオーロです。
店名の「ジターリア」は、イタリアにジャポネの「G」を組み合わせた造語で、小麦を意味する「グラーノ」、石神井の「G」といった複数の意味が込められています。イタリア伝統工芸の薪窯を輸入し、ナポリの伝統技術と日本の食材を融合させた本格的なピッツェリアとして、地元で愛され続けています。

このお店ならではの最大の特徴は、地元練馬産の野菜をふんだんに使った地産地消へのこだわりです。
サラダやピッツァ、パスタ、メイン料理に至るまで、使用する野菜のほとんどが練馬産で、果物も練馬産を中心に取り揃えています。
さらにピッツァ生地には100%北海道産小麦を使用し、岩澤さんが共同開発したオリジナルの小麦粉を使うことで、もちもちとした食感とミルキーな口溶けを実現しています。ナポリピッツァの伝統を守りながらも、日本の風土と食材の素晴らしさを発信する姿勢が貫かれています。

お店の一番人気はマルゲリータ武蔵野STGで、2006年、2007年、2011年、2013年と世界ナポリピッツァ選手権で第1位を受賞した逸品です。
100%北海道産小麦粉、国産フレッシュトマト、朝摘み国産バジル、イタリア産水牛モッツァレラを使い、薪窯で約1分半という短時間で焼き上げます。高温で一気に焼くことで、香ばしい焦げ目とふんわりとした生地の絶妙なバランスが生まれます。

そのほかにも、2015年にナポリピッツァ職人世界選手権で第2位を受賞した練馬NMPが人気です。
地元で採れた青菜、自家製の粗挽き豚サルシッチャ、燻製モッツァレラを組み合わせたこのピッツァは、野間シェフが考案したスペシャリテとなっています。
また、国産自然牛のボローニャ風ミートソースパスタは、共同開発した「匠のパスタ」を使用し、乾麺でありながら生麺のようなモチっとした食感が楽しめます。練馬産ズッキーニなど季節の野菜も加わり、コクのあるミートソースとの相性が抜群です。さらに自家製サルシッチャの窯焼きは、山椒とローズマリーの香りが食欲をそそる一品として評判で、店内だけでなく隣の物販店でも冷凍で購入できるほどの人気ぶりです。

有吉弘行・生野陽子・ふかわりょう・磯山さやか