2025年8月9日放送の【有吉くんの正直さんぽ】カンニング竹山さんと、吉村崇さん・王林さんがゲストで紹介した、上野のロケ地・お店のまとめです。

国立西洋美術館は、西洋美術全般を専門とする国立美術館です。その礎となっているのは、実業家であった松方幸次郎氏が20世紀初頭にヨーロッパで収集した、印象派の絵画や彫刻を中心とする「松方コレクション」です。このコレクションは、第二次世界大戦後にフランス政府によって一時的に差し押さえられていましたが、新しい美術館を設置することを条件に返還されることとなり、1959年に開館いたしました。

この美術館の最大の特徴は、その建物自体にあります。本館は、「近代建築の三大巨匠」の一人であるル・コルビュジエが設計を手がけ、彼の弟子である前川國男、坂倉準三、吉阪隆正が実施設計を担当しました。ル・コルビュジエが提唱した「近代建築の5原則」を体現したこの建物は、「無限成長美術館」という彼の理想を形にしたもので、ピロティ構造による軽やかな外観や、スロープで緩やかに展示空間へと誘う内部構造など、随所にその革新的な思想が息づいています。この建築は、「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」として、2016年には世界文化遺産にも登録されました。これは、日本におけるル・コルビュジエの唯一の建築作品であり、日本の戦後建築史上、そして大陸をまたいだ世界遺産としても初の登録という、大変貴重なものです。

みはしは昭和25年まだ戦後の混乱が残る上野公園前にあんみつ屋として創業した老舗甘味処です。

当時はまだ小豆や砂糖が貴重で入手困難だった時代に、多くの人々が甘いあんみつやお汁粉を求めて足を運び、心を和ませていました。店名の由来は、江戸時代に東叡山寛永寺の領地だった上野広小路にあった不忍池からの川にかかっていた3つの橋から「三橋（みはし）」と名付けられ、これは旧町名でもありました。

みはしの名物は、北は北海道十勝産小豆から南は沖縄波照間島の黒糖まで、全国から厳選した素材にこだわった手作りのあんみつです。
特に、黒蜜と白蜜の中間を目指したオリジナルの蜜で、沖縄県波照間島の黒糖を使用してさっぱりとした甘さを実現しています。

寒天は市販の乾物を戻すのではなく、伊豆から取り寄せた天草を煮出して作る本格仕様で、独自の方法で磯臭さを取り除き、なめらかで弾力のある食感を生み出しています。

また、あんみつが盛られる白い器は岐阜県の美濃焼を使用したオリジナルで、器の外側には創業時に東京芸術大学の学生がスケッチした椿、桜、梅、桔梗の花の絵が描かれており、あんみつの鮮やかさを美しく引き立てる工夫が施されています。

白玉クリームあんみつは、さっぱりとした口どけのソフトクリームと、北海道産の滑らかな漉し餡の絶妙な組み合わせが自慢で、毎朝店内で作られるもちもちの白玉が加わることで、食感のハーモニーを楽しむことができます。
寒天の弾力と餡の上品な甘さ、蜜のコクが絶妙に絡み合い、最後まで飽きることなく味わえる仕上がりです。

年間を通して楽しめるおぞうには、鰹節から取った上品なおすましの出汁に、ふわふわとした卵、しいたけ、かまぼこ、三つ葉、きぬさや、鶏肉が入った優しい味わいの一品で、餅は自家工場で毎日作られているため非常に柔らかい食感が特徴です。

アドアーズ上野アメ横店は、JR上野駅の不忍口から徒歩約2分、アメ横通り入口を少し入ったところに位置する、地域最大級のゲームタワーです。B1Fから4Fまで展開しており、2008年5月3日にオープンしました。最新機種のオンラインゲームや音ゲー、メダルゲーム、対戦格闘ゲームなど、幅広いジャンルのゲームが楽しめます。かわいい景品も豊富に揃っており、友達やカップルで盛り上がれるスポットとして人気です。

立ち飲み たきおか 3号店は、2012年3月に上野・御徒町にオープンした立ち飲み居酒屋で、すでに上野界隈で大人気となっているたきおかグループの3番目の店舗です。

人気の料理は煮込みで、モツがゴロゴロと入った白味噌ベースのさらっとした仕上がりになっており、160円という破格の安さで提供されています。

牛すじ煮込みは。とろっとろになるまで煮込まれた牛すじと、辛味を利かせた煮汁がさらなる一杯を呼び込みます。

この煮込みはたきおかの看板メニューで、ホルモンは柔らかく煮込まれネギもたっぷり入っているため、ビールやホッピーとの相性が抜群です。

じゃがカレーはゴロっと大きなじゃがいもと豚肉が入った懐かしい家庭的な味わい。メンチカツは大きなカツが3つも入っているボリューム満点の逸品です。

またちくわの磯辺揚げは揚げたてサクフワの食感で、マカロニサラダやハムカツといったおつまみも充実しており、どれも本格的な味わいながらリーズナブルな価格設定です。

上野精養軒 屋上ビヤガーデンは、明治5年（1872年）に日本におけるフランス料理店の草分けとして東京・築地に創業した老舗西洋料理店の屋上で開催される夏季限定のビアガーデンです。

創業者の北村重威が岩倉具視卿の勧めにより、明治9年（1876年）に上野公園開設に伴い不忍池畔の現在の地に開業しました。

昭和30年代に現在の建物に建て替えられ、その際に屋上ビアガーデンがスタートし、以来約70年間もの間、夏の風物詩として親しまれています。関東大震災により築地本店が焼失した後は、上野精養軒が本店機能を果たすようになり、鹿鳴館時代の華やかな社交場として内外の王侯貴族や各界の名士が集い、時には歴史的な会談の舞台にもなった歴史深い場所です。

都心とは思えない開放感抜群のロケーションで、風のビアガーデンという名称で親しまれ、眼下に広がる不忍池や水面を覆うハスの葉の緑が涼しげで、上野の森から吹き抜ける心地よい風とともに都内でも有数のオープンテラスでの時間を楽しめます。
4階相当の屋上からは不忍池方向が開けており、東京スカイツリーも望むことができる絶好の眺望が自慢です。夕刻17時30分のオープン時には夕焼けも美しく見え、太陽が沈んだ後も煌々と輝く東京の街並みと不忍池畔の屋台の明かりが織りなす夜景を楽しみながら、上野公園内ならではの広い星空の下でビールを味わうことができます。

人気のメニューはレギュラーセットです。冷温料理盛り合わせと90分間の飲み放題がセットになった2時間制のプランで、上野精養軒名物の一つである宴会料理の一品、伝統のローストビーフを味わうことができます。このローストビーフは柔らかくジューシーで、通常のレストランでは提供していない特別な料理のため、ビアガーデンでしか食べることができない貴重な一品となっています。

その他の名物として、新たに登場したバーベキューセットがあり、BBQと飲み放題がセットになったプランも人気を集めています。
また、枝豆やポテトフライといった定番のビアガーデンメニューも充実しており、よく冷えた生ビールとの相性は抜群です。

老舗精養軒ならではの上品な雰囲気の中で、騒がしくない大人のビアガーデンとして、多くの人に愛され続けています。
営業期間は7月から9月までの夏季限定で、不忍池から吹き抜ける涼風とともに、上野の杜と夕暮れの大パノラマを眺めながら、この歴史ある場所でしか味わえない特別な夏のひとときを満喫できる都内でも貴重な存在です。

有吉弘行・生野陽子・カンニング竹山・吉村崇・平成ノブシコブシ・王林