【王様のブランチ】親子丼の発祥『玉ひで』100年グルメのお店の場所〔ごはんクラブ〕

初代・山田鐵右衞門は、徳川将軍家の御前で鷹がとらえた鶴を捌く「御鷹匠」という役職を務めており、その技を活かして軍鶏専門店として店を開きました。江戸時代から250年以上にわたり、代々受け継がれてきた一子相伝の技と味を守り続けています。
現在は創業者の子孫である山田耕之亮さんが8代目として店を守っており、東京メトロ日比谷線人形町駅から徒歩1分という便利な場所にあります。

このお店の最大の特徴は、5代目女将「とく」が考案した親子丼の発祥の店として知られていることです。
明治20年頃、軍鶏鍋の〆に肉と割下を卵でとじてご飯と共に食べるお客様がおり、明治24年にこの「親子煮」をご飯の上に乗せて一品料理としたのが現在の親子丼の始まりとなりました。
割下は醤油の風味と本みりんの芳香を生かした江戸らしい濃い口の味わいで、砂糖や酒は一切使わないのが特徴です。この伝統の製法により、ふわとろの卵と歯ごたえのある軍鶏肉が絶妙に調和した親子丼が生まれます。

お店で一番人気なのは、やはり元祖親子丼です。鳥すきの割下で鶏肉を煮て卵でとじる、現在の親子丼のスタイルを生み出しました。ランチタイムには毎日長い行列ができるほどの人気で、卵の半熟加減が絶妙なこの親子丼を求めて全国から多くの人が訪れます。
東京軍鶏という高品質な鶏を使用しており、噛みしめるたびに鶏肉の旨みがじわりと口の中に広がります。

親子丼以外にも魅力的なメニューが揃っています。希少な白レバを添えた白レバ親子丼は売り切れ必至の逸品で、レバのまろやかな舌ざわりと黄金色に輝く卵の絶妙なハーモニーが楽しめます。

また、手羽・もも・むね肉が入った“三昧”親子丼では、熟成手羽肉も加わり、コラーゲンをたっぷり摂取できます。

さらに、炙った熟成軍鶏のささみを添えた“極”親子丼は、食べごたえがあって高タンパクなメニューとして人気があります。

夜のコースでは、江戸時代から続く鳥すき（軍鶏のすき焼き）を味わうことができ、醤油とみりんだけで作る割下を使った伝統の味を堪能できます。軍鶏を1枚ずつ焼いて温泉玉子につけていただくこのすき焼きは、江戸時代の贅沢な味わいを現代に伝える逸品です。

コースの最後には、夜限定の玉五プリンというとろけるようなしっとりとしたプリンも用意されており、香ばしいキャラメルソースが甘みを引き立てます。

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