2025年7月12日放送の【王様のブランチ】夏に食べたい！冷たい麺グルメで紹介した、冷やし中華専門店のお店は『HiyaChu』です。

冷やし中華専門店 HiyaChuは、ニューヨークで3年間の成功を収めた後に日本に逆輸入された、世界でも珍しい冷やし中華専門店です。2016年からニューヨークでポップアップストアとして営業を開始し、現地の人々に愛され続けた後、2019年2月に東京の赤坂で日本初出店を果たしました。その後、吉祥寺を経て、2023年7月に西荻窪の中根ビル2階に移転し、現在に至ります。店主の三浦直子さんが当初ハワイでの開業を夢見ていたことから始まったこの店は、「年中夏だから冷やし中華が受け入れられるのでは」という発想から生まれた、まさに情熱から生まれたお店なのです。

このお店の最大の特徴は、従来の醤油ベースやゴマだれとは全く異なる、独創的なオリジナルソースにあります。代表的なブラックビネガーは、黒酢を使った醤油ベースのタレで、八角の華やかな香りと穏やかな酸味が特徴的です。このソースには刻んだネギや生姜が加えられ、ツナチャツネによる味変も楽しめる一品となっています。また、ニューヨークで最も人気だったレモンわさびソースは、フレッシュなレモンと本わさびの爽やかな辛さに黒胡椒でピリッと感をプラスした、夏にぴったりの逸品です。

店の一番人気はグリーンソースで、ニラと花椒を使ったペーストが麺に絡み、スパイシーで香り高い味わいを演出します。トッピングには塩豚チャーシュー、ゆで卵、レタス、赤タマネギ、ワカメ、キュウリ、オクラ、プチトマト、そして味変用のツナチャツネが色とりどりに盛り付けられ、見た目にも美しい一皿です。花椒の痺れる香りと濃厚な野菜ペーストが、従来の冷やし中華とは全く違う新感覚の味わいを生み出しています。

その他の名物として、うにクリームは濃厚なうにのクリームに醤油と海苔の香りを合わせた贅沢な一品で、パスタとは異なる中華麺のもちもち食感と冷やし中華ならではの冷たさが不思議な美味しさを演出します。季節限定の油淋鶏ひやちゅうは、下味の染みたジューシーな唐揚げとブラックビネガーソースの絶妙なマリアージュが楽しめ、常連客に愛され続けているメニューです。さらに期間限定で登場するオイスタークリーミーひやちゅうや、夜のコースの締めに提供されるキャビアひやちゅうなど、高級食材を使った創作冷やし中華も話題となっています。使用している麺は丸八製麺に特注したもちもちとした中太麺で、濃厚なソースとの相性も抜群です。どのメニューも茹で上げて冷やした麺にソースをしっかりと絡めてから提供されるため、混ぜなくても最初の一口から美味しくいただけるよう工夫されています。

佐藤栞里・ミキ・相席スタート・山添寛・畠中夢叶