2025年11月1日放送の【出没！アド街ック天国】で紹介した、白金台『ランキングTOP20』のロケ地・お店をまとめて紹介します。

PEDIBUS JAMBUS（ペディビュス ジャンビュス）は、目黒駅と白金台駅の間にある、フランス田舎食堂です。
2023年11月3日、祐天寺から移転オープンしました。店主の佐伯奈緒美さんは、料理人歴30年のベテランで、フランス各地の星付きレストランでの経験を持ちます。現地の家庭の味を多くの人に伝えたいという想いで、このお店を始めました。

店内には、佐伯さんがヨーロッパで買い付けたアンティークの食器や家具が並び、温かみのある空間が広がります。店名「Pedibus Jambus」は、南フランス・プロヴァンスの古い俗語で、「せっせと歩いて行こう、いつかはたどり着くから」という意味です。佐伯さんが南フランスで暮らしていた時、お世話になった方（プロヴァンスのお父さん）の口癖を店名にしました。

看板メニューは、旬の野菜を主役にした「スープ」と熱々の「チーズパン」のセットです。季節によって栗、カリフラワー、ごぼう、きのこ、安納芋、バターナッツかぼちゃなど、様々な旬の味が登場します。素材の旨味を最大限に引き出すため、裏ごしをせず食感を残して作られることもあります。
セットの「チーズパン」は、グリエールチーズがたっぷりとかかっていて香ばしく、熱々のパンをスープに浸していただくのが人気の食べ方です。素材を丸ごと楽しむという、フランスの食文化を気軽に体験できます。

スープと並ぶ名物料理は「煮込み料理」。店主の佐伯さんは『PEDIBUS JAMBUS―フランス仕込みのスープと煮込みのレシピ―』を出版するほど煮込み料理に造詣が深く、フランスの家庭料理の伝統を大切にしています。
人気の「キッシュ」はフランスの家庭で親しまれるパイ料理で、ランチタイムの定番です。野菜本来の美味しさを再発見できる「沢山の温野菜を味わえる盛り合わせ」は、シンプルな調理法ながら素材の旨味が詰まった贅沢なひと皿です。

焼鳥 火團は、白金台駅から徒歩6分の閑静な場所にある焼き鳥専門店です。名店「鳥しき」の系譜を受け継ぐ「やきとり阿部」系列店として、2023年にオープンしました。
大将は、鶏料理の専門分野で8年間マネージャーを務め、「やきとり阿部」で修業を重ねています。カウンター席のみの店内で、紀州備長炭の香りに包まれながら、焼き鳥を楽しめます。

特徴的なのは「おまかせストップ制」です。一般的なコースではなく、串はお客様のペースで一本ずつ運ばれ、「ストップ」と言うまで提供が続きます。季節によって20種類以上の焼き物が用意され、その日一番の美味しい部位や旬の野菜を最高の状態で届けます。

福島県産のブランド鶏、伊達鶏を主役に、厳選された旬の野菜を紀州備長炭で丁寧に焼き上げます。絶妙な火加減で焼き上げられた串は、鶏肉本来の風味を引き出し、口の中に旨みが広がります。

全8席のカウンター席のみで、目の前で串焼きが焼き上げられるライブ感が魅力です。煙が出ない特別な設備を使用しているので、服に匂いがつきにくいのも女性に嬉しいポイント。窓の外には白金台らしい落ち着いた雰囲気の銀杏並木が広がり、ゆったりとした時間を過ごせます。串焼きを堪能した後は、担々麺、焼きおにぎり、卵かけご飯などのアラカルトメニューも人気です。特に担々麺は、焼き鳥を食べた後でも美味しく食べられるように工夫されています。自宅でもお店の味を楽しめるよう、焼鳥とそぼろの入ったお弁当のテイクアウトも提供しています。質の高い焼き鳥を、和やかな雰囲気の中で心ゆくまで堪能できる大人の隠れ家のような名店です。

炭焼工房 朱雀門は、板橋区大山で2002年に創業した焼肉の専門店です。2024年6月に港区白金台のプラチナ通り沿いへ移転オープンしました。和の落ち着いた空間と行き届いたサービスで、お客様一人ひとりに心地よいお食事体験を提供します。

白金台でも、お肉へのこだわりと独自の熟成技術は変わりません。全国各地から厳選した最高品質の黒毛和牛を、旨味を最大限に引き出すため丁寧に熟成。備長炭の炭火で焼き上げ、香ばしい表面とジューシーな中身を実現しています。ビジネス接待や記念日など、大切なひとときを過ごすのにふさわしい完全個室も完備。特別な日のお食事にも安心してお使いいただけます。

お肉のラインアップは、質の高さと種類の豊富さが自慢です。定番のカルビやロースに加え、`えんびつ、はばたち、ザブトンなど、一頭の牛からわずかしか取れない稀少部位も20種類以上ご用意。特選和牛を分厚くカットした角焼シリーズは、食べ応えがありながらも上質な肉の旨味をしっかり感じられる名物メニューです。牛肉が苦手な方には、`米娘豚`や地鶏、アワビやエビなどの海鮮、厳選されたお野菜など、焼き物だけでも100種類を超える充実した品揃えをご用意しています。

焼肉店でぜひ食べてほしいのが、熟練の職人が丁寧に作った`幻のタン塩`です。奥深い味わいときめ細やかな食感が魅力です。焼き物以外の一品料理も80種類以上と豊富に揃えています。創業以来愛されてきた`冷麺`は、焼肉の〆にぴったりの定番です。常連客に人気の`熟成タンシチュー`は、じっくり煮込んだタンの旨味が溶け込んだ一皿です。和の落ち着いた雰囲気の中で、お食事からデザートまで、愛情込めた逸品を堪能できます。

東京・白金台にある台湾料理の老舗「楽衆軒」は、創業65年の台湾料理店です。

もともとは出前中心の中華料理店でしたが、目黒通りの拡張に伴う移転を機に、台湾料理のメニューを増やし、現在のスタイルになりました。現在は台湾出身の2代目の大将が本場の味を伝えています。

名物料理は、野菜たっぷりのジューシーな焼餃子です。生ニンニクは使わず、自家製のラー油と合わせると格別です。また、台湾の定番おつまみ、青森県小川原湖産のシジミを使った蜆正油漬（シジミの醤油漬）もおすすめです。お酒のお供にぴったりです。

手間ひまを惜しまず作る大根もちや、とろけるような食感がたまらない角煮は、お店で一つひとつ丁寧に手作業で成形しています。

手作りの優しい味わいは、お店の歴史を体現しています。お肉へのこだわりが光る酢豚は、やわらかいヒレ肉を使っています。時季によっては、台湾ではお馴染みのカキ料理として知られるカキのお好み焼きなど、旬の海鮮を台湾風にアレンジした料理も登場します。

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東京メトロ白金台駅からすぐの「プラチナ通り」にある利庵は、古民家風の外観が目を引く人気のお蕎麦屋です。

1985年創業で、確かな職人の技と洗練された雰囲気で白金台の名店として知られています。店内は重厚なテーブルと椅子で落ち着いた和の空間が広がり、お昼時は地元の人から遠方からの訪問客まで賑わい、週末は行列ができるほど。

おすすめは、基本のせいろと力強い風味の田舎そばの食べ比べです。せいろは香り豊かで、濃すぎず薄すぎないキリッとした風味のつゆが細めの蕎麦と絶妙に調和します。田舎そばは太めの蕎麦の風味が強く、噛むほどに蕎麦本来の味が楽しめます。やや辛口に仕上げられたつゆがよく合い、しっかりとした風味がお好みの方におすすめです。

壺中庵は、東京白金台にある八芳園の高台にある料亭です。創業は1950年。建物はもともと、実業家・久原房之助の私邸でした。大正時代に建てられた部屋もあり、孫文氏やバイデン大統領など、多くの要人を迎えてきました。数寄屋造りの建物と広大な日本庭園が魅力です。

「壺中庵」という名前は、作家の遠藤周作氏が名付けました。中国の故事「壺中の天」に由来し、「仙人が住む桃源郷のような別天地」という意味です。数寄屋造りの和室はすべて個室で、約1万坪の日本庭園の景観を望めます。3棟の建物を連ねる構造で、個室ごとに異なる庭園の眺めを楽しめます。玄関や各個室の看板は書道家の東山一郎氏、建物の随所には遠藤周作氏の絵があります。

料理は、料理長が全国から厳選した旬の食材を使った伝統的な会席料理が中心です。季節の味覚を盛り込んだ華やかな会席料理は、大切な記念日を格別なものにします。国産素材にこだわったすき焼きも人気です。

趣向を凝らした料理と、お持ち帰りできる品々をご用意しています。白金台の庭園の昼の様子を表現した「良夜の庭」は、クッキー、メレンゲ菓子、アイシングクッキーなどを詰めた美しいふきよせボックスです。お手土産の定番として、大粒の大納言だけを選び、じっくり炊き上げた艶やかな餡を挟んだ「時の重ね（最中）」も人気です。一粒一粒の旨みを感じられる最中は、ご自宅でのお茶の時間にもぴったりです。心尽くしのおもてなしと、歴史ある美しい空間が、訪れる人を日常から解き放ち、至福の時間へと誘います。

ピザダヴィンチトウキョウは、白金台駅から徒歩数分の裏路地にある、大人の隠れ家のようなピッツェリアです。
コンクリート打ち放しのモダンな空間で、デートや家族連れ、友人との会食など、様々なシーンでゆっくり過ごせます。

オーナーシェフの近藤学氏は、麻布十番のミシュランのピブグルマン掲載店で経験を積んだ後、2020年5月にこのお店をオープンしました。

こだわりのピッツァが魅力です。生地はヒノキの番重で30時間寝かせ、500度を超える薪窯で焼き上げます。
杉のチップで火力を上げ、窯内に打ち塩をする独自の手法で、軽やかな口当たりを実現。女性でも一人一枚をぺろりと食べられます。

看板メニューのスペシャリテは、サルシッチャ、マッシュルーム、卵、黒コショウの絶妙な組み合わせです。一度食べ始めると止まらなくなる美味しさです。
ピッツァだけでなく、和食の経験を持つ近藤シェフが作る前菜も魅力です。極薄のプロシュートや、薬味を添えた鮮魚のカルパッチョなど、厳選されたソムリエおすすめのワインと合わせて楽しめます。

ピッツァの定番マリナーラは、トマトソースとオイルをベースに、焼く直前にスライスした大蒜、オレガノ、フレッシュトマトをトッピング。生地の美味しさがストレートに感じられます。

自家製ジェノベーゼをベースにしたジェノベーゼは、モッツァレラチーズ、プロシュート、セミドライトマトが彩り、ペコリーノチーズが後乗せされ、豊かな香りが広がります。
ピッツァを待つ間は、窯焼きならではの香ばしさが魅力のしらすと青海苔のアヒージョなどの前菜もおすすめ。残ったオイルをピッツァの耳（コルニチョーネ）につけて味わうのも美味しく、お店を満喫できます。

アルシミストは、2021年創業のシェフの山本健一さんが提供する独創的なフランス料理のレストランです。

山本シェフは、大阪府生まれで、京都のフレンチレストランで修行後、2001年に渡仏。リヨン、アルザス、バスク、ブルターニュの伝統料理を学び、パリの『ル・シャトーブリアン』などで経験を積んだ後、2008年に帰国しました。2011年7月に白金高輪で開業し、ミシュランガイドで10年以上一つ星を獲得。
2021年4月、創業10周年で白金台に移転し、洗練された空間で料理を提供しています。

白金台の建物は、100年ほど前のフランスで使われていたアンティークの扉が特徴です。エントランスから一歩入ると、優雅で落ち着いた空間が広がります。2階のメインダイニングはフルオープンの厨房を設け、料理人たちの熱気を感じられます。

ソムリエールを務める山本麻希子さんと共に、細やかな心遣いで贅沢な美食の時間を提供します。
山本シェフは、地方の伝統技とパリで得た感性を融合させ、食感や視覚からも驚きと喜びを呼ぶ独創的な料理を生み出しています。

アルシミストでぜひ味わってほしい前菜は「雲丹×菊芋」。燻製菊芋のムースと濃厚なウニを組み合わせた一品で、シェフの繊細な技術と創造性が光ります。
ムースは75℃、ウニは45℃と、食材の風味を引き出す最適な温度で調理されています。ムースとウニの深いコクと香りに、菊芋チップス、パセリパン粉、クランブルが食感のアクセントを添えます。シャンパーニュなどとの相性も抜群です。

コース料理は、食材の組み合わせに斬新なひらめきが感じられます。
メイン料理「ビュルゴー家 シャラン鴨×無花果」は、フランスのビュルゴー家から仕入れる最高級のシャラン鴨を使用。
鴨肉の旨味を、無花果の甘みと五香粉のスパイスが引き立て、洗練されたソースが全体をまとめます。千葉産の天然アワビをジャンクな衣で揚げた逸品も魅力。アワビの弾力と味わいを生かし、肝を用いたリゾットと合わせて二段階で楽しめます。

デセール「バナナのアイス」は、バナナよりも濃厚なバナナの風味が特徴。タピオカとパッションフルーツのソースと共に登場し、食後の余韻まで楽しめます。

東京都庭園美術館は、白金台の緑の中に立つ、建物自体が芸術作品のような都立美術館です。1933年（昭和8年）に旧皇族の朝香宮邸として建てられ、1983年（昭和58年）に開館しました。戦前、パリに留学した朝香宮夫妻が魅了されたヨーロッパ流行の装飾様式「アール・デコ」をふんだんに取り入れた建築です。

旧朝香宮邸の本館は、壁飾り、家具、照明器具までアール・デコ様式で統一され、「幻の建築」や「アール・デコの美術品」とも呼ばれます。フランスから招聘されたデザイナー、アンリ・ラパン氏が主要な部屋の内装設計を担当し、フランスの最先端デザインが採用されました。一方、宮内省内匠寮の技師たちは、日本の職人技と独自の感性を加え、「日本のアール・デコ」を築き上げました。この貴重な建築は、2015年（平成27年）に国の重要文化財に指定されました。

井ノ原快彦・アド街