2025年5月10日放送の【出没！アド街ック天国】で紹介した、高輪『ランキングTOP20』のロケ地・お店をまとめて紹介します。

『パティスリー リョーコ』は、2012年2月に東京・高輪でオープンした完全予約制のパティスリーです。オーナーパティシエールの竹内良子さんは、南仏の「ミッシェル・ブラン」やパリの「アルノー・ラエール」で研鑽を積み、2005年に東大阪で自身の店を開業しました。その後、東京への移転を決意し、高輪に新たな店舗を構えました。

このお店の最大の特徴は、完全予約制であることです。予約は1週間前の朝10時から受付開始となり、公式サイトからのみ可能です。また、支払いはクレジットカード決済のみとなっており、個別での対応は行っていません。このようなシステムにより、品質の高いスイーツを提供し続けています。

人気のメニューの一つに、ジャポネ(あまりん)苺があります。口どけなめらかなスポンジと生クリームに、木苺のジャムをサンドした苺のデコレーションケーキで、毎年高評価を受けている希少な苺「あまりん」を使用しています。サイズは14cm、16cm、18cmの3種類があり、配送は行っていません。

その他にも、レモンのタルトやフレジェ(あまりん)、ピスタチオとチェリーのタルト、ミルフィーユメロンシャンティ（オトメ）など、多彩なスイーツが揃っています。これらのスイーツは、素材の風味を最大限に引き出す工夫が施されており、見た目も美しく、味わいも豊かです。

『パティスリーリョーコ』は、竹内シェフのこだわりが詰まったスイーツを提供する、特別なパティスリーです。完全予約制というスタイルも、品質への自信の表れと言えるでしょう。

VIA DEI PEPIは、東京都港区高輪にあるイタリアンレストランで、2022年4月1日にオープンしました。店名は、オーナーシェフの岡本絋明さんがイタリア・フィレンツェ滞在中に住んでいた「ペピ通り」に由来しています。岡本さんは18歳からイタリア料理の道を志し、都内のレストラン勤務やフィレンツェでの経験を経て、この店を開業しました。店舗は泉岳寺駅から徒歩約4分の場所にあり、落ち着いたグレー調の内装で、カウンター席3席とテーブル席13席の全16席を備えています。

この店の特徴は、岡本シェフが10年以上かけて改良を重ねたポルチーニ茸とパンチェッタのリゾットです。イタリアの品種の米を使用し、濃厚な味わいが特徴で、一度食べるとやみつきになると評判です。また、フィレンツェのソウルフードであるランプレドット（牛ギアラのもつ煮）も提供しており、イタリアンパセリのソースとともに楽しめます。

人気の料理には、タリアテッレ和牛のミートソース“ボロネーゼ”があります。和牛をたっぷり使用したボロネーゼはボリューム満点で、食べ応え抜群です。また、前菜の盛り合わせ7種は、季節の野菜をふんだんに使い、彩り豊かで目でも楽しめる一品です。

その他の名物料理としては、ホワイトアスパラとトリュフのスクランブルエッグや、ブカティーニパンチェッタとモッツァレラチーズのアマトリチャーナ、スパゲッティアサリとプチトマトのヴォンゴレマキアートなどがあります。デザートには、注文が入ってからコーヒーを落として作るこだわりのティラミスや、夏季限定のカッサータなどがあり、食後のひとときを彩ります。

『中国菜 華丘房（かきゅうぼう）』は、2022年に港区高輪の閑静な住宅街、伊皿子坂上にオープンしたヌーベルシノワの名店です。

オーナーシェフの丸山輝雄さんは、名店「トゥーランドット臥龍居」で料理長を務めた経験を持ち、長年の修業を経て独自のスタイルを築き上げました。店名の「華丘」は、中国の古典『淮南子』に登場する「百果が実る神の丘」に由来し、食材への感謝と調理の喜びを込めています。店内は1930年代のオールド上海をイメージし、アンティークの食器やビンテージのカトラリーが並ぶ、落ち着いた雰囲気が魅力です。

華丘房の特徴は、南方のスパイスを巧みに取り入れた独創的な料理にあります。前菜の盛り合わせでは、フレッシュグリーンペッパーで和えた砂肝や、クミンシードが香る山クラゲの炒め、バイマックルーのオイルで仕上げた腸詰めなど、東南アジアのスパイスを活かした一品が並びます。これらのスパイス使いは、パートナーである渋川迪子さんの得意分野であり、二人三脚で生み出される料理は、他にはない個性を放っています。

人気の料理の一つに、トロ豚角煮の黒酢の酢豚があります豚肩ロースを塊のまま香味野菜と共に煮込み、冷やし固めてから切り分けてフリットにし、黒酢、酢、醤油、レモン果汁でシンプルに味付けされています外はパリッと、中はふわとろの食感が特徴で、旬の野菜を添えて提供されます。

その他の名物料理には、鮮魚の強火蒸しや、香り麺などがあります。鮮魚の強火蒸しは、豊洲市場で仕入れる旬の鮮魚を使用し、ホウレン草と卵白をミキサーにかけ、ピーナッツオイルで揚げてからスープでのばしたソースで提供されます。香り麺は日替わりで、この日はごぼうの旨みたっぷりの一品が提供されました。

華丘房は、ミシュランガイド東京2025にも掲載されるなど、その実力が高く評価されています。完全予約制で、カウンター4席、テーブル8席のこぢんまりとした空間で、丁寧に仕上げられた料理をゆっくりと楽しむことができます。季節ごとに変わるコース料理は、ライトコース（5品）から華コース（9品）まで用意されており、自然食材にこだわった安心・安全な料理が提供されています。

『三河屋食堂』は、1932年（昭和7年）に創業した老舗の食堂で、東京都港区三田5丁目にあります。白金高輪駅から徒歩約3分の場所に位置し、現在も多くの常連客に親しまれています 。創業当時、この地域には路面電車が走っており、時代の移り変わりとともに高層マンションが立ち並ぶ中、変わらぬ佇まいを保ち続けています。

店内は、壁向きのカウンター席が5席、テーブル席が3つの小さな空間で、壁には手書きのメニューが所狭しと貼られています。昭和の雰囲気が漂う店内には、懐かしい扇風機やテレビがあり、訪れる人々に温かみを感じさせます。また、店内の奥には手書きの定食メニューが掲示されており、さば味噌煮、ハムカツ、豚バラ炒め、カレーライス、さんまの塩焼き、豚もつ煮込みなど、バリエーション豊かな料理が揃っています。

さば味噌煮は、単品で提供されており、しっかりとした味付けが特徴で、ご飯との相性も抜群です。仕込みの状況や売り切れで提供されない日もあるため、見かけたらぜひ味わってみたい一品です。

名物料理の一つは、ハムカツとカキフライと玉ねぎフライと野菜炒めの定食です。揚げ物3種に小ぶりの皿に肉野菜炒め、ご飯、味噌汁がセットになっており、多様な食材を楽しめるバランスの良い定食です。

また、さば味噌煮や豚もつ煮込みなどの定食も人気があります。これらの料理は、しっかりとした味付けで、ご飯が進む一品です。

その他にも、アジフライ、マグロブツ、ハムエッグなど、豊富なメニューが揃っており、何度訪れても飽きることがありません。また、マカロニサラダや味噌汁などのサイドメニューも充実しており、家庭的な味わいを楽しめます。

『壇太』は東京都港区高輪にある、創業50年以上の老舗居酒屋で、都営浅草線・高輪台駅から徒歩約2分の場所にあります。

このお店の名物は、俵型の餃子です。外はカリッと香ばしく焼き上げられ、中は野菜中心のあんがぎっしり詰まっており、にんにくの風味が食欲をそそります。この餃子は、元総理の小泉純一郎氏やその息子の進次郎氏も訪れたことがあるとされ、店内には彼らのボトルキープも見られます。

他にも、ガツねぎや砂肝スライスなどの一品料理が人気です。ガツねぎは、山盛りのネギとクリアな味わいのガツが特徴で、砂肝スライスはシンプルながらもお酒に合う一品です。

さらに、麻婆なすあんかけ焼きそばや炒飯などの締めの料理も充実しています。麻婆なすあんかけ焼きそばは、ピリ辛の麻婆茄子が麺に絡み、炒飯はシンプルながらも豚肉の旨味が感じられる一品です。

『どんどん本館』は、東京都港区高輪にある創業38年の老舗居酒屋で、白金高輪駅から徒歩2分の場所にあります 。地元の人々に長年愛されてきたこのお店は、アットホームな雰囲気と豊富なメニューが魅力です。店内は2階と3階に分かれ、座敷席もあり、友人の家でくつろぐような感覚で食事が楽しめます。

このお店の特徴は、鮮度抜群の刺身とボリューム満点のホルモン料理です。特に、黒板に書かれた日替わりの刺身メニューは、新鮮な魚介を使用しており、訪れるたびに違った味わいが楽しめます。また、ホルモン盛り合わせは量が多く、ジューシーで柔らかな食感が特徴です。

一番人気の料理は、モツ刺身三点盛りです。新鮮なモツを使用したこの一品は、クセがなく、さっぱりとした味わいで、初めての方でも食べやすいと評判です。また、マグロ刺しも人気があり、脂ののったマグロが口の中でとろける美味しさです。

その他のおすすめ料理としては、シロコロホルモン炒めや長芋ポテト、だし巻き卵などがあります。シロコロホルモン炒めは、プリプリとした食感と濃厚な味付けが特徴で、お酒との相性も抜群です。長芋ポテトは、シャキシャキとした食感とほのかな甘みが楽しめる一品で、箸休めにも最適です。だし巻き卵は、ふわふわとした食感と優しい味わいで、どの年代の方にも好まれています。

『大船』は、東京都港区白金高輪にある老舗の居酒屋で、創業から60年以上の歴史を誇ります。白金高輪駅から徒歩約5分、魚らん坂下沿いに位置し、1階は立ち飲みスペース、2階は座席が用意されています。店内に入ると、明るく迎えてくれる店員さんの声が響き、初めての方でも安心して訪れることができます。

このお店の特徴は、もつ焼きや焼き鳥などの串焼きを中心としたメニューで、特に「もつ焼き」は創業当初からの看板メニューとして多くの常連客に愛されています。また、1階の立ち飲みスペースはL字カウンターが設置され、20名ほどが利用できる広さで、仕事帰りにふらっと立ち寄るのに最適な雰囲気です。

人気の料理としては、じっくり煮込まれた「和牛の極上ビーフシチュー」が挙げられます。口の中でとろけるような食感が特徴で、訪れた際にはぜひ注文していただきたい一品です。また、季節限定のメニューや日替わりのおつまみも豊富に取り揃えており、何度訪れても新しい味に出会える楽しみがあります。

その他にも、煮込み、ポテトサラダ、厚揚げ焼きなど、家庭的で心温まる料理が揃っています。これらの料理は、どれもお酒との相性が抜群で、ついついお酒が進んでしまうことでしょう。特に、煮込みは、長時間煮込まれた柔らかいお肉と味噌ベースのスープが絶妙なバランスで、多くの常連客から支持を受けています。

『ブーランジェリー セイジアサクラ』は、2008年に東京都港区高輪にオープンしたパン屋で、オーナーシェフの朝倉誠二氏が手がけるお店です。朝倉氏は高校時代にパン作りに目覚め、26歳で単身フランスへ渡り、パリの名店エリックカウザーで修行を積んだ後、帰国してこの店を開業しました。店名には自身の名前を冠し、パン作りへの強いこだわりと情熱を表現しています。

このお店の特徴は、3種類の自家製天然酵母（ぶどう、ゆず、ホップ）をパンの種類ごとに使い分けている点です。また、フランス産と国産の小麦粉をブレンドし、パンの仕上がりや香りに応じて使い分けるなど、素材へのこだわりも光ります。これらの工夫により、独自の風味と食感を持つパンが生み出されています。

一番人気のパンは、スイス産グリュイエールチーズを使用したチーズカレーです。このパンは揚げずに焼き上げるスタイルで、外はカリッと、中はトロトロのカレーが詰まっています。野菜がたっぷり入ったカレーとチーズの組み合わせが絶妙で、メディアでも多数紹介されるほどの人気商品です。

その他にも、南仏プロヴァンスレ・ボー谷のフォカッチャやぶどうの天然酵母バゲットなど、多彩なパンが揃っています。フォカッチャは南仏のオリーブオイルを使用し、外はカリッと、中はしっとりとした食感が特徴です。バゲットは粉と水と酵母と塩だけで作られ、シンプルながらも深い味わいが楽しめます。

『メゾンカイザー白金高輪本店』は、2001年に日本初の店舗として高輪に誕生したフランス発のブーランジェリーです。創業者エリック・カイザーが確立した、天然酵母「ルヴァン・リキッド」を用いた伝統的な製法を採用し、低温で長時間発酵させたパンを提供しています。2021年にビルの老朽化により一時閉店しましたが、2022年12月、白金高輪駅近くに再オープンしました。

この店舗の特徴は、店内でパンを焼き上げるライブ感と、常に焼き立てのパンを提供するための工夫にあります。パンの陳列棚を縮小し、焼き上げる回数を増やすことで、いつでも新鮮なパンを楽しめるようになっています。

看板商品であるバゲットモンジュは、オリジナルの小麦粉「メゾンカイザートラディショナル」を使用し、外はパリッと中はもっちりとした食感が特徴です。また、クロワッサンはフランス産の発酵バターをたっぷりと練り込み、サクサクとした食感と豊かな風味が楽しめます。

その他にも、ライ麦粉・小麦粉・全粒粉を使ったバゲットカンパーニュや、エメンタールチーズをふんだんに使用したパン・オ・フロマージュ、レーズンとカスタードクリームが絶妙にマッチしたパン・オ・レザンなど、多彩なパンが揃っています。また、焼き菓子ではカヌレやシューパリジャンなども人気です。

『メゾンカイザー白金高輪本店』は、フランスの伝統的な製法と日本の繊細な味覚が融合したパンを提供する、地域に根ざしたベーカリーです。

『クリーニング・カラキヤ』は、明治42年（1909年）に港区芝二本榎本町で創業した老舗クリーニング店で、現在は港区高輪2丁目に店舗を構えています 。大正12年に合資会社へ改組し、昭和23年には株式会社として設立されました。昭和35年には日本生産性本部の派遣で米国のクリーニング業を視察し、最新技術を導入するなど、常に業界の先端を追求してきました。令和2年には創業110周年を迎え、港区商店グランプリで商店街連合会会長賞を受賞するなど、地域に根ざした信頼と実績を築いています。

カラキヤの最大の特徴は、熟練の職人による高い技術力にあります。特にシミ抜きに関しては、店舗内に設けられた『シミ抜きER』で、お客様の目の前で作業を行うスタイルが好評です。また、イギリスの老舗ブランド「マッキントッシュ」の特殊な防水コートのクリーニングやリペアが可能な、日本でも数少ない店舗として全国から依頼が寄せられています。さらに、港区を中心に品川区、渋谷区、目黒区、千代田区まで対応する「御用聞き（デリバリー・サービス）」を提供し、定期的にお客様のもとへ出向いて衣類を集配するなど、きめ細やかなサービスを展開しています。

『松島屋』は1918年（大正7年）に創業した、東京・高輪にある老舗の和菓子店です。初代店主の文屋惣治さんが宮城県松島の出身であったことから、故郷の名を冠して「松島屋」と名付けられました。

創業当初は恵比寿に店を構えていましたが、水の便の問題から現在の地に移転し、本格的に営業を開始しました。現在は3代目の文屋弘さんが店を継ぎ、100年以上にわたり地域の人々に親しまれています。

松島屋の看板商品は、東京三大豆大福の一つと称される豆大福です。毎朝4時から仕込みが始まり、1日約1,000個が作られます。北海道産の赤えんどう豆がふんだんに使われ、塩気の効いた粒あんとのバランスが絶妙です。餅生地は宮城県産のもち米「みやこがね」を使用し、石臼でついた後、銅鍋で冷水に浸して粗熱を取ることで、柔らかさを保っています。

豆大福以外にも、きび大福や草大福が人気です。きび大福は、きびのつぶつぶとした食感が特徴で、豆大福と同じ粒あんが使われています。草大福は、餅に混ぜ込まれた蓬（よもぎ）のほのかな苦味が、あんこの甘さを引き立てる上品な味わいです。

さらに、季節限定の栗蒸し羊羹やみたらし団子も評判です。栗蒸し羊羹は、生栗が取れる9月半ばから予約販売される人気商品で、予約がすぐに埋まってしまうほどの人気です。みたらし団子は、俵形の団子にたっぷりの醤油ダレがかかり、もちもちとした食感が楽しめます。

松島屋は、昭和天皇が皇太子時代に豆大福を召し上がったことでも知られています。その後も高松宮様が贔屓にされていたことから、皇室との縁が深い和菓子店としても有名です。また、地元の人々とのつながりも深く、近所の子どもたちが手伝いに来るなど、地域に根ざした温かい雰囲気が漂っています。

井ノ原快彦・アド街