この記事の目次
鶏の水炊き 築地駅「つきじ治作(つきじじさく)」
明治三十二年に建てられた三菱財閥の旧別邸を買い取って開業したこのお店は、約千坪の敷地に数寄屋造りの建物と広大な日本庭園を備えています。初代総料理長兼店主の本多次作は「戦前日本の割烹王」と称された人物で、各地で料理店を成功させた後、満を持して東京へ進出しました。
彼は非常に豪快な人柄で、人を喜ばせることが大好きだったといいます。戦時中は石川島造船所の社員寮として使われましたが、明石町がかつて外国人居留地だったことや周辺に教会が多かったため、東京大空襲の戦火からほぼ無傷で逃れました。戦後、本多次作は先代の長谷敏司とともにこの建物を買い戻し、昭和二十六年に店を再開しました。中央区立郷土資料館の近代建築物調査にも選ばれたこの建物は、明石町の歴史的な目印にもなっています。
つきじ治作の一番の名物は水たきです。創業者の本多次作が九州出身であったことから、東京の人々の味覚に合うよう幾多の試行錯誤を重ねて完成させました。
この料理の最大の特徴は、創業当時から「水たき番」と呼ばれる専任の料理人がたった一人で作り続けているという点です。
本多次作は「複数人が作れば味に変化が生まれる」という信念のもと、一子相伝の製法を守らせました。原材料は鶏と水のみで、徳島県産の阿波尾鶏を丸ごと一匹、頭の先から足先まで無駄なく使って作られる白濁したスープは、天然コラーゲンたっぷりで濃厚な味わいです。
玄関脇には「吃驚土瓶」と呼ばれる巨大な土瓶が置かれており、これは本多次作が信楽の窯元に特別に焼かせた看板メニューのシンボルです。
季節の会席料理もつきじ治作の魅力です。月替わりの献立では、料理長が全国から厳選した旬の食材を使った品々が楽しめます。
お座敷天ぷら会席では、専任の調理人が客室内で目の前で揚げる天ぷらを味わえます。産地にこだわった季節の山菜や地野菜、新鮮な魚介を揚げたてで楽しめるこのコースは、特に春と秋に人気です。
またすき焼き会席やしゃぶしゃぶ会席では、松阪牛や近江牛などの最高級ブランド和牛を使った料理が提供され、個室内で係の方が調理してくれるため、接待やお祝いの席でも安心して利用できます。
庭園には滝が流れ、池には百五十匹もの錦鯉が優雅に泳いでいます。
全十九室ある客室はすべて完全個室で、どの部屋からも中庭や隅田川を眺められるよう配置されています。
- 水たき専任料理人が鶏 水 のみで5時間煮込む
- コラーゲンたっぷりの黄金色のスープ
- 徳島県産阿波尾鶏・たまねぎのみで味わう
お取り寄せ
ホームページ
明治32年の建物にて庭園を眺めながら名物料理「水たき」をはじめとする旬の素材を活かした会席をお楽しみください。料亭ならではの"おもてなし"で皆さまを歓迎致します…
www.jisaku.co.jp
| 住所 | 東京都中央区明石町14-19 |
|---|---|
| 電話 | 050-5869-1609 |
櫻井翔・有吉弘行・野呂佳代・荒川・エルフ・上戸彩・河合郁人・向井慧・パンサー・村竹ラシッド・平子祐希・アルコ&ピース・深澤辰哉
[記事公開日]
[最終更新日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
