【櫻井有吉THE夜会】溝の口　ディープな居酒屋・串焼き『いろは』のお店情報〔井ノ原快彦・有働由美子〕

終戦直後の昭和20年末頃に溝の口駅周辺に100店程の食品店を中心とした闇市が生まれ、戦後の闇市から始まった溝の口駅西口商店街の中で長年愛され続けてきました。商店街の北の端にあり、お隣は八百屋さんで、八百屋といろはの立ち飲みスペースに壁などはなく、トタン屋根の下に広い空間ができています。

いろはの最大の特徴は、何と言っても南武線の真横を通る列車が通ると振動が伝わってきて、瓶ビールの水面にわずかに波紋ができるという独特のロケーションです。

7分おきに背後に南武線が通り振動と踏切の音が心地よく感じられ、踏切警報機の音とともに大きなジョイント音を響かせ列車が行き交う昭和の情緒を満喫できます。冬は北風が吹き抜けて寒く、夏はトタン屋根と西日で暑い環境ですが、小さなテレビをお客さんみんなで共有しながらビール片手に焼鳥を頬張るアットホームな雰囲気が魅力です。

人気は日替わりの煮物系で、串と並ぶいろはの人気料理です。

串焼きメニューは、つくね、鳥皮、こぶくろ、かしら、ハツ、ねぎま、なんこつ、レバー、しろなどが揃っていて、串の注文は最低4本からで、串焼きは100円という良心的な設定です。

焼台は2箇所あり、次々と入る注文にあわせて時間差で焼台が埋まっていき、味噌が添えられるのがこちらのスタイルとなっています。また、ボリュームのある厚揚げや煮込み、マカロニサラダ、焼きナス、ねぎと鰹節がのった冷ややっこ、ネギが挟まった鶏皮など、お酒に合うメニューも種類豊富に用意されています。特につくねはこんがりふわっと、皮はパリぷにゅで、カシラはやわらかな仕上がりで、どの串も丁寧に焼き上げられています。

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