2025年10月9日放送の【タクシー運転手さん一番うまい店に連れてって】で紹介した、焼きアイス（アイスクリームの鉄板焼き）のお店は『ドルフ』です。

ステーキの店『ドルフ』は、1983年に水戸駅南口でオープンした、40年以上の歴史を持つ老舗鉄板焼き専門店です。

水戸市千波町の御茶園通り沿いに店舗があり、より多くのお客様に気軽に訪れてほしいという思いから、駐車スペースが確保できる現在の場所へと移転しました。店名は、店主が修行したドイツの土地「ルッシェル・ドルフ」に由来しており、ドルフはドイツ語で「村」を意味します。店主は元々鉄板焼きの仕事をしており、仕事でドイツへ渡った際にヨーロッパ各地を食べ歩き、帰国後に本格的なドイツ流鉄板料理の店を開きました。店内は真紅のカーテンやシックな色合いが高級感を醸し出すクラシカルな雰囲気で、各テーブルには専属のシェフが付き、目の前で調理するという贅沢なスタイルが魅力となっています。

このお店の大きな特徴は、素材へのこだわりです。ロブスターやアワビは活きたまま仕入れ、店内の水槽で管理されています。牛肉については、茨城を代表する常陸牛ではなく、あえて十勝牛を中心に扱っており、お肉を知り尽くしたシェフが繊細で味わい深い上質なもののみを厳選して仕入れています。各テーブルに鉄板が備え付けられ、シェフが目の前で調理してくれるパフォーマンスも楽しめます。炎が上がる瞬間や、食材が焼ける音、香りなど、五感すべてで料理を堪能できるのがドルフならではの魅力です。

お店で一番人気なのは、コース料理です。焼野菜、海老、ヒレ又はサーロイン150g、もやし、サラダ、味噌汁、ライス、コーヒー又は紅茶がセットになったコースで、目の前で熱々の料理を提供してくれます。海老は車海老で、大きくボリュームがあり、身がプリプリとして香ばしいと評判です。ヒレやサーロインは、国産牛の中から仕入れ状況に応じて最良のものを選んでおり、十勝牛コースや和牛コースなども用意されています。

ドルフでは、他にも魅力的なメニューが揃っています。単品メニューのロブスターの踊り焼きは、活きたロブスターを豪快に鉄板で焼き上げる人気の一品で、新鮮な海の幸の旨味を存分に味わえます。魚介類の盛り合わせも用意されており、海老やホタテなど複数の海鮮を一度に楽しむことができます。そして、食事の締めくくりには、名物のアイスクリームの鉄板焼きがおすすめです。グランマニエで香りをつけたこのデザートは、鉄板の上でフルーツソースを作り、冷たいアイスクリームの周りに熱いソースをかけるという斬新なスタイル。炎の色と香り、そして温度差が織りなす五感を刺激する新しい食感のデザートとして、初めて訪れる方にはぜひ試していただきたい一品です。

吉村崇・平成ノブシコブシ