【旅猿】『石川県でイルカと泳ごうの旅』のロケ地・お店の場所〔蛍原徹〕

2025年10月9日〜放送の【東野・岡村の旅猿27】石川県でイルカと泳ごうの旅で紹介した、『石川県』のロケ地・お店をまとめて紹介します。

Oukaは、金沢市東蚊爪町にある築150年以上の古民家を改装した創業10年のパン屋さんです。
住宅街の中の細い道を入った奥にたたずむこのお店は、地元の方々から隠れ家的な人気店として親しまれています。

店主の河南克典さんは、フランスのベーカリーで技術を学んだ経歴があり、本場で磨いた腕前を活かしながら、日本の素材や感性も大切にした多彩なパンを焼き上げています。

Oukaのパンの中でも特に人気が高いのがクリームパンです。
フランスの砂糖を使った自家製カスタードクリームをたっぷりと詰め込んだこのパンは、開店当初から多くの方に愛され続けています。
カスタードのコクと程よい甘さ、そしてふんわりとした生地の優しい味わいが特徴で、懐かしさを感じさせながらも洗練された仕上がりになっています。

とろーりチーズのブリオッシュも見逃せない人気商品。
ブリオッシュ生地の中にたっぷりとチーズが入っていて、温めるとチーズがとろりと伸びる様子は食欲をそそります。ブリオッシュのふんわりとした食感とチーズの濃厚な味わいが絶妙にマッチしていて、リピーターの方も多いパンです。

フランス仕込みの技術が光るのがトラディショナルです。
小麦の香りを存分に楽しめるこのフランスパンは、外側のパリッとした食感と中のもっちりとした食感のコントラストが魅力です。シンプルながらも奥深い味わいで、本格的なハード系パンを求める方にも満足していただける一品です。

このほかにも、ココア生地にチョコチップを練り込んだカカオは、ほろ苦さと甘さのバランスが絶妙で大人の味わいに仕上がっています。塩パンは塩加減とバターの風味が絶妙で、シンプルながらもやみつきになる美味しさです。メロンパンはザクザクとしたアーモンドの食感が楽しく、金沢で一番美味しいという声も聞かれます。

和の素材を使ったパンも充実していて、抹茶小倉は抹茶の風味と小豆の甘さが優しく調和しています。

蒸し鶏と金ゴマごぼうは、ゴマの香ばしさとごぼうのシャキシャキとした食感が楽しめる総菜パンで、食事にもぴったりです。

週末限定のバニラ食パンは、バニラの豊かな香りが特徴で、そのまま食べても軽くトーストしても絶品です。早い時間に売り切れてしまうこともあるそうなので、お目当ての方は早めの来店をおすすめします。

店内は古民家の趣を色濃く、大きな梁や自在鉤が歴史ある雰囲気を感じさせてくれます。
黒を基調とした落ち着いた空間には、毎日30種類ほどのパンが並びます。
店主のこだわりは焼き上がりにも反映されていて、色やふっくら具合など、納得のいくものだけを店頭に出すというスタイルを貫いています。
店内からは日本庭園を眺めることもでき、訪れる方々の心を和ませてくれます。

宇宙科学博物館コスモアイル羽咋は、石川県羽咋市にある宇宙とUFOをテーマにした複合施設です。
1996年7月1日に開館し、江戸時代から伝わるUFO伝説「そうはちぼん伝説」を基に地域活性化を目指して建設されました。

旧ソ連の偵察衛星だったボストーク型帰還用宇宙カプセルは、実際に宇宙を旅し、大気圏再突入の焦げた跡まで残る貴重な機体です。

和倉温泉お祭り会館は、石川県七尾市和倉温泉に2020年6月1日オープンした石川県七尾市を代表する4つの祭りの迫力と魅力を紹介する人気施設です。

七尾市は伝統的なお祭りが多く、「青柏祭の曳山行事」は2016年11月にユネスコ無形文化遺産に登録されました。この会館は、文化の歴史や情熱を後世に伝え、新たな人の流れを生み出す場です。
館内では、ユネスコ無形文化遺産の青柏祭をはじめ、「石崎奉燈祭」「お熊甲祭」「能登島向田の火祭」の七尾市を代表する4つのお祭りの世界観を体感できます。

会館の最大の魅力は、日本最大級のお祭りで使われる山車やキリコなどの実物を間近で見られるスケール感です。
天井の高さが17mもある展示空間は、巨大な展示物を迎えるために特別に設計され、訪れる人を圧倒します。巨大スクリーンと臨場感あふれる音響による没入型の体験コーナーでは、祭りの熱気や躍動感を全身で感じられます。祭りの歴史や文化を分かりやすく解説してくれるので、初めて七尾のお祭りに触れる方でも深く楽しく学べます。

展示ホールには、七尾市を代表する四つのお祭りの魅力が詰まっています。
青柏祭の巨大な「でか山」は、高さ約12m、幅13mの実物大の山車が展示され、車輪に梃子掛けのミニ体験ができます。石崎奉燈祭の「奉燈」は高さ約13mで、担ぎ手の人型パネルの間に立って担ぎ手気分を味わえます。お熊甲祭の「枠旗」は高さ約16mで、猿田彦の面棒を持つなりきりミニ体験が人気です。

ブロッサムは、石川県七尾市の和倉温泉街の中心に1983年から店を構える洋食レストランです。

温泉街のメイン通り沿いに建つこのお店は、創業から40年以上にわたって地元の人たちや観光客に親しまれ続けてきました。もともとはこの場所で温泉街のお土産店を営んでいた初代のご夫婦が、旅館内のお土産コーナーの充実に伴い飲食業へと転身したことから、ブロッサムの歴史は始まります。2015年4月には大規模なリニューアルを実施し、現在の広々とした店舗へと生まれ変わりました。

2015年のリニューアルを機に、二代目シェフとして加わったのが息子の黒川恭平さんです。1988年生まれの黒川さんは、幼い頃から厨房で働く両親の姿を見て育ち、保育園の頃にはすでに将来の夢を「コックさん」と決めていました。高校卒業後は調理師専門学校でフランス料理を専攻し、京都の名店「祇園おくむら」やフランスのミシュラン星付きレストラン、大阪の「ラシーム」などで約10年にわたって修業を積みました。北陸新幹線の開通を機に故郷へ戻り、両親が守ってきたブロッサムの味を受け継ぎながら、本格的なフレンチのコースメニューも新たに加えました。黒川さんは若手料理人の日本最大級のコンペティション「RED U-35」において、2018年にSILVER EGG、2019年にBRONZE EGG、そして2023年にはGOLD EGGを受賞するなど、実力を認められています。

ブロッサムならではの特徴は、幅広いニーズに応えられる柔軟なメニュー構成です。昼は気軽に楽しめる洋食を、夜は本格的なフレンチのコース料理をといった具合に、一つの店で異なるスタイルの食事が味わえます。

ブロッサムの看板メニューの一つが能登牛と能登豚の薪焼きハンバーグです。震災後の営業再開に合わせて誕生したこのハンバーグは、粗挽きにした能登牛と能登豚のミンチを一度焼き目を付けてからオーブンでじっくりと火を通し、最後に薪火で香りをまとわせるという手の込んだ調理法で仕上げます。

能登牛は脂肪分の融点が低いため、ジューシーながらさっぱりとした味わいが楽しめます。黒川さんが料理コンテストの決勝でも披露したこの一品には、震災を乗り越えて未来に残すべき料理とは何かを問い続けた末にたどり着いた、料理人としての決意が込められています。

もう一つ見逃せないのがカニクリームコロッケです。さっくりとした軽やかな衣の中には、カニの風味が凝縮されたクリームがふわりと溶けるように広がります。このなめらかな食感を生み出すため、カニクリームを一度冷凍してから成形するという工夫が施されています。一口食べれば、丁寧な仕事が伝わってくる逸品です。

定番メニューでは上サーロインステーキやエビフライ、豚ヒレカツなどの洋食が並びます。
地元農家から仕入れた20種類以上の野菜を盛り込んだ能登の農園サラダは、目にも鮮やかで地元の恵みを存分に味わえる人気の一品です。ディナータイムには季節ごとに変わるアラカルトメニューも登場し、七尾産のヒラメやアオリイカ、真ダコといった地元の魚介を使った料理が楽しめます。

デザートではパティシエでもある姉が手掛けるバスクチーズケーキが評判です。能登の天然塩とフランス産クリームチーズ、北海道産生クリームを贅沢に使った濃厚な味わいです。
またシフォンケーキは和倉温泉スイーツめぐりの対象商品にもなっており、日替わりで紅茶やその他のフレーバーが登場します。ふわふわの生地とバニラ風味のクリームの組み合わせは、食後のデザートにも午後のカフェタイムにもぴったりです。

山水荘は、石川県七尾市の能登島祖母ヶ浦町にたたずむ民宿です。島時間 海の宝を味わう宿というキャッチコピーのとおり、豊かな海の幸と島ならではのゆったりとした時間が楽しめる場所になっています。2014年6月には全館リニューアルオープンをおこない、新しく快適な設備を整えながら、民宿らしいあたたかみと手頃な雰囲気を大切にしています。能登島の先端に近く、能登島大橋を渡ってからさらに20分ほど車を走らせた場所になりますが、到着すれば目の前にすぐ海が広がり、潮風が頬をなでる心地よい環境に出会えます。

オーナーの石井直人さんは、金沢の料亭で修業を積んだ後に能登島へ戻り、島では最も若い世代の宿主として活躍しています。その最大の特徴は、自ら漁師と農家の両方の顔を持ち、目の前の海で魚介を獲り、田畑で米や野菜を育てるという生産者ならではのこだわりです。食材のほとんどが自家製のため、新鮮さと安全性がしっかり守られているのがうれしいポイントです。料理の腕前もたしかで、金沢の料亭仕込みの繊細な技が光る一品一品は、目で見ても舌で味わっても楽しめる仕上がりになっています。

そんな山水荘の名物といえば、何といっても船盛りです。8名以上のグループで訪れた場合には、なんと長さ2メートルを超える巨大な船盛りが登場し、テーブルいっぱいに広がる圧巻の光景に驚かされます。食べても食べても減らないほどの鮮魚やサザエがたっぷりと盛られており、カワハギの肝で味わう刺身は甘みが際立ち、特別な味わいです。刺身以外にもブリカマの塩焼きやマダラの白子ポン酢、車エビの塩焼き、山菜の天ぷら、蓮蒸しなど季節ごとに変わる多彩な料理が並び、どれも丁寧な仕事が感じられる逸品ばかりです。

朝食も手を抜かず、鮮魚のづけや小鯛の煮付け、アジの干物、そしてマダラの煮付けとマダラの味噌汁まで登場するという充実ぶりで、朝からしっかりと海の幸を堪能できます。厨房には大きな水槽も備えられており、不漁の日でも新鮮な魚介が楽しめる体制が整っています。季節の恵みと島の風土を大切にした料理の数々は、どれも訪れる人の心に残る味わいです。

客室は全室12畳以上の広さがあり、能登島の民宿では唯一、全室に洗面とトイレが完備されているため、女性や小さなお子さんのいる家族にも安心して利用していただけます。一部の部屋はオーシャンビューになっており、美しい夕日を眺めることができます。また、おしゃれな柄の浴衣が用意されており、子ども用の浴衣も揃っています。

山水荘ではイルカウォッチングやドルフィンスイム、釣り船、クルージングといったマリンアクティビティも提供しており、オーナー自らが船長をつとめる漁船馨香丸でのツアーが人気です。稲刈りなどの農業体験も季節限定で楽しめるほか、天候が良ければ徒歩1分の海岸で海ほたるという珍しい海中生物を観察できることもあり、自然の豊かさを身近に感じられます。能登島ならではの静かな時間と豊かな食、そして多彩な体験が詰まった宿として、恋人同士や友人、家族連れなど、どんなグループでも心に残る滞在になることでしょう。

石川県能登島にあるのとじま水族館は、体験型水族館です。1982年7月の開館以来、石川県唯一の水族館として、能登の海の魅力を伝えています。

のとじま水族館の最大の魅力は、日本海側では数少ないジンベエザメを展示していることです。水量約1600トンの大水槽「ジンベエザメ館 青の世界」で、巨大なジンベエザメが泳ぐ姿は圧巻です。青い光に照らされた水槽は、まるで深海を散歩しているような幻想的な気分を味わえます。

また、日本最大級の長さ22mのトンネル水槽「イルカたちの楽園」では、カマイルカが頭上を泳ぎ回る姿を楽しめます。さらに、プロジェクションマッピングで海中散歩の臨場感を味わえる「のと海遊回廊」も人気です。

水族館の盛り上がりは、「イルカ・アシカショー」です。カマイルカのジャンプや、アシカのボール遊びや輪っかを使ったアクロバットなど、飽きさせない内容で観客を楽しませます。ショーは季節ごとに内容が変わる特別企画もあり、何度訪れても新鮮な感動に出会えます。

和倉温泉の温泉街の中心にある「湯元の広場」。和倉温泉の歴史を伝えるシンボルで、開湯は約1200年前、平安時代初期まで遡ります。平安時代中期に起きた地殻変動で湧き口が海中へ移ったという記録も残る、日本でも珍しい「海の温泉」です。
高温で湯量豊富なこの名湯は、古くから人々の暮らしを支え、能登の元気の源です。広場中央には、開湯伝説にちなんだシラサギのブロンズ像が源泉を見守り、8枚の陶板画には1200年間の物語が描かれています。

広場の最大の魅力は、源泉「涌浦乃湯壷」を体験できることです。約90度の高温で湧き出る源泉は、柄杓も用意され、その場で味わえます。海の温泉ならではの豊富な塩分を含み、口に含むとほんのり塩味を感じます。

ここでぜひ体験したいのが、源泉の熱で作る温泉たまごです。観光協会や近隣のお店で生卵を購入し、広場のカゴに入れて、高温の湯壺に浸します。生卵がまろやかでほんのり塩味の絶品温泉たまごに変わるまで、約12分から16分です。季節や場所によって仕上がり時間が少し変わりますが、湯気に包まれながら、湯上がりのような気分で待つ時間も旅の思い出になります。

東野幸治・岡村隆史・ナインティナイン・蛍原徹