2025年12月7日放送の【路線バスで寄り道の旅】高橋克典さんがゲストの戸越〜恵比寿〜銀座ロケで紹介した、牛すじコロッケ・メンチカツのお店は『ミート＆デリ 355』です。

MEAT&DELI 355は、2019年9月に戸越銀座商店街にオープンした精肉と惣菜とお酒を楽しめるお店です。
前身となる飯田ミートストアーは、登記上の創業が1941年（昭和16年）ですが、実は関東大震災の頃にはすでに営業していたと伝わっており、その歴史は約100年にもおよびます。
もともとは西品川の百反通り商店街で地元の方々に愛されてきた老舗精肉店で、「特別な日には飯田ミートに牛肉を買いに行っていたよ」と懐かしむ常連客が今もお店を訪れているそうです。
店名の「355」は、かつての住所である3丁目5番地5号に由来しています。

現在は4代目の原田昌紀さんを中心に、おばあさまからお父さま、奥さままで親子三世代で切り盛りしており、戸越銀座でも珍しい家族経営のあたたかさが魅力です。

お店の特徴は「銘柄和牛のセレクトショップ」というスタイル。
一般的な精肉店のように特定の銘柄に固定するのではなく、A5ランクの国産銘柄和牛の中から部位ごとに最も上質なものだけを厳選して仕入れています。
注文を受けてからその場でカットする昔ながらのオーダーカット方式を守り続けており、切りたての新鮮なお肉を好みの量で購入できます。

お店の看板商品といえばメンチカツです。A5ランク和牛とブランド豚の合い挽き肉に粗めに切った淡路島産の玉ねぎを合わせた逸品。揚げたてを頬張ると肉汁がじゅわっとあふれ出します。コクがありながらもしつこさがなく、まずはソースをかけずにそのままの味を堪能するのがおすすめです。

もう一つの人気メニューが牛すじコロッケです。使用しているのはホクホクした食感と甘みが特徴の北海道産『今金男しゃく』と=A5黒毛和牛のスジ肉。甘辛く味付けされた牛すじがゴロゴロと入っており、クリーミーなじゃがいもとの相性は抜群。衣はサクサクで軽やかな食感に仕上がっていて、食べ歩きのお供にもぴったりです。

ほかにも山梨県産の地鶏信玄どりを使った唐揚げは、やわらかな肉質とじんわり広がるうま味が特徴で、一度食べるとやみつきになります。

トンカツには大分県産の錦雲豚を使用し、脂身が甘くあっさりとした味わいが楽しめます。

徳光和夫・田中律子