【路線バスで寄り道の旅・プラチナファミリー】『築地・東京タワー・新宿・原宿・西麻布』のロケ地まとめのお店の場所〔徳光和夫・高嶋ちさ子・阿川佐和子〕

2025年9月29日放送の【路線バスで寄り道の旅】徳光和夫さんと、高嶋ちさ子さん・阿川佐和子さんがゲストでロケをしたお店を紹介。

『江戸屋海産椎名』は、日本の台所とも呼ばれる東京の築地場外市場で、乾物や海産物を扱う専門問屋として営業しています。

人気は、〈元祖〉ふりかけとろろです。昆布の王様とも称される羅臼昆布を使用して作られており、豊かな香りと濃厚な旨味が凝縮されているのが特徴です。
ご飯にかけるふりかけとして楽しむのはもちろんですが、うどんやそばといった麺類、お吸い物など、様々な料理にトッピングして使うことで、手軽に羅臼昆布の上品な風味ととろりとした食感を加えることができます。

『築地中川屋』は昭和19年に創業した漬物専門店で、長きにわたり、全国各地から厳選した素材を使った多種多様な漬物を取り揃えてきました。

看板商品、特製ベッタラ漬は、大根本来のさわやかな香りを引き出すため、産地を時期によって変え、さらに品質の良い大根だけを厳選するところから始まります。大根は一本一本丁寧に手洗いし、手作業で皮をむき、塩漬けにした後、重石をしっかりとかけて何度も「漬け替えし」を行い、じっくりと半月もの時間をかけて旨味成分を濃縮させるという、昔ながらの手間暇かけた製法を守り続けているのが特徴です。

『藤本商店』は、1940（昭和15）年創業の老舗の青果問屋です。

杉本刃物は、東京都中央区築地に本店を構える、1948（昭和23）年創業のプロの料理人から厚い支持を受ける老舗の包丁専門店です。

『斉藤水産』は、1967（昭42）年創業の東京・月島で創業者の斎藤善明氏がのれんを掲げたのが始まりの鮮魚店です。
その後、1999年に築地場外市場へ出店しました。

現在も、マグロをはじめとする鮮魚貝類を中心に、常時150種類以上の新鮮な魚介類を取り揃える築地場外市場の名物魚屋として活気あふれる商いを続けています。

食べ歩きメニューの中でも、特に一番人気として知られるのは、新鮮な生カキです。この牡蠣は圧倒的な鮮度を誇り、大ぶりで身が厚く、口に入れた瞬間に滑らかな舌触りを感じられます。サイズは数種類用意されており、大きなものになると男性の手のひらほどの大きさになるものもあるそうです。醤油を控えめにして食べると、牡蠣本来が持つほのかな塩味が、クリーミーでコクのある旨味をより一層引き立ててくれます。築地の活気ある店先でいただく旬の牡蠣の味は格別です。

お店が特に推しているのは鮪（マグロ）とタラバガニなどの活ガニです。マグロは鮮度抜群の生の本マグロを中心に、大トロや中トロといった人気部位はもちろんのこと、一頭からわずかしか取れないバチマグロの脳天などの希少部位も取り扱っています。
脳天は中トロ以上に脂がのり、スプーンで削いでご飯にのせたり、軽く炙ったりして食べるのもおすすめです。また、活きた伊勢エビや活アワビといった高級活魚介類も種類豊富に揃えられており、目の前で元気よく動く姿からその鮮度が伝わってきます。

東京タワーは、1958年（昭和33年）12月23日に竣工し、正式名称を日本電波塔という総合電波塔として、港区芝公園にその姿を現しました。徳光さんが番組で語ったエピソードにあるように、当時、日本はテレビ放送の黎明期を迎え、各局がそれぞれ電波を送るのではなく、全てを一手に担う巨大な電波塔が必要とされていました。創業者である前田久吉氏の「どうせ作るならエッフェル塔の高さをしのぐものを」という熱い思いも込められ、高さ333メートルという、建設当時は世界一の高さを誇る自立式鉄塔として完成しました。
この333メートルという高さは、関東一円に電波を送るために科学的に算出された数値と、開業した昭和33年が偶然一致したという、興味深いエピソードも残されています。現在では、その変わらぬ美しい姿が評価され、国の登録有形文化財にも登録されています。

東京タワーの大きな特徴として、地上150メートルにある「メインデッキ」と、そのさらに上、地上250メートルにある「トップデッキ」という二層の展望台があり、特にトップデッキは、2018年の開業60周年を機にリニューアルされ、事前予約制の「トップデッキツアー」でのみ入場可能となり、非日常感を味わえる空間です。

また、メインデッキには、床の一部が透明なガラスでできていて真下が見下ろせる「スカイウォークウィンドウ」があり、スリル満点の体験を楽しめます。

阿川佐和子さんが立ち寄った『靴下屋』は、1968年に越智直正氏が「ダンソックス」として創業した靴下専門の卸売業がルーツ。

『マリオンクレープ 原宿竹下通り店』は、1976年に東京の渋谷公園通りでワゴン販売からスタートし、翌年の1977年には原宿の竹下通りに実店舗を構えた、日本におけるクレープ専門店の草分け的存在です。来年で50周年を迎えるそうです。

創業者の岸伊和男氏がフランスへ渡った際、現地の街角で新聞紙に巻かれたクレープを食べ歩く人々の様子を目にし、これこそが日本でも流行すると直感したのが始まりでした。パリの雰囲気をそのままに、この「紙巻クレープ」というスタイルを日本に持ち込み、若者文化の発信地である原宿の地で大きく花開かせた歴史を持っています。

竹ノ下そばは、2023年6月に原宿の竹下通り沿いに開店した蕎麦店です。

店主の山越龍二さんは、かつて日本酒ライターとして活躍していた経歴を持ち、その後蕎麦職人へと転身されました。
2011年から2019年まで石神井公園で営んでいた蕎麦店は、2014年から4年連続でミシュランビブグルマンを獲得するほどの実力店でした。その後、さらに腕を磨くために店を後輩に譲り、約3年間の修業の旅を経て、この地で再スタートを切りました。若者や海外からの観光客で賑わう竹下通りの路地を入った地下に佇む店内は、外の喧騒とは対照的に、凛とした静かな雰囲気に包まれています。

看板メニューは打ちたてと田舎の2種食べ比べです。特に田舎蕎麦は、甘みを引き出すために水回しの状態で10日間以上寝かせるという熟成工程を経ています。
使用しているのは長野県南相木村の在来種で、本来の雑穀の香りが熟成によって豊かな風味へと変化していきます。
一方、打ちたての蕎麦には茨城県坂東市の契約農園から仕入れる常陸秋そばを使用しており、2つの異なる蕎麦の味わいを一度に楽しむことができます。蕎麦は氷水で締めず、常温の水で晒して適度な温度で提供されるため、蕎麦本来の旨みと香りをより強く感じられるのが特徴です。

釜揚げは、自家製粉した蕎麦粉の風味を存分に堪能できる一品で、蕎麦本来の甘みと香りが釜揚げの温かさによって一層引き立てられます。

蕎麦料理以外にも、季節の野菜を使った前菜の数々が人気を集めています。
利休豆富は胡麻を用いた豆腐で、もっちりとねっとりの中間のような独特の食感が特徴です。淡雪塩が添えられており、ほのかな甘みと上品な味わいが楽しめます。

そばの実おひたしは、丸抜きのプチプチとした食感が心地よく、出汁の含ませ具合も絶妙です。ランチコースでは、京都九条ねぎのぬた、賀茂茄子のうにまみれ、万願寺と茄子の煮物など、季節の新鮮な食材を丁寧に調理した野菜小鉢が数品並びます。

さらに鴨焼きや天ぷら盛合せといった主菜も選べるようになっており、野菜の味わいを存分に堪能できます。このお店では事前予約の利用が推奨されており、また海外からのお客様も多いため、ヴィーガン対応のメニューも用意されているのが特徴です。

『伊勢丹新宿店』は1886年（明治19年）に、創業者の丹治さんが神田で開いた呉服太物商＜伊勢屋丹治呉服店＞をルーツに持ちます。関東大震災で大きな被害を受けた都心部に対し、新宿周辺は比較的被害が少なく、人口が増加していたことに着目し、新宿への進出を決めました。1933年（昭和8年）9月15日に新宿三丁目の追分交差点に本店をオープンすると、一般営業初日には入店を制限するほどの盛況ぶりで、神田の本店もすぐに新宿へ移転しました。ゴシックやアール・デコの要素を取り入れた本館の建物は、その優美な姿から東京都選定歴史的建造物にも選ばれており、現代においても新宿の街の顔として愛されています。

高嶋ちさ子さん行きつけの『ユニクロ 新宿三丁目店』は「ユニクロ」の大型店舗の一つとして、2008年にオープンしました。

りきちゃん 東京西麻布店は、2024年5月に東京都港区西麻布にオープンした黒毛和牛ヘレ肉専門の炭火焼肉店です。

奈良の名店である特選和牛肉きみやで30年以上修行を積んだ一番弟子、瀧孝史氏が店主を務めています。きみやの大将が築き上げた技術と精神を受け継ぎ、大阪北浜店や京都祇園店での実績を経て、満を持して東京進出を果たしました。
六本木駅から徒歩約6分、アデッソ西麻布の2階にあり、全席完全個室の完全予約制という贅沢な空間を提供しています。営業時間は16時30分から22時までで、不定休となっています。

このお店の最大の特徴は、フォークで割けるほど柔らかい黒毛和牛を味わえることです。
提供されるのは全国から厳選した黒毛和牛の雌牛のみを使用したヘレとシャトーブリアンの2種類だけ。

特にシャトーブリアンは、一頭の牛からわずか600グラムから800グラムしか取れない超希少部位です。肉の仕入れから揉みダレ、つけダレ、鉄板、コンロ、炭に至るまで、すべて奈良のきみやと同じものを使用しており、どの店舗でも変わらぬ味を楽しめます。店主自らが一つ一つ丁寧に炭火で焼き上げ、目の前でフォークを使って繊維をほどきながら取り分ける調理スタイルは、まさに芸術のようだと評判です。

コースはヘレかシャトーブリアンのどちらかを選び、200グラムまたは300グラムから選択できる4種類が用意されています。

どのコースにも白菜、胡瓜、山芋の3種類からなるキムチ盛り合わせ、国産但馬牛を使用した特選厚切りタン、サラダ、スープ、季節のフルーツが含まれており、メインのお肉だけでなく前菜から締めまで丁寧に構成されています。

特選厚切りタンは主役級の存在感を持つ逸品で、豪快な厚切りでカットされたタンはプリプリとした食感と濃厚な旨味が特徴です。お料理はすべてフルアテンドで提供されるため、焼き加減を気にすることなく会話や食事に集中できます。洗練された内装の完全個室という特別な空間で、極上の黒毛和牛を心ゆくまで堪能できる、記念日や接待に最適なお店です。

小泉孝太郎・高嶋ちさ子・藤森慎吾・オリエンタルラジオ・徳光和夫・阿川佐和子・高嶋ちさ子