【路線バスで寄り道の旅】銀座の土佐料理・鰹たたき『四万十川』のお店の場所〔岡本真夜〕

店内には雄大な四万十川をモチーフにした30メートルという川が流れており、四万十川を模した清流とせせらぎの音が響く風情ある空間で料理がいただけます。

お店では、土佐名物の豪快な藁焼きが名物で、800度から900度まで達する豪快な炎で表面のみを瞬時にムラなく焼き上げる技法は、まさに圧巻の光景です。
1メートル以上もの火柱を上げる藁焼きは、一気に高温で焼き上げるため旨味が凝縮され、また藁が燃える時に発する煙や香りが素材の旨みを一層引き立てます。

店内に入ると豪快な藁焼きが臨める藁焼きカウンターがあり、ガラス越しに炎の調理パフォーマンスを間近で見ることができます。

かつをの塩たたきは、新鮮なカツオの表面を藁で香ばしく炙り、室戸の塩、わさび、にんにくを併せて食べるのが土佐流。

その他、数年の歳月をかけて研究が行われ2005年に誕生した土佐はちきん地鶏を使った料理も絶品です。コーチン系の土佐九斤と大軍鶏の血を引く地鶏で、凝縮した旨みと良質の脂が格別の味わいを生み出します。「はちきん」とは土佐の女性を表現する言葉で「芯が強い」「明朗快活で働き者」などの意味があり、その名の通りほどよい歯ごたえがあり旨みが凝縮された地鶏です。

また土佐を代表する海産珍味どろめやうつぼといった珍しい食材も味わうことができ、高知県西南端に位置する宿毛湾でとれるきびなご、豊富に来遊するいわし、あじ、さばなどを用いた海の恵みが豊富に揃っています。

若鶏の土佐唐揚げは特製タレにつけられた唐揚げの上にたっぷりと鰹節をかけ、マヨネーズと一緒にいただく珍しい味わいの一品で、鰹節とマヨネーズのインパクトが印象的な創作料理として人気を集めています。

JR有楽町駅銀座口から徒歩2分、地下鉄銀座駅C1出口から徒歩1分という抜群のアクセス。営業時間は全日16時から23時までとなっており、125席という充実した座席数で様々なシーンに対応できる造りとなっています。

徳光和夫・田中律子・岡本真夜