別府大学駅「湯けむり洋菓子店」
店主の永松奈津子さんは、京都生まれで中学生の頃からお菓子作りに親しみ、同時に化学にも魅了されていました。実験で見た炎の色に心惹かれ、理系の大学へ進学し研究者の道を選んだ奈津子さんは、京都大学で化学分野の技術職員として働いていました。
科学者になるという夢を叶えた後、同じ大学院出身の夫・孝二さんの転勤をきっかけに別府へ移住し、もう一つの夢だったお菓子屋さんを開業されたのです。
お店の名前「湯けむり」には、別府の温泉地としての特徴と、「お菓子作りは化学である」という奈津子さんの信念が込められています。日頃から化学式が書かれたメモを片手に、科学的なアプローチで新作のお菓子開発に取り組む姿は、まさに研究者そのもの。その情熱から生まれた味わいは、地元の方々や観光客から高い評価を受けています。
看板メニューは、ハワイ旅行で出会い感動した味を再現したハワイアンスコーン(通称:湯けむりスコーン)です。クリームチーズを練り込んだ生地にパイナップルやバナナ、ブルーベリーなどのフルーツをふんだんに使用したこのスコーンは、見た目もカラフルで食欲をそそります。
「美味しくて幸せな気持ちになった」というハワイでの体験を、化学の知識を活かして自分好みのレシピに進化させた一品なのです。
他にも濃厚な風味が特徴のショコラ・ショコラや、発酵バタークッキー、あんバタースコーン、抹茶とお豆のスコーンなど、バラエティ豊かな焼き菓子が揃っています。最近では大分産の干しシイタケを使い「3大うま味成分」を盛り込んだ新作スコーンにも挑戦されているそうです。
奈津子さんのお菓子づくりへのこだわりは素材選びにも表れており、可能な限り国産の食材を使用しています。また、別府大学短期大学部食物栄養科とコラボレーションしたお食事スコーンを土日限定で提供するなど、地域とのつながりを大切にした取り組みも行われています。
元は唐揚げ屋さんだった小さな店舗で始まった『湯けむり洋菓子店』。化学の知識を活かして美味しい洋菓子を作る奈津子さんと、そんな彼女を支える孝二さんの二人三脚で営まれるこのお店は、別府の新たな魅力となっています。
- 惣菜系スコーン

※長文になりますが、最後まで読んで頂けたらうれしいです。(特にお菓子作りや化学に興味のある方に読んで頂けたらうれしいです) 湯けむり洋菓子店は、大分県別府市にて2019年11月11日にオープンした焼き菓子を中心としたお菓子屋さんです。。…
住所 | 大分県別府市石垣西10-4-48 |
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電話 | 090-7678-5847 |
菊池桃子・小木逸平
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この記事の作者・監修

Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!