【オモウマい店】高知・塩で食べるカツオと鮪丼『鮮魚 一八』のお店の場所〔佐清水市〕

店主自らが市場で厳選した魚介を仕入れ、その日のうちに藁焼きや干物加工を行うスタイルで知られています。2014年に漁師を引退した山下さんは、生産者の立場を向上させたいという思いから仲買人を経て2018年に店舗を開業し、地域の食文化を発信する拠点を目指してきました。

2022年からは地元観光客の声を受けてランチ営業も始め、午後の時間帯に食事を楽しめる店として高評価を得ています。店舗は土佐清水市中心部から国道321号を西へ車で約5分の場所にあり、黒い外観と大きなのぼりが目印です。

鮮魚一八の最大の特徴は「生のまま藁焼き」へのこだわりです。高知県で水揚げされた新鮮なカツオを、冷凍せずにその日のうちに藁で豪快に焼き上げる手法は、一般的な冷凍流通品では味わえない香ばしさと食感を生み出しています。

また、通販では真空パックした生タタキを翌日着で届ける独自ルートを築き、遠方のファンにも人気です。さらに、漁師だった経験を活かして店先にはスルメイカやアジの干物が季節ごとに並び、潮風に揺れる光景が訪れる人々に漁師町の趣を感じさせます。

最も人気を集めているのはブリ丼です。2～3日ほど熟成させたブリをたっぷりと盛り付けた一杯は、魚の旨味が凝縮されつつも爽やかな脂の甘みが心地よく、地元でも評判の逸品となっています。丼に添えられる自家製タレは山椒の風味がほんのり香り、味のアクセントとして料理を一層引き立てています。

藁焼きタタキやブリ丼のほかにもイカの一日干しは、土佐清水の秋の風物詩として多くの観光客を魅了しています。店頭で風にさらされたイカは適度に水分が抜け、噛むほどに甘みが増す逸品です。また、朝獲れのアジを使用したアジの開きは骨までパリパリとしつつふっくらとした身質が特徴で、焼き上げた瞬間に立ち上る磯の香りが食欲をそそります。さらに、店内で提供される海鮮定食には日替わりで新鮮な鮮魚が盛り込まれ、一度に多彩な味わいを楽しめると評判です。これらの料理は山下さんの漁師経験から生まれた目利きで選び抜かれた食材を、シンプルな調理法で最大限に引き出すという店の精神を体現しています。

ヒロミ・小峠英二・田村淳・キンタロー。・バッテリィズ・佐藤景瑚・福山梨乃・宮野静