断崖絶壁のフレンチレストラン 田野畑駅「ロレオール田野畑」
千葉県出身のオーナーシェフ・伊藤勝康さんが2016年にこの地へ店を移し、三陸の豊かな食材と大地のテロワールをフランス料理という表現方法で世に伝え続けています。
盛岡からも車で2時間半以上という、コンビニも信号もほとんど消えてしまうような山道の先にあるにもかかわらず、全国各地からひっきりなしに食通たちが足を運ぶ、まさに秘境の名店です。
フランス発の権威あるレストランガイド「ゴ・エ・ミヨ」にも掲載され、その実力は国際的にも認められています。
伊藤シェフが田野畑村にやってきたきっかけは、村の子どもたちへの学校給食・食育授業でした。
地元の食材で料理をするなかで村の魅力に惚れ込み、「自分だけがいい思いをしてもしょうがない」という思いから、この地に店を構える決意をしたといいます。
そのフィロソフィーはポーラスタープロジェクトという活動にも結実しており、岩手の食材や南部鉄器のPR、生産者との連携、地域活性化など、レストランの枠を超えた取り組みを精力的に続けています。
ヨーロッパの小さな村にある三ツ星レストランのように、わずか数百人規模の村でも世界に誇れる食の拠点となれるという信念が、このお店の根幹にあります。
農林水産省が主催する『料理マスターズ』では2011年にブロンズ賞、2017年にはシルバー賞を受賞。2012年にはテレビ番組「アイアンシェフ」に出演し、見事に勝利を収めたことでもその名が広く知られるようになりました。
店内の大きな窓からは、三陸の海が広がるパノラマが眼下に広がります。
天井の高い22席の空間は開放感にあふれ、食事をしながら断崖越しに潮騒を感じられるのは、ここだけの特別な体験です。料理はコースのみの完全予約制。
その日の漁の状態や季節の移ろいによってメニューが変わるため、何度訪れても新しい発見があります。伊藤シェフが「田野畑のワカメは世界一」と太鼓判を押す地元産のワカメをソース仕立てにした一皿は、シェフの三陸への愛情そのものを感じさせる料理です。
地元漁師が釣り上げた新鮮なアイナメに、田野畑産の原木シイタケとモロヘイヤのソースをあわせた一皿は、まさに三陸の大地と海が皿の上で出会う瞬間です。
伊藤シェフ自身も海釣りを趣味とするほどの魚介好きで、漁場ごとに異なる魚の個性を知り尽くしているからこそ、その日いちばんおいしい状態で食卓へと届けることができます。
また、花巻の「石黒農場」で大切に育てられたホロホロ鳥のローストも見逃せない一品。
皮をパリッと仕上げながらじっくり火を通したその仕上がりは、地元岩手の畜産の豊かさをフレンチの技法で引き出した逸品です。
さらに、伝統の和食技法「漬け」をフランス料理のコースに組み込んだフレンチ漬けも、このお店ならではの創造性あふれる料理として知られています。
- 断崖絶壁のフレンチレストラン
| 住所 | 岩手県下閉伊郡田野畑村明戸309-5 |
|---|---|
| 電話 | 080-9014-9000 |
[記事公開日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
