この記事の目次
コーヒーをテイクアウト「スズアコーヒー店」
店と焙煎所が一体になった環境も、この店の歴史を感じさせます。3代目の焙煎士・鈴木雄介さんが子どもの頃は1階が焙煎所、2階が祖父母の住まいで、文字通り「家で焙煎する」暮らしが日常でした。音楽活動に打ち込んでいた鈴木さんは大学卒業後、DJとして活動したのち家業へ。幼い頃から身近にあったコーヒーの世界へ入り、現在は焙煎と音楽という2つの感覚を生かしながら店を受け継いでいます。2023年には焙煎所に隣接して直営のコーヒースタンドも誕生し、豆を買うだけでなく、その場で一杯を味わえる店へと変化しました。
スズアコーヒー店ならではの強みは、長年の経験だけに頼らず、数字と人の感覚の両方を使って味を整えていることです。現在も使われているのは、1975年に導入された富士珈琲機械製作所製の30kg用半熱風式焙煎機。季節や天候、生豆の状態を見ながら焙煎する一方、豆の色から焙煎度を測るローストアナライザーで数値を記録し、毎回の品質をできるだけ均一に保っています。
焙煎を担う鈴木雄介さんは、J.C.Q.A.認定コーヒーインストラクター1級に加え、生豆を見て産地や品質、味わいの特徴などを判断するJ.C.Q.A.認定生豆鑑定マスターの資格を持つ焙煎士です。箱根の旅館やホテルなどから依頼を受ける際には、どんな人が飲むのか、どんな場面で楽しんでほしいのかまで聞き取りながら、その店に合ったオリジナルブレンドを仕立てます。生豆は農作物なので毎回状態が少しずつ違いますが、長年蓄積してきた焙煎データと職人の経験を組み合わせ、求められる味へ近づけていくのが持ち味です。
もうひとつ受け継がれているのが、人とのつながりを大切にする姿勢。卸売り用の豆は鮮度や品質を保ちやすい真空パックにし、パッケージには昔から設けられている宛名欄へ、今も一つずつ届け先の名前を書き入れています。大量に豆を扱うロースターでありながら、一袋ごとの相手を意識するところに、創業時から続く店らしさが表れています。
人気の商品はスタンダードブレンド。
深煎りの定番で、豊かな香りとしっかりした苦味、コクを軸にしながら、ほのかな酸味を残して奥行きを出したブレンドです。カカオやナッツ、キャラメルを思わせる香ばしさがあり、深煎りならではの厚みのある口当たりも魅力。ミルクを合わせても味がぼやけにくく、スイーツと一緒に楽しむ一杯やアイスコーヒーにも向いています。主にブラジルとインドネシアの豆を使い、産地ごとに焙煎度を変えて仕上げています。
もうひとつの定番はビターチョコレートブレンド。
名前の通り、チョコレートを思わせる風味を目指してつくられた中深煎りのブレンドです。まろやかな酸味と苦味に、カカオやキャラメル、ベリー、プルーンを思わせるニュアンスが重なり、濃いめに抽出するとビターチョコレートのような印象がより鮮明になります。複数の産地の豆を使い、それぞれをシティローストからフレンチローストまで焙煎し分けることで、一杯の中に複雑な味わいを組み立てています。
軽やかな味を選ぶならトロピカルフルーツブレンド。
東ティモールとエチオピアを組み合わせた浅煎りで、マンゴーやライチ、シトラスを思わせる明るい香りと、やわらかな酸味、甘みが特徴です。エチオピア・イルガチェフ地区の豆らしい華やかさに加え、東ティモールのティピカ種を合わせ、酸味をただ強くするのではなく、果実のような丸みを感じる方向へ整えています。深煎りとはまったく違う表情を楽しみたい時に選びたい一杯です。
カフェインを控えたい時にはデカフェ。
メキシコ産の豆から、薬品を使わないマウンテンウォータープロセスでカフェインを90%以上取り除き、中深煎りに仕上げています。カカオやキャラメル、栗を思わせる穏やかな甘みと苦味があり、デカフェでありながらコーヒーらしい香ばしさをしっかり楽しめるタイプ。時間帯を気にせず一杯を楽しみたい時にも選びやすいコーヒーです。
スズアコーヒー店 公式サイト | SUZUA COFFEE OFFICIAL WEB SITE
想うコーヒー | 創業1956年 神奈川県の城下町小田原の自家焙煎珈琲店「スズアコーヒー店」…
suzuacoffee.com
| 住所 | 神奈川県小田原市本町2-9-22 |
|---|---|
| 電話 | 0465-22-4561 |
[記事公開日]
[最終更新日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
