2025年12月16日放送の【マツコの知らない世界】火鍋の世界で紹介した、ロケ地・お店をまとめて紹介します。

七宝麻辣湯 赤坂店は2007年に東京・渋谷で創業した薬膳スープ春雨の専門店で、日本における麻辣湯文化の草分け的存在として知られています。
創業者が中国で200軒以上を食べ歩きながら研究を重ねて作り上げた本場の味をベースに、日本でいち早く麻辣湯の魅力を広めてきました。
赤坂店は赤坂見附駅から徒歩3分の場所にあり、ビジネスパーソンや観光客でにぎわう人気店です。麻辣湯とは中国四川省が発祥といわれる春雨や野菜などの具材を煮込んだスープで、花椒のビリビリと痺れる辛さと唐辛子のピリ辛さが特徴です。

このお店の最大の魅力は、自分好みにカスタマイズできる自由度の高さにあります。
鶏や豚を丹念に煮込んだスープには30種類以上の薬膳スパイスが組み合わされており、白豆蒄や党参、花椒、羅漢果など、中国では漢方薬として使われる素材がふんだんに使用されています。
これらの薬膳素材には痩身や健胃などのデトックス効果が期待でき、コラーゲンたっぷりのスープと唐辛子のカプサイシンが美肌や脂肪燃焼をサポートします。店内で毎日丁寧に仕込まれるスープは奥深い味わいと豊かな香りが特徴で、辛さは0番から10辛まで選べるため、辛いものが苦手な方から辛党の方まで楽しめます。

一番人気は定番の麻辣湯です。50種類以上あるトッピングの中から好きな具材を選び、春雨とともに薬膳スープで煮込んで仕上げます。赤坂店では基本のトッピング3品が含まれており、追加トッピングとして肉や魚介類、半熟味玉なども選べます。野菜やきのこ類では、ほうれん草、舞茸、ミニトマトが人気で、韓国で流行中のプルプルとした食感のブンモジャも注目を集めています。麺も春雨だけでなく、太帯春雨や中華麺への変更が可能で、スープには極薬膳や強壮といった特製薬膳油、トムヤム、とろとろ、かき玉、担担スープなど多彩な味アレンジが用意されています。

さらに赤坂店では限定メニューとして薬膳火鍋コースも楽しめます。
2種類のスープで具材を煮込む火鍋スタイルで、野菜が食べ放題という嬉しい内容です。10種類以上あるスープの中から2つを選べるのが特徴で、薬膳麻辣湯や強壮白湯といった基本のスープから、酸菜湯、トムヤム湯、鹹豆漿湯、素食湯、黒烏龍湯、黄酒湯など個性豊かなスープが揃っています。

究極のメニューとして赤坂店限定のスッポン火鍋コースも用意されており、滋養強壮の代表食材であるスッポンを使った唯一無二の火鍋を堪能できます。

サイドメニューには甘辛いタレで煮込んだ豚バラ肉がのった魯肉飯や、ゴマ風味の薬膳担担麺、七宝卵ごはんなどもあり、麻辣湯との相性も抜群です。卓上にはにんにく、刻み生姜、花椒油、花椒、黒酢などの味変アイテムが用意され、途中で味を変えながら最後まで飽きずに楽しめる工夫がされています。

• 楊国福麻辣湯横浜中華街店
• 張亮麻辣湯横浜中華街大通店

中国家庭料理 蓮華は、埼玉県狭山市の西武新宿線入曽駅から徒歩約20分ほどの場所にあります。オーナーシェフの蓮見年男さんが「誰も自分のことを知らない場所で勝負してみたい」という想いを胸に、縁もゆかりもなかったこの地で開業しました。
開業から17年以上、本場仕込みの四川料理と自家栽培の有機野菜を使った料理で、同業の中華料理人からも一目置かれる存在となり、東京をはじめ遠方からもわざわざ足を運ぶファンが多い名店です。店内には和風モダンな空間が広がり、テーブル席と座敷を合わせて40席ほどを用意しています。

このお店の最大の特徴は、西東京市の畑で化学肥料や農薬を使わずにEM自然農法で栽培された有機野菜を使っていることです。さらに夏から秋にかけては、蓮見さん自らが朝4時から畑に出向き、発酵唐辛子に適した二荊条という品種を中心とした唐辛子を栽培しています。収穫した唐辛子は四川料理に欠かせない泡辣椒や豆板醤などに加工され、それぞれの年ごとに異なる味わいを生み出しています。こうした自家製の発酵調味料を使った料理は、他店では味わえない深みと個性があります。

お店の看板料理は陳麻婆豆腐です。自家製の熟成豆板醤と香辛料を絶妙にブレンドして作られるこの一品は、辛さを4段階から選べるようになっています。滑らかな木綿豆腐に痺れるような山椒の香りと深いコクが絡み合い、白いご飯が何杯でも進む味わいです。中国本土から直接仕入れた20種類以上の香辛料やスパイスを使い分けることで、本場の味を忠実に再現しています。

他にも人気のメニューには、国産ゴマを中華鍋で丹念に煎って作った自家製セサミペーストを使った担々麺があり、本物のゴマの香りが楽しめます。牛ハラミを使った水煮牛肉はコクと旨味がたっぷりで、辛さよりも深い味わいが印象的です。旬の葉ニンニクをたっぷり使った四川式の回鍋肉、泡辣椒を使った魚香茄子、黒酢ソースが絡む肉団子なども人気があります。気仙沼産の吉切鮫を使用した姿フカヒレは、3種類の味付けから選べる贅沢な一品として知られています。ランチタイムには定食やコースメニューも充実しており、辛さの調整もできるため、お子様からご年配の方まで安心して楽しめます。

滕記鉄鍋屯は、埼玉県川口市の西川口駅西口から歩いてすぐの場所にある、中国東北地方の豪快な郷土料理を味わえる中華料理店です。近年、在日中国人が多く住むこの西川口の街では、日本人向けのアレンジをしていない本場の味、「ガチ中華」を提供するお店が増えていますが、その中でもこのお店は、地元の方々から高い支持を集める人気店の一つとして知られています。

お店の大きな魅力は、何と言っても看板メニューの鉄鍋屯（とうきてつなべとん）の存在です。この料理は、寒い中国東北地方の農家で親しまれてきた家庭的な「農家メシ」を再現したもので、テーブルに埋め込まれた巨大な鉄鍋で豪快に煮込み調理をするスタイルが特徴です。お鍋を囲み、家族や仲間と賑やかに語り合いながら食事を楽しむという、現地の文化そのものを体験することができます。店内は、訪れるお客さんの多くが中国語で会話を交わしており、まるで本当に中国の食堂にいるかのような活気あふれる雰囲気に包まれています。

メインの料理である鉄鍋屯は、豚肉のスペアリブや鶏肉、アヒル肉などのメイン食材を一つ選び、ジャガイモやインゲン、カボチャといったたっぷりの根菜と一緒に、コクのある醤油ベースのタレでじっくりと煮込む煮込み料理です。肉や野菜から出た旨みがすべて溶け込んだスープは、体の芯から温めてくれます。骨付き肉はタレがしっかりと染み込み、箸でほろりと崩れるほど柔らかく煮込まれているのが魅力です。そのボリュームは本場「東北サイズ」で提供されますので、複数人でシェアしてさまざまな具材を味わうのがおすすめです。

この鉄鍋屯の醍醐味は、煮込みと同時に鉄鍋の縁に貼り付けて蒸し焼きにするトウモロコシ粉の蒸しパンです。外は香ばしく、中はもっちりとした独特の食感があり、素朴でほんのりとした甘さが濃厚な煮込みの味によく合います。この蒸しパンをスープに浸して食べるのも、昔ながらの楽しみ方の一つです。また、伝統的な手法でじっくりと時間をかけて煮込まれた豚足の醤油煮も、ねっとりとした食感と深みのある味わいが楽しめる人気メニューの一つとなっています。さらに、おつまみとして外せないのは、香り豊かなスパイスが食欲をそそる羊肉串（ヤンロウチュアン）や、パクチーの香りが効いたあっさりした風味の乾燥豆腐のサラダです。本場そのままの味が楽しめる多彩な料理を囲んで、西川口のリアルなチャイナタウン気分を満喫してみませんか。

四川料理 花重は、四川料理界の巨匠として名高い趙楊氏の娘夫婦が独立し、大塚に開いたお店です。趙楊氏は中国四川省の迎賓館「金牛賓館」で22歳という若さで総料理長に就いた後、1988年に来日し、四川飯店を経て、1994年に自らの名を冠した店を八王子に開業しました。その後銀座や新橋へと移転を重ね、日本における本格四川料理の礎を築いた人物です。趙楊氏から直接技術を学んだシェフの田中氏と、娘である花重さん夫婦が2022年2月に開業したのがこちらのお店で、父から受け継いだ伝統の味と技を今に伝えています。店名の「花重」は奥様のお名前に由来し、店内にはシェフ自らが描いた油彩画が飾られ、木目調の落ち着いた隠れ家のような空間になっています。

このお店の最大の特徴は、趙楊氏が銀座の店で提供していたものの、今は幻となった三色火鍋を味わえることです。6種類のスープから好きなものを3つ選べるこの火鍋は、四川省から直接仕入れた20種類以上の香辛料や漢方素材をブレンドした麻辣湯、鶏と高麗人参を使った白湯、魚出汁と天然発酵漬物を合わせた酸菜魚湯、14種類のキノコから抽出した薬膳スープなど、それぞれに特徴的な味わいを持っています。季節限定では四川松茸のスープや上海蟹みそスープなども登場し、秘伝のレシピに基づいて丁寧に作られるスープは、油を控えめにして飲みやすく仕上げられています。火鍋の具材には和牛、黒豚、赤海老、季節の魚介類などが贅沢に盛り込まれ、マツコの知らない世界でも紹介されたハモ団子は三色火鍋コースでのみ味わうことができます。

また、一番人気のメニューである麻婆豆腐は、150年続く歴史あるレシピを使って作られています。四川省迎賓館で使用される最高品質の豆板醤を四川省から直接仕入れており、趙楊氏が手作りしていた豆腐や豆豉、甜麺醤などを忠実に再現しています。大豆の旨みと香りを大切にした仕上がりで、本場四川の深い味わいをそのまま感じられる一品です。

このほかにも、火鍋コースの締めとして供される汁なし担々麺は、本場四川の味を再現したもので、ごまの風味と花椒の痺れる辛さが特徴です。さらに、葉ニンニクをふんだんに使った回鍋肉も見逃せません。四川の伝統的な回鍋肉は、葉ニンニクと豚肉、豆豉を軸にした料理で、日本でよく見るキャベツを使ったものとは一線を画しています。料理コースでは、趙楊氏直伝の伝統料理である寒瓜保元湯や清燉鱼翅といった、本国でも珍しい貴重な料理も味わえます。店はGOETHEレストラン大賞2023を受賞し、東京最高のレストランにも選ばれるなど、その実力は高く評価されています。

貴州火鍋は2019年3月にオープンした、日本では唯一といわれる貴州料理専門店で、新小岩駅南口から徒歩約5分のルミエール商店街を進んだ先にあります。オーナーと料理長は中国・貴州省北部の遵義市出身の姉妹で、唐辛子の産地として知られる地元の食材を使った本場の味を楽しめます。貴州省は中国南西部の高原地帯に位置し、険しい山々に囲まれた土地柄から独自の食文化が育まれてきました。塩や食材が手に入りにくい環境で培われた発酵技術と、さまざまな調理法で加工される唐辛子が、貴州料理の大きな特徴となっています。2021年8月には人気ドラマ「孤独のグルメ」で取り上げられ、大きな話題となりました。

このお店の最大の特徴は、5種類の自家製唐辛子調味料を使い分けていることです。唐辛子を発酵させて作る糟辣椒や、湯で戻してペースト状にした糍粑辣椒など、それぞれ異なる風味と辛さを持つ調味料が料理ごとに使い分けられています。四川料理の花椒を使った麻辣とは異なり、発酵による酸味と旨味を伴った独特の辛さが貴州料理の真骨頂です。中国には「貴州人は辛くないのを恐れる」という言葉があるほど、貴州の人々は辛い料理を好むそうで、特に遵義の唐辛子は辛さで知られています。また貴州の豆豉は日本の納豆とそっくりの製法と味わいを持ち、ドクダミの根などのハーブも料理に多用されるのが興味深いところです。

お店の看板料理である豆豉火鍋は、天日干しにした納豆と唐辛子調味料を炒めたものがスープのベースになっています。鍋が煮立ち始めたら干し納豆を最初に入れると、独特の発酵の香りが立ち上がり、納豆の旨味と唐辛子の風味が野菜や肉に深く染み込んでいきます。見た目も味も非常に濃厚ですが、塩分は控えめで、発酵による複雑な味わいが楽しめます。辛さは相当なものですが、つけダレを追加注文すると旨味がさらに増して、鍋の具材がいっそう美味しくなります。

その他の名物料理として、家常豆腐回鍋肉は貴州の家庭で作られる回鍋肉で、厚揚げと豚肉を唐辛子を刻んで漬けた糟辣椒で炒めた一品です。酸っぱ辛くてほんのり甘みがあり、ご飯との相性が抜群です。三椒鶏は赤唐辛子、青唐辛子、花椒の三種類で味付けした鶏料理で、強烈な辛さの中にも鶏肉の旨味がしっかりと感じられます。辣子鶏は四川の唐揚げとは異なり、糍粑辣椒でマグマのようにグツグツ煮込んだ煮物で、お酒がどんどん進む味わいです。さらに、こんにゃくを高菜漬けと貴州唐辛子で炒めた和え物は常連客に愛される一品で、怪噜饭という干し肉と干し納豆、ドクダミの根を使った炒飯は、貴州料理の特色ある食材がすべて揃った締めの逸品として人気があります。辛さは調整できますので、辛いものが苦手な方は「微辣」でオーダーするとよいでしょう。

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