【マツコの知らない世界】『立ち呑み酒場の世界』のロケ地・お店まとめ

2025年12月2日放送の【マツコの知らない世界】立ち呑み酒場の世界で紹介した、ロケ地・お店をまとめて紹介します。

C’est ouf(セウフ)は2025年6月29日に、東京都渋谷区の閑静な桜丘町にグランドオープンした立ち飲みスタイルのフレンチレストランです。運営するのは渋谷で人気居酒屋「大人気」や焼酎酒場「嚔」を手掛ける砂田健太・康太兄弟で、同年4月にオープンしたカフェダイニング「Cherry Pick Hills」と同じビルの地下1階にあります。店名の「C’est ouf」はフランス語のスラングで「ヤバい」を意味し、15時という早い時間からオープンする斬新なスタイルが話題を呼んでいます。

この店の最大の魅力は、セルリアンタワー東急ホテルの名門フレンチレストラン「タワーズレストラン クーカーニョ」で10年間キャリアを積んだ熊谷友宏シェフが腕を振るう本格的なフレンチ料理を、気軽な立ち飲みスタイルで楽しめる点です。熊谷シェフは2021年にルージエレシピコンクール最優秀賞、APGFU-29フランス料理コンクール準優勝など数々の受賞歴を持つ実力派で、「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2022」では将来を嘱望されるフォーカスシェフ16名の1人に最年少で選ばれた逸材です。予約不要でアラカルトで楽しめる自由さと、ホテル仕込みの本格フレンチという組み合わせが、新しい大人の隠れ家として高感度な人々を惹きつけています。

看板メニューの一つが前菜の盛り合わせで、24ヶ月熟成のパルミジャーノを使用したチーズとほうれん草のキッシュや、レバーパテ、鴨のローストなど季節替わりで7品ほどが一皿に盛られた贅沢な一品です。どの前菜も明らかにクオリティが高く、ホテルフレンチ出身のシェフの腕が光ります。またマリネサーモンパイは、お寿司のように手でつまんで食べられるようにと考案された定番メニューで、サーモンとパイの間にサワークリーム、マスカルポーネ、西洋わさびのレフォールが挟まれており、香り高い一品としてワインとの相性も抜群です。

他にもウフモレ・ブルゴーニュ風は赤ワインとポートワインで煮付けた半熟卵に、パセリバターとクルトンをのせ、乾燥ベーコンを散らした伝統的な郷土料理のアレンジで、トロッとあふれる黄身とにんにくの効いたパセリバターの組み合わせが絶品です。さらにオムレツと木の子クリームはホテルで数え切れないほどオムレツを作ってきたシェフの真骨頂で、ふわふわの絶妙な食感とマッシュルームとベーコンの濃厚なクリームソース、そして上にかかったコンテチーズのコクが口の中で溶け合う至福の一皿です。〆には居酒屋「大人気」の名物をオマージュした麺Noirがあり、イカスミと竹炭入りの漆黒中太麺に超濃厚なチーズソースが絡む中毒性の高い一品で、一度食べたらフォークが止まらなくなると評判です。ナチュラルワインを中心に、こだわりのウイスキーや焼酎も充実しており、ゼロ次会から終電前のバー使いまで、自由なスタイルで楽しめる渋谷の新名所です。

自由が丘駅周辺の立呑み中華「起率礼（キリツレイ）」に関する情報を調査いたします。複数のサイトを確認して正確な情報を収集します。複数のサイトから「立呑み中華 起率礼」に関する情報が得られました。さらに詳しい情報を集めるために追加で検索を行います。井上史子シェフの詳しい情報を得るため、さらに検索します。もう少し詳しいメニュー情報を得るために追加で検索します。追加でお店の特徴やUMACHAについて調べます。さらに鉄砲玉との関係やオーナー情報を確認します。十分な情報が集まりましたので、記事を作成いたします。収集した情報をもとに、旅行ガイド誌向けの文章を生成します。

立呑み中華 起率礼は、2023年12月19日に自由が丘にオープンした本格中華料理を立ち飲みスタイルで楽しめるお店です。学芸大学で人気を博している立呑み 鉄砲玉の店主である正木勇貴さんが手掛けた新業態で、運営は株式会社シゲキがほしいです。自由が丘駅から徒歩約3分、通称「L字が丘」と呼ばれる路地裏エリアに店を構えており、わずか4.4坪という小さな空間ながら、平日には40人、週末には60〜80人が訪れる繁盛店となっています。厨房に立つのは井上史子シェフで、ザ・リッツ・カールトン大阪の中国料理香桃、ウェスティンホテル東京の広東料理龍天門、そして広尾の中華香彩JASMINEといった名店で腕を磨いてきた実力者です。開店時間は16時と早めで、火曜日と水曜日が定休日となっています。

このお店の最大の特徴は、ホテルや名店レベルの本格的な中華料理を、気軽な立ち飲みスタイルで楽しめることです。メニューは常時約20種類をそろえており、一部は日替わりで入れ替わるため、訪れるたびに新しい味との出合いがあります。料理は2〜3人でシェアできる約1.5人前のポーションで、小皿で気軽につまみながら飲めるのが魅力です。広東料理をベースにしながらも「食べ疲れしない味付け」を心がけており、和柄の陶磁器で提供される料理の数々は、立ち飲み店とは思えないクオリティです。ドリンクも充実しており、店内で8時間以上かけて水出しした台湾茶を焼酎で割るUMACHAが人気で、台湾鉄観音やキンモクセイ烏龍など6種類が用意されています。

このお店の看板メニューは名物 よだれ鶏です。井上シェフが修業した中華香彩JASMINEの看板商品の味を受け継いだ一品で、国産ブランド鶏の総州古白鶏を使用しています。タレはJASMINEの味をベースにしながらも、芝麻醤を加えることでコクを増した独自のアレンジが施されており、小皿サイズながら厚切りで食べ応えは抜群です。自家製ラー油の香味と芝麻醤のコクが絶妙に調和した味わいは、多くのお客さんを虜にしています。

人気の料理は他にもたくさんあります。熟成麻婆豆腐は1年ものの豆板醤と3年熟成のピーシェン豆板醤をブレンドし、オイスターソースの旨みも活用した広東式のレシピで仕上げられています。旨みとコクがたっぷりで、立ち飲みの域を超えた味わいです。香港式蒸し魚は小型の魚一尾をふっくらと蒸し上げ、タレと薬味をのせて熱した油をかけることで香りが立ち上る本格的な一品となっています。白和えはピータン豆腐をイメージしたオリジナルメニューで、ザーサイの塩味と食感、パクチーのアクセントが効いた逸品です。さらにハムユイ炒飯や煮豚（黒酢味）、季節限定で真鱈の白子入りに変更できる麻婆豆腐など、どれも井上シェフの確かな技術が光る料理ばかりで、訪れる人々を満足させています。

WEB検索を実施して情報を収集します。オフィシャルサイトを確認します。より詳細な情報を得るため、追加検索します。料理の詳細について追加検索します。島根の赤天や鶏皮煮の詳細を追加調査します。収集した情報を元に、800字以上の文章を作成します。

つねまつ久蔵商店は、2016年2月に月島もんじゃストリートの入口にオープンした立ち飲みスタイルの日本酒居酒屋です。店主の常松治郎さんの実家は1908年創業の島根県松江市の酒屋で、常松さん自身も辰馬本家酒造で18年間営業を担当し、業界では白鹿治郎という愛称で知られる伝説的な日本酒営業マンでした。その功績を業界で知らぬ者はいないほどの敏腕営業マンとして活躍した後、地元島根と若手蔵元を応援したいという思いから、この店を立ち上げました。欅の一枚板の大きなテーブルを囲んで立ち飲みする角打ちスタイルの店内は、モダンで落ち着いた雰囲気が魅力です。

このお店の最大の特徴は、島根県をはじめとした山陰地方と全国の若手蔵元の日本酒を常時70種類ほど揃えていることです。実家の地酒家つねまつから仕入れる独自ルートにより、他店では入手困難な希少な銘柄も楽しめます。メニューには味わいやタイプ、地域の特色が分かりやすく記載されており、日本酒初心者でも気負わず楽しめる配慮がされています。さらに、従来の飲み方にとらわれず、日本酒をカクテルにするなど新しいスタイルを提案しているのも特徴です。

店の一番人気は1日6個限定の大人のたまごどうふです。寄せ豆腐の上に卵黄だけでなく、とびっこ、いくら、ウニがこれでもかとのっている華やかな一品で、宝石箱のようなビジュアルが目を引き、これを目当てに来店する客も多いそうです。卵黄を崩しながら醤油とわさびでいただくと、魚卵とウニの濃厚な旨味がプチプチと口の中で弾ける贅沢な味わいが楽しめます。

その他の名物料理も充実しています。常松家秘伝の料理である鶏皮煮は、柚子の風味が香る味噌で煮込まれた人気メニューで、ふわとろの食感が日本酒によく合います。また、島根の名産品である自家製赤てんも見逃せません。魚肉のすり身に赤唐辛子を練り合わせ、パン粉をまぶして揚げたもので、マヨネーズや醤油をつけていただきます。ピリ辛でモチモチした食感が特徴的です。さらに酒粕を出汁に混ぜ込んだ酒粕おでんも名物のひとつで、牛スジは柔らかくなるまで煮込まれ、焼き豆腐と半熟のゆで卵にもしっかりと味が染み込んでいます。キラキラ光るポテトサラダは赤い宝石のようなとびっこが散りばめられた人気メニューで、見た目も楽しい一品となっています。

呑める魚屋 魚草は2013年9月にアメ横にオープンした、鮮魚店と立ち飲み酒場が融合したユニークなお店です。店主の大橋磨州さんは慶應義塾大学文学部から東京大学大学院で文化人類学を専攻していましたが、フィールドワークで訪れたアメ横の活気に魅了され、研究の道を離れてアメ横の鮮魚店で修行を重ねた異色の経歴の持ち主です。6年間の勤務を経て独立し、三陸地方を中心とした新鮮な魚介をその場で味わえる呑める魚屋としてオープンしました。上野駅と御徒町駅のちょうど中間あたり、アメ横センタービルの斜め向かいに位置し、路上と一体化したオープンエアな造りが特徴的です。わずか7坪ほどの小さなスペースに簡易式のコの字型カウンターが設置され、平日は100人、週末には180人もの客が訪れる人気店となっています。

こちらのお店の最大の特徴は、全国から厳選された新鮮な魚介を約500円という良心的な設定で楽しめることです。店内に掲げられた「アメ横史上、最高の1000円」というキャッチコピーの通り、魚介料理と日本酒のセットで1000円という驚きのコストパフォーマンスを実現しています。三陸とれたて市場と連携し、最新の冷凍技術で処理された魚の肝料理を提供しており、鮮度と品質にこだわった品揃えが自慢です。店主は「魚の持っているポテンシャルや海の恵みをいただくなら、内臓をうまく処理して生で食べるのが一番」という信念を持ち、特に肝料理の提供に力を入れています。

お店の名物として特に人気が高いのが生牡蠣です。季節によって北海道や宮城県など国内各地から取り寄せられる大粒の牡蠣は、注文を受けてから殻を剥く新鮮さが魅力で、ぷりぷりの食感と濃厚なミルキーな旨みが口いっぱいに広がります。かつては1個200円という価格で1日1000個以上売れる日もあったという伝説的なメニューで、現在も酒とのセットで1000円というお値打ち価格で提供されています。レモンやポン酢でいただくのが定番ですが、素材の味が濃厚なため何もつけずにそのままでも十分美味しくいただけます。

いくら丼も看板メニューのひとつで、「ごはんが見えないいくら丼」の愛称で親しまれています。北海道紋別の老舗マルカイチ水産から仕入れる鱒いくらの醤油漬けがご飯の上にびっしりと敷き詰められ、赤い宝石のようにピカピカと輝く姿は圧巻です。プチプチとはじける濃厚な旨みとホカホカのご飯の相性は抜群で、日本酒との組み合わせは至福のひとときをもたらしてくれます。また、気仙沼産の希少珍味モウカの星は、モウカザメの心臓をごま油と塩で味付けしたもので、コリコリとした食感とレバ刺しのような風味が特徴的です。海のレバ刺しとも呼ばれ、鮮度が命の一品として多くの常連客に愛されています。さらに生の鮟肝も提供されており、濃厚でとろけるような味わいが日本酒好きにはたまらない逸品となっています。つぶ貝の刺身やボタン海老、天然インドマグロの中トロなど、その日に入荷した新鮮な魚介が黒板メニューに並び、何度訪れても新しい発見があるお店です。日本酒は全国各地の地酒が豊富に揃えられており、小瓶ビールはらっぱ飲みスタイルで提供されるという粋な演出も楽しめます。

立ち飲みワイン 荒川STANDは、JR日暮里駅東口から歩いてすぐの場所にあります。駅前の賑やかな通りに面して佇むこのお店は、真っ赤なネオンサインと、どこか懐かしい日本の「のれん」が組み合わさった、印象的な外観が目印のスタンディングバルです。このスタイルは、「ネオ大衆居酒屋」とも呼ばれ、下町の親しみやすさとヨーロッパのバルが持つモダンな空気感が絶妙に溶け合っているのが特徴です。実はこの場所、以前は「日暮里ただいま食堂」として多くの人に親しまれていましたが、2021年11月24日に業態を一新し、ワインを楽しめる立ち飲み店としてリニューアルオープンしました。地域に根ざした食文化の新しい発信地として、駅前で鮮やかな存在感を放っています。

お店の大きな特徴は、東京都世田谷区で「奇跡の店」とも称される「世田谷STAND」とタッグを組んで店づくりが行われたというエピソードです。世田谷の店舗は、お客様同士の結びつきが強く、単なる飲食店という枠を超えて地域の集会所のような役割を果たしてきました。この地域密着の温かいコンセプトを日暮里の地でも活かしたいという思いから、「荒川STAND」は誕生したのです。入り口は全面ガラス張りで、お店の様子が外からでもよく見えるため、特に女性のお客様でもふらりと立ち寄りやすい開放的な雰囲気を演出しています。立ち飲みというと男性的なイメージがあるかもしれませんが、ここではその心配はありません。また、夕方からの立ち飲み営業に加えて、2022年6月からは午前9時から午後2時までの時間帯でカフェ営業もスタートしました。コーヒーやサンドイッチなどを楽しめるようになり、ワイン好きはもちろん、地元の方々が朝のひとときや休憩に利用できる、多様なニーズに応えるスポットへと進化し続けています。

お店の主役となるワインは、「ナチュラルワイン（ナチュール）」を中心に取り揃えています。日替わりで提供されるグラスワインはその日のおすすめを気軽に試せるのが魅力です。もしボトルワインを選びたい場合は、店内に並ぶショーケースの中から、気に入ったラベルをセルフサービスで選ぶスタイルになっています。愛好家の方にはもちろん、ナチュラルワイン初心者の方でも、気軽にスタッフの方に相談しながらお気に入りの一本を見つけられる楽しさがあります。合わせる料理は、ワインに寄り添うように工夫された小皿料理が豊富に並びます。パテやマリネといった本格的なバルメニューに加えて、どこか懐かしい大衆的なメニューも取り入れられているのが特徴です。

その多彩なメニューのなかでも、特に人気を集めるのは、イタリアンやスペイン風の要素を取り入れながらも、日本の居酒屋的な親しみやすさを感じさせる創作料理です。例えば、デミグラスソースで煮込んだモツが、洋風の深みある味わいに仕上がった洋風デミグラスモツ煮は、ぜひ試していただきたい逸品です。また、アンチョビの風味がアクセントになったポテトサラダは、お酒が進む人気のメニューです。さらに、立ち飲み屋の定番料理であるハムカツも、こちらのお店では一工夫されて登場します。パスタやアヒージョなど、本格的な洋風メニューも充実していて、はしご酒の途中で少し変化をつけたい時や、お一人で静かに飲みたい時など、さまざまなシチュエーションで楽しいひとときを過ごせます。日暮里の街に新しい風を吹き込む「荒川STAND」は、おしゃれで美味しい料理とワインを、肩ひじ張らずに楽しめる貴重な存在です。

天七 本店は、創業から50年以上の歴史を持つ関西風串カツの名店で、東京都足立区の北千住にあります。初代が大阪で修行を積み、まだ串カツが東京に浸透していなかった時代に本場のスタイルと味を持ち込んだお店として知られており、東京における串カツ専門店の草分け的存在として地元の人々や観光客から親しまれています。北千住駅西口から徒歩約1分という便利な立地にあり、「飲み横」と呼ばれる飲み屋横丁の入り口付近で、昭和の香りを残す白い蛍光灯看板と年季の入った大きなのれんが目印になっています。

このお店の最大の特徴は、大阪の串カツ屋をそのまま再現したような本格的なスタイルです。店内はコの字形の大きなカウンターのみの立ち飲みスタイルで、40名ほどが利用できる広さがあり、常に活気に満ちています。関西風の「ソースの2度漬け禁止」というルールが徹底されており、カウンターにはソースの入った容器と無料のキャベツが並んでいます。串は1種類につき2本単位での注文が基本で、木札メニューには売り切れになると赤い斜線が引かれる仕組みになっています。また、床が灰皿になっているという昭和レトロな独特のスタイルも、本場大阪の雰囲気を色濃く残しています。

お店で一番人気を誇るのが若どりです。チューリップと呼ばれる骨付きの形状で提供されるこの串は、サクサクの薄衣の中から肉汁がジュワッと溢れ出すジューシーさが評判で、歯切れの良い食感と旨みが口いっぱいに広がります。揚げたての熱々をハフハフと頬張る瞬間は格別で、リピーターの多くが必ず注文する看板メニューとなっています。

他にも魅力的なメニューが豊富に揃っています。豚カツはボリュームがありながらも軽い食感で、さっぱりとしたソースとの相性が抜群です。玉ねぎは甘みが引き立ち、サクサクの衣とのコントラストが楽しめます。変わり種として人気なのがカレー玉で、カレー味のつくねにピリリとした辛さがアクセントになっており、お酒が進む一品です。また、金曜日と土曜日限定でニンニクの芽に豚肉を巻いたスタミナや、メンチにニンニクをすり込んだ元気玉といった特別メニューも登場します。さらに紅しょうがや生シイタケ、レンコン、ハムカツといった定番から、キスやアジなどの魚介類まで、30種類以上の串が用意されており、どれも薄衣でパン粉が細かくサクサクと軽い仕上がりになっているため、何本でも食べられてしまいます。揚げたての串を目の前のバットに次々と置いてもらい、二度漬け禁止のソースにドボンと漬けて楽しむスタイルは、北千住の夜を彩る特別な体験となるでしょう。

江戸っ子は1966年(昭和41年)に創業した、もつ焼き専門のお店で、東京都葛飾区の亀有駅北口から徒歩2分の場所にあります。現在は三代目が焼き台に立ち、平日のみ16時20分から20時30分までという短い営業時間にもかかわらず、開店前から行列ができる人気店です。長い藍色の暖簾が目印で、地元では「亀有の関所」と呼ばれ親しまれています。市場が休みとなる土日祝日はお店も休業し、新鮮なもつを提供することにこだわり続けています。

何といっても、特製ハイボールがお店の代名詞です。週刊現代で「東京で一番」と評された秘伝の製法で作られ、焼酎に漢方や柑橘系果汁を配合した独自のエキスに炭酸水を加えた、ここでしか味わえない一杯となっています。氷を入れずに提供されるため濃いめですが、飲み口は爽やかでクセがなく、もつ焼きとの相性は抜群です。2杯目以降はグラスにレモンスライスが追加され、その枚数で杯数を把握するというユニークなシステムも採用されています。

もつ焼きは、お任せのみつくろいが一番人気です。シロ、ナンコツ、カシラ、レバーの4種類を1本ずつ盛り合わせたもので、初めて訪れる方にもおすすめの一品です。味付けは甘タレ、味噌タレ、ニンニクの効いた辛タレ、塩焼きの4種類から選ぶことができ、どれも新鮮で大ぶりなもつに丁寧に味がつけられています。特にレバーは柔らかく臭みがなく、塩でもタレでも美味しいと評判です。

その他にも、煮込みは柔らかく煮込まれた様々なもつに豆腐とこんにゃくが入り、ネギがたっぷりとトッピングされた優しい味噌仕立ての一品です。ガツ刺しは生姜、ニンニク、味噌の3種類の薬味から選べ、しっとりとした食感が楽しめます。シロ刺しはブルブルとした食感と新鮮さが際立ち、箸休めにはわらびやお新香も用意されています。店内では常時6~7名の店員がキビキビと働き、注文から提供までスムーズで、地元の方々に長年愛され続ける理由がよくわかる活気あふれるお店です。

泥亀は、東京都台東区根岸の銭湯「ひだまりの泉 萩の湯」の敷地内で営業する天つゆベースのおでん屋台です。JR鶯谷駅から徒歩約3分の場所に立ち、現在都内に2店舗しか残っていない貴重な屋台営業のおでん店のひとつとして注目を集めています。本店は台東区西浅草にある居酒屋「和食バル 華門」で、店主の原田貴秀さんが2022年4月から屋台営業を開始しました。もともと寿湯という別の銭湯の前で営業していましたが、2022年7月より現在の萩の湯に移転しています。原田さん自身が銭湯の常連であり、週4回通う中で湯上がりにおでんを食べたいという思いから屋台を始めたというエピソードがあります。屋台は原田さんが大工職人と共に手作りしたもので、折り畳み式のコンパクトな設計ながら立ち飲み席も備えた機能的な造りが特徴です。

泥亀の最大の魅力は、店名の通り浅草の天ぷら料理店「秋光」の天つゆをベースにした特製おでん出汁です。甘みと深いコクがある天つゆはおでん種との相性が抜群で、じんわりと身体に染みわたる味わいが評判を呼んでいます。大根は下茹でした後に天つゆのおでん汁で煮込み、屋台の鍋で再度じっくりと煮るという丁寧な仕込みが施されており、開店から1時間後の19時頃が最も食べ頃となります。おでん種は大根や玉子、じゃがいもといった定番から、荒川区南千住の六幸食品のこんにゃくや玉こんにゃく、ちくわぶ、さらには浅草ハムの浅草ウインナーなど、足立区・荒川区・台東区といった東京下町の食材を中心に25種類以上を取り揃えています。原田さんは「界隈のみんなで助け合い、発展していくことが楽しい」と語り、地域との繋がりを大切にした仕入れを行っています。

もうひとつの人気メニューが、SNSで大きな話題となったクロワッサンおでんです。クロワッサンをたっぷりと天つゆ出汁に浸したこの一品は、バターの香りと出汁の旨みが意外なほど調和し、柔らかく出汁を吸ったクロワッサンの食感が絶品だと評判です。和と洋の組み合わせが新しい味わいを生み出し、訪れた人々を驚かせています。この斬新なアイデアは、従来のおでんの概念を覆す新感覚の味として注目を集め、テレビ番組「街グルメをマジ探索!かまいまち」でも紹介されました。

他にも見逃せないのがカレーセットです。カレー味の魚肉ボール串とじゃがいもを組み合わせたこのセットは、グレイビーボートという容器に盛り付けられたフォトジェニックな見た目も楽しめます。スパイシーなカレーボールと、カレーライスに欠かせないじゃがいもの最強コンビは、ほどよくカレー味が染み出した出汁とともに食欲をそそります。その他にも、ごぼう巻やイカ巻、魚のすじ、牛すじ、つぶ貝、もち巾着、はんぺん、なるとなど多彩な練り物や具材が揃っており、どれも天つゆの甘みと深いコクが具材の味を引き立てています。特にこんにゃくとちくわぶはおかわりするお客さんが多い人気の品で、噛み締めるたびに口いっぱいに広がる天つゆの風味が魅力です。営業は17時30分頃から23時頃まで、月曜日や荻の湯の休業日、天候不良時は休みとなります。銭湯で汗を流した後、屋台の温かいおでんを味わう下町ならではの風情を楽しんでみてはいかがでしょうか。

『立飲みカドクラ』は2009年にオープンした上野の立ち飲み居酒屋です。店名は「火土蔵」という漢字表記があり、2009年以前は炉端焼き店として営業していました。運営するのは昭和38年(1963年)創業の老舗焼肉店「太昌園」で、焼肉店の肉の仕入れ力を活かした立ち飲み業態として誕生しました。上野駅から徒歩1分という立地にあり、広い間口のオープンな店構えで、昼の11時から夜まで通しで営業しています。立ち飲みを中心に約80席を構え、奥にはテーブル席も用意されているため、立ちっぱなしが苦手な方でも気軽に立ち寄ることができます。

このお店の最大の特徴は、店先の大きな鉄板で調理される料理の数々です。目の前で豪快に焼き上げられる料理は、見た目にも楽しく、できたての熱々を味わえるライブ感が魅力となっています。系列の老舗焼肉店「太昌園」と共通仕入れを行っているため、質の高い肉料理を手頃な価格で楽しめるのも人気の理由です。アメ横の活気あふれる雰囲気の中で、リーズナブルに一杯引っかけられる気軽さから、平日の昼間から多くの人々で賑わっています。

一番人気のメニューは豚平焼です。注文を受けると、目の前の鉄板で豚肉とキャベツが手際よく炒められ、見事な手つきで薄焼き玉子に包まれていきます。ソースとマヨネーズがたっぷりかかった熱々の一品は、豚肉の旨味とキャベツの甘みが一体となって口の中に広がります。シンプルながらビールとの相性が抜群で、鉄板で焼かれる様子を眺めながら待つ時間も楽しみのひとつとなっています。

名物メニューのミルフィーユハムカツも見逃せません。昔ながらの赤いハムを4枚重ねてミルフィーユ状に揚げたもので、サクサクの衣の中からハムの塩気と旨味がじゅわっと広がります。ボリュームもあり、ソースをかけなくても美味しくいただけます。チーズ入りやポテトサラダ入りといったバリエーションも用意されています。さらに、焼肉店系列ならではの和牛の希少部位の炭火焼は、日替わりで希少部位が楽しめる逸品です。鶏もも、かわ、はつ、かしらなどの串焼きもお手頃な価格で揃っており、ビールのお供に最適です。このほか、ホルモン焼うどんは特製ダレで味付けされ、ホルモンとうどんの組み合わせが絶妙なバランスで、こちらも人気を集めています。また、系列焼肉店から仕入れた良質な牛スジをじっくり煮込んだ牛スジ煮込みやモツ煮込みも、お酒のあてにぴったりの一品です。

魚安は、東京メトロ南北線の東大前駅から歩いて数分の場所にある、地元で愛される昔ながらの鮮魚店です。東京大学のすぐ近く、本郷の町に店を構え、新鮮でおいしい魚を求めるお客さんたちで賑わっています。老舗の魚屋さんが営むお店なのですが、数年前からは店内で立ち飲みができる「角打ち」というスタイルを取り入れ、一躍、食通の間でも話題になりました。

この魚安さんの一番の魅力は、何と言っても鮮魚店ならではの「呑める魚屋さん」というユニークな業態です。お店に入ると、まず目に入るのはショーケースにずらりと並んだ新鮮な`お刺身`や、手作りの`お惣菜`。これらはすべて店頭で販売している商品なのですが、実は店内の一角や店先に設けられたスペースで、そのままお酒と一緒につまめるようになっているのです。新鮮な魚に囲まれながら、昼下がりから気軽に一杯楽しめるという、魚好きにはたまらない天国のような空間が広がっています。お店を切り盛りされているご夫婦や、そのお子さんの優しい笑顔にも癒されるアットホームな雰囲気も、多くのお客さんが通い続ける理由の一つです。

お店の味の決め手となる鮮魚は、豊洲市場から仕入れたものがメインです。その確かな仕入れルートがあるからこそ、`お刺身`のクオリティは格別で、訪れるならぜひ召し上がっていただきたい一品です。もちろん、その日の仕入れによって内容は変わりますが、希望すれば予算に合わせて`お刺身の盛合せ`を作ってもらうこともできます。魚のプロが選んだ旬の魚介を、最高の状態で味わえるのは嬉しいですね。日替わりで作られる`お惣菜`も豊富で、`煮魚`や`揚げ物`など、魚屋さんが作る滋味深いおかずは、お酒のおつまみにはもちろん、夕食の一品としてテイクアウトする方も多いそうです。

数あるメニューの中でも、特に人気を集めているのが`マグロの塩焼き`です。お店の看板メニューとして知られ、シンプルながらもマグロの旨みがギュッと凝縮した味わいは、多くのお客さんの心を掴んでいます。また、珍しい魚が並ぶこともあるため、釣りや魚料理が好きな方は、ショーケースを覗くだけでもきっと楽しい発見があるでしょう。魚安さんは、お昼の時間帯には、`お弁当`の販売も行っており、近隣のオフィスで働く方や学生さんのお昼ご飯としても人気があります。新鮮な魚を気軽に、そしておいしくいただける魚安さんは、本郷界隈の食文化を支える、大切な存在となっていますね。

うなぎ家は、古くからうなぎを看板に掲げるお店が多い、蒲田の街で親しまれている立ち飲みスタイルの居酒屋さんです。蒲田駅からも歩いてすぐの場所にあり、その気軽にうなぎを楽しめるスタイルから、地元の方々に広く愛されています。創業は2002年頃とされ、蒲田という街の歴史とともに培われてきた鰻文化を、現代の誰もが楽しめる形にしたお店と言えるでしょう。

蒲田の街は、かつて近くを流れる呑川や多摩川、そして汽水域の羽田など、豊かな水辺の環境に恵まれていました。そのため、古くからうなぎが身近な食材として根付き、戦後も多くの鰻専門料理店が街を支えてきました。そんな背景のなかで誕生したうなぎ家は、「鰻屋さんでしっかりいただく」という伝統的なイメージとはひと味違い、「うなぎを肴にお酒を楽しむ」という新しいスタイルを確立しています。早めの時間からお店が開いているため、仕事終わりの一杯や、地元の方が夕方の口開けに利用するなど、使い勝手の良さも魅力となっています。

お店の主役は何といっても、お店の顔でもあるうなぎ串焼です。手頃な価格で用意されているにもかかわらず、注文を受けてから焼き台で丁寧に炙り始める串は、脂がじゅくじゅくと音を立てるほど香ばしく、ふっくらとした味わいが自慢です。特に、希少な部位を味わえる肝焼きは、その濃厚な味わいが日本酒やビールにぴったりと評判で、早い時間に売り切れてしまうこともあるほどの人気を集めています。カウンターだけの温かい空間で、焼きたての串を味わう瞬間は格別です。

うなぎの蒲焼きや鰻重で有名な専門店のようなメニューも、小鉢料理として揃っています。たとえば、さっぱりとした味わいが人気のうざくや、鰻ととろろを合わせたうなとろなども気軽に楽しめるところが、このお店の面白さです。お酒のお供には、お店の特製割材を使ったシークワーサーサワーが常連さんの間でも大人気で、「これを目当てに来る」というファンもいるほどです。他にも、立ち飲み屋としては少し珍しいナポリタンや、味が染みたもつ煮なども用意されており、昔ながらの「蒲田価格」を大切にしながら、誰もが心ゆくまで楽しめる工夫が詰まっています。ちょっと鰻で一杯、という贅沢を叶えてくれる貴重な一軒です。

川口酒店は、東京メトロ日本橋駅から少し路地裏に入った場所に、静かにたたずむ立ち飲みスタイルの日本酒バーです。2012年12月に、穴子料理で有名な「日本橋玉ゐ本店」を経営する会社の新業態としてスタートしました。お店のルーツは、この土地で長きにわたり愛されてきた酒販店「川口商店」で、現在の店舗はその元倉庫だった建物を改装して使っています。お店の名前「川口酒店」も、この「川口商店」の屋号を受け継いでいます。建物は昭和28年（1953年）に建築された古民家をリノベーションしており、入口には「川口商店」時代の祭り写真や蔵元の銘柄が入った看板がそのまま飾られ、お店の歴史をそっと伝えています。

このお店の大きな魅力は、ノスタルジックで落ち着いた空間にあります。築60年を超える建物の梁や、一升瓶を並べていたという棚の木材が随所に活かされ、温かい雰囲気を作り出しています。1階はトチノキの一枚板を使ったスタンディングカウンターのみで、気軽にふらっと立ち寄れるのがうれしいところです。立ち飲みスタイルなので、チャージ（席料）やお通しがなく、一杯だけでも日本酒を楽しめるようにという店長の思いが込められています。日本酒の楽しみ方を広げるための工夫として、冷酒は常に30〜40種類ほど用意されていて、特に1階のカウンターでは、60mlの少量で3種類を選べる飲み比べセットが人気を集めています。3種類を味わったあとは、追加の1種類からでも60mlでオーダーできるので、気になるお酒を少しずつ試すことができます。お酒をいただく杯にもこだわりがあり、口当たりが柔らかくなるという理由から、錫（すず）製の酒器が使われています。

お店の母体が穴子料理の専門店ということもあり、おつまみにも本格的な料理が並びます。特に味わいたいのが、名物の穴子太巻きです。また、日本橋は江戸前穴子でも知られる土地柄ですから、サクサクでふわふわのアナゴ天も多くのお客さんにおすすめされています。日本酒の旨味と合うように、毎日丁寧に仕込みをされた一品料理も評判ですよ。また、その日に仕入れた新鮮な魚介が楽しめる刺身盛り合わせも人気で、天然のブリや白イカ、珍しいしまえびなど、季節や仕入れによって内容が変わるのも楽しみのひとつです。

日本酒のラインナップは、店長が厳選した季節限定のものや、人気の蔵元の銘柄を常に揃えています。定番のメニューのほか、壁には日替わりの限定酒が手書きで貼り出され、初めて訪れる方にも日本酒選びの楽しさを感じさせてくれます。お料理は、穴子太巻きやアナゴ天のほか、うに巻きも日本酒と良く合うおつまみとして親しまれています。注文の際も、半合（90ml）や一合と、自分のペースや好みに合わせてサイズを選べます。日本酒を好きになってほしいという店長の強い思いから、細部にまでおもてなしの心遣いがあふれています。日本橋の街並みでタイムスリップしたような風情を感じながら、じっくりと日本酒の奥深さを体験できるお店です。

麦酒大学は、2016年9月15日に中野駅南口近くのレンガ坂にオープンした、日本で唯一キリンラガービールの注ぎ分けを専門にするビアバーです。
オーナーの山本祥三さんは、業務用酒類卸業「広島屋」で約20年間ビール担当として勤務した後、生まれ育った町である中野で独立し、お店を開きました。
山本さんは子供の頃から料理人になるのが夢で調理師免許も取得していましたが、ビールに魅了されてこの道に進んだというエピソードがあります。店内は2階が立ち飲みフロア、3階がテーブルフロアとテラスの2フロア構成で、2階の壁2面は黒板になっており、ビールにまつわる豆知識が書かれています。

このお店の最大の特徴は、昭和8年当時のビールサーバーを忠実に再現したレプリカと現代のビールサーバーを使い分けて、さまざまに注ぎ分けたキリンラガーの生ビールを楽しめることです。現代のビールサーバーと昭和8年当時の復刻ビールサーバーの2つを使用し、4種類の基本的な注ぎ方を提供しています。メインの注ぎ分けは、現代のビアサーバーを使った「麦酒大学注ぎ」、銀座ライオンと同じ昔ながらのスタイルの「一度注ぎ」、昭和20年代から40年代頃の居酒屋隆盛期に主流だった「二度注ぎ」、キリンシティと同じドイツスタイルの「三度注ぎ」の4種類となっています。こうして丁寧に注ぎ分けられた生ビールは、キリンうまい生ビールアワードを2017年、2018年、2019年と3年連続で受賞しました。

一番人気の麦酒大学注ぎは、現代のサーバーで注ぐキリッとしたタイプの生ビールで、驚くほどきめ細かいクリーミーな泡と抜群の喉ごしが特徴です。一度注ぎはシャープな味わいを、二度注ぎはクリーミーな泡を、三度注ぎは苦味を抑えたマイルドな味わいを楽しむことができます。同じキリンラガービールでも、注ぎ方によってまったく異なる味わいに変化する様子は、まさに驚きの体験。

立ち香み処岡室酒店直売所は、大阪の立ち飲み激戦区として知られる京橋にある人気店です。JR京橋駅北口から徒歩2分ほど、通称「立ち呑みストリート」と呼ばれる一角にあり、中島らもの著書「せんべろ探偵が行く」にも登場したことで知られています。酒屋が母体となっている立ち飲み店で、製造元から直接仕入れるビールや日本酒は日付が新しいのが自慢です。朝9時の開店から夜まで、地元の常連客や観光客で賑わいを見せており、コの字型のカウンターには多い時で25人以上が立つこともあります。

このお店の最大の魅力は、年間を通じて楽しめる関西風のおでんです。透き通った出汁は鯛の頭で丁寧に取られており、隠し味にシイタケを使用しています。さらに驚くべきことに、この出汁は27年間継ぎ足されており、熟成された深い味わいが特徴となっています。大根、ちくわ、こんにゃく、すじといった定番の具材に加え、高級食材であるクジラのコロが手頃な価格で味わえるのも魅力です。おでんは1品90円から用意されており、5種盛り合わせでも驚きの安さとなっています。

お店の一番人気はお任せ5品盛りとマグロのぶつ切りです。知人の鮮魚店から直接仕入れる新鮮なマグロは、分厚くカットされていながらリーズナブルな価格設定が光ります。このマグロは多くの常連客が必ず注文するメニューとして親しまれています。

そのほかにも、注文が入ってから揚げる天ぷら盛り合わせは外はカリッと中はジューシーな仕上がりで、5種類の天ぷらが楽しめます。また、ホタテや鯛、タコなど5種類の魚介が盛られたお造り盛り合わせは新鮮さが自慢の一品です。店主の岡室和成さんは「素材には妥協しない」と語り、その日のおすすめのネタを厳選して提供しています。さらに串焼き盛り合わせも人気で、おでんや天ぷらと組み合わせることで、千円程度でしっかりと楽しめる「せんべろ」が実現できます。店主の豪快で気さくな人柄と、温かい接客も魅力のひとつで、初めて訪れる人でもすぐに常連客と会話が弾む雰囲気があります。

マルフクは昭和58年に創業したホルモン焼きが名物の立ち飲み店で、大阪市西成区太子にあります。

マルフク名物のホルモンは、プリプリの食感と自家製のタレが決め手となっており、にんにく風味が効いたピリ辛の味付けが特徴です。
ボイルしたホルモンを大量に炒めておき、注文を受けると鉄板中央で旨辛のタレと和えて軽く炒め直してから提供されるという独特の調理法。
珍しいコブクロや、他店には少ない豚足ボイル・豚足煮込みなど、ホルモン系の品揃えが豊富で、ワンコイン以下で楽しめるメニューが充実しています。

その他の名物料理としては、コラーゲンたっぷりの豚足煮込みは隠れた名物料理で、じっくりと煮込んでとろとろに仕上げている一品です。
甘めの味付けで柔らかく煮込まれており、お酒との相性が抜群です。希少部位であるハナスジ(豚の鼻の筋)湯引きも他店ではなかなか食べることができない珍品として人気があります。

さらに焼レバーは鮮度の良さが自慢で、新鮮だからこその濃厚な味わいが楽しめます。豚アブラも脂がのっているものの、しつこくない仕上がりで、多くの常連客に愛されている一品です。

お店は動物園前駅や南霞町駅から徒歩2分、新今宮駅から徒歩6分という便利な場所にあり、定休日なしで毎日朝8時から夜22時まで営業しています。朝8時から10時まではモーニングサービスも実施しており、地元の方から観光客まで幅広い客層に愛されています。

お立ち吞み処 赤垣屋 野田阪神店は、大阪の立ち飲み文化を支え続けてきた老舗「赤垣屋」の味と活気を、野田阪神の駅直下で気軽に楽しめるお店です。赤垣屋の歴史は古く、創業は今から100年以上も前、大正12（1923）年に初代が大阪・堂島で酒販店を開いたのが始まりです。当時は大変な不況の時代でしたが、「よりおいしいお酒をより安く、多くのお客様に喜んでいただきたい」という一心で、酒販店の店先で熱燗を振る舞ったのが立ち飲み屋の原点になったといわれています。また、この礎を築いたのは、初代の母にあたる尾﨑小竹という女性で、その卓越した手腕が老舗の土台を築き、「大阪名物」として発展する基礎を作ったというエピソードも残されています。そんな伝統を守りながら、現在では大阪市内で複数の店舗を展開し、2023年には見事100周年を迎えました。

野田阪神店は、阪神電鉄野田駅の真下という抜群の場所にあります。地下鉄やJRとの乗り換え途中にも立ち寄りやすい立地で、「サクッと飲んで帰れる」のが魅力です。店内は明るくきれいな雰囲気で、立ち飲み初心者の方や女性一人でも安心して入れるように配慮されています。特筆すべきは、平日の午後14時からオープンしている点で、仕事で疲れた方を温かく迎える「心のオアシス」のような場所として地域に親しまれています。店内には常連のお客様も多く、時にはラジオで流れる阪神タイガースの話題で賑わうなど、活気あふれる温かい空間が広がります。働くスタッフの方のきびきびとした動きや、常連のお客様と交わされる気さくな会話も、このお店ならではの風景です。

赤垣屋を語る上で欠かせないのが、老舗の伝統の味である看板メニューの**どて焼き**です。串に刺された牛すじやこんにゃくなどを、白味噌ベースのたれでじっくり煮込んだ大阪名物の**どて焼き**は、甘辛く濃厚な味噌の風味がビールや熱燗によく合う逸品です。また、多くの立ち飲み店が並ぶ中で、赤垣屋のメニューは種類が豊富なことも人気の秘密です。

そのほかにも、注文を受けてから手早く焼き上げる**だしまき**も人気の一品です。ふっくらとした卵の優しい味わいと、じんわりと広がる出汁の香りが心を和ませます。定番のおつまみである**ポテトサラダ**も外せないメニューで、シンプルながらもお店ごとの個性が光ります。季節が変われば、**若竹煮**や**蛍いか酢味噌**、**ちくわ天**といった旬を感じられるお料理も登場します。ドリンクの品揃えも充実しており、特に**メガラッキーハイボール**というお手頃なハイボールは、安くて嬉しいと多くのお客様に親しまれています。毎月8日には**ビーフカツおろしポン酢**が登場するなど、何度訪れても新しい味に出会える工夫が凝らされているのも、長く愛される理由のひとつでしょう。

『ヨネヤ 梅田本店』は、戦後まもなく開業し創業70年以上の歴史を持つ串かつの名店で、大阪市北区のホワイティうめだノースモール1に店を構えています。梅田地下街がまだ「梅田地下街」という名称だった頃から、同じ場所で大阪の串かつ文化を守り続けてきました。

観光客から地元の常連客まで幅広く愛されており、親子三代にわたって通う方もいらっしゃるほど、大阪の人々に親しまれている老舗です。立ち飲みカウンターとテーブル席を備え、一人でサクッと立ち寄るのも、家族や友人とゆっくり過ごすのにも適したお店となっています。

このお店にしかない最大の特徴は、純ハイという看板ドリンクです。宝酒造の焼酎「純」をベースにしたこのチューハイは、昭和58年頃からヨネヤの定番メニューとなっています。
専用のディスペンサーを使って焼酎とソーダの配合を完璧に調整し、氷の量まで計算された一杯は、日本初の缶チューハイ「タカラcanチューハイ」のモデルになったとも言われる逸品です。
炭酸水と焼酎の境界線が曖昧になるほど見事に溶け合った味わいは、揚げたての串カツとの相性が抜群で、多くの常連客が一杯目から純ハイを注文します。

お店の人気は牛カツです。創業当時からあるこの看板メニューは、自慢の一品として多くの人に愛されています。大阪では串かつといえば牛肉が定番ですが、こちらの牛カツは素材の味がしっかりと感じられ、サクサクの衣との相性が見事です。

その他にも、創業当時からある定番の玉ねぎをはじめ、旬の素材を使った串かつが約26種類も揃っています。
海の幸ではあなごがふわっとした口当たりで人気を集めており、ハモやマグロといった串かつも季節によって楽しめます。変わり種ではやげん軟骨がコリコリとした食感で癖になる一品として知られ、野菜ではエリンギベーコンがエリンギのしゃきしゃき食感とベーコンの旨みが絶妙にマッチしています。
レンコンやじゃがいも、銀杏といった野菜の串かつも、それぞれの素材の持ち味を生かした揚げ方で提供されており、飽きることなく様々な味わいを堪能できます。

マツコデラックス