【帰れマンデー】広島・肉うどん『ちから』お店の場所〔奥田民生・吉川晃司〕

和歌山県のうどん屋から暖簾分けを受けた初代小林角蔵氏が、広島市本通1丁目で「うどんと餅の店 ちから」として90年前に創業したのが始まりで、戦後復興を経て現在では広島市を中心に27店舗を展開する地元に愛され続けるチェーン店へと成長しました。本通四丁目店は1986年に開業し、広島電鉄本通電停から徒歩1分という抜群の立地にあり、ビジネス街の中心部として多くの人々に親しまれています。

本格的な昆布だしを基調とした優しく上品な味わいがちからの最大の特徴で、そのだしはモンドセレクションを受賞するほどの人気です。

うどんと一緒に和菓子のおはぎを販売していて、この珍しい組み合わせは広島独特の食文化として、全国放送のテレビ番組でも紹介されるほど注目を集めていて、昆布の効いただしと柔らかなうどんの麺を楽しんだ後、甘さ控えめのおはぎで口直しをするという、広島ならではの食べ方を体験できます。

人気のメニューは肉うどんで、オーストラリア産牛肩ロースを甘辛く炊き上げた牛肉が、上品なだしの味わいと絶妙に調和した逸品です。余分な脂分を取り除いて調理されているため、牛肉本来の旨みを存分に味わうことができ、世代を問わず多くの人に愛されています。

その他の名物料理として、天ぷらうどんは昔ながらの木の葉型かきあげが特徴的で、尾付きえびとむきえびを使った衣たっぷりの天ぷらが自慢です。

カレーうどんは昆布だしの香りと味わいを活かしながらも、スパイシーなカレーの風味が楽しめる人気メニューで、きつねうどんも短冊切りの油揚げをほんのり甘めのだしで炊き込んだ歴史あるメニューのひとつです。

和菓子では北海道十勝産小豆と白ざらめ糖を使用し、可部の伏流水で仕上げた粒あんで広島県産もち米を包んだおはぎのほか、国産大豆を原料とした浅煎りきな粉をまぶしたきなこも人気があり、素材のシンプルさが味わい深い一品として多くの人に愛されています。

サンドウィッチマン・奥田民生・吉川晃司