【ふるカフェ系 ハルさんの休日】空の恵みのカフェ・冷やし中華『MINDEキッチン』徳島県三好市池田町のお店の場所

真鍋家が万延元年（1860年）にたばこ製造を開始した歴史ある商家で、幕末から明治にかけて繁栄したたばこ製造業者の住宅として使われていました。

この古民家は阿波池田における繁栄の時代を物語る建物で、袖うだつを持つ主屋の黒漆喰塗りの壁面には3つの虫籠窓と格子戸を備えており、当時の商家の風格を今に伝えています。
三好市の生涯活躍のまち構想に基づく多世代市民の交流拠点として生まれ変わり、地域の食の課題に取り組む「マチの食堂」として多くの人に愛されています。

野菜が真ん中をコンセプトにしたこのお店では、徳島県の食の課題である糖尿病死亡率の高さや野菜摂取量不足の改善に積極的に取り組んでいます。
天井の高い空間は開放感があり、和の中庭を望むことができる格子もある、レトロで落ち着いた雰囲気が特徴です。

店長の大掛達也さんは食の専門出版社で編集職を経験したフリーライターで、ジュニア野菜ソムリエの資格を持ち、地域の食の活性化に取り組んでいます。

人気のメニューはMINDEランチで、月替わりの内容で提供されています。このランチには野菜おかず4品のビュッフェに加え、メインとなる肉または魚料理、ご飯、味噌汁、ベジジュースがセットになっており、栄養バランスを整えながら地元の食材を味わうことができます。
野菜は好みの量をセルフで選べるため、一人ひとりの食事スタイルに合わせた健康的な食事を楽しめます。

カフェタイムの看板メニューのバーベキューチーズバーガーは14時からの販売で、ドリンクセットが1250円、単品が1050円で提供されています。
濃厚なチーズがたっぷりとのったこのバーガーは、古民家の趣ある雰囲気の中で味わう特別な体験として人気を集めています。

また地元のお茶や地元のかんきつ果汁を使用したドリンクメニューも充実しており、祖谷そばやそば米汁といった郷土の味も楽しむことができます。併設されている物産販売店「MINDEマーケット」では、すだちサイダーやゆずジュレ、曲風園のお茶など地元の特産品も購入でき、手土産やプレゼントにも最適です。

渡部豪太