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きじ焼き丼 大森駅「鳥仁」
このお店の名物は何と言ってもきじ丼です。店名の由来にもなっている料理で、鶏のもも肉を生地のように薄く開いてから炭火で焼き上げています。50年以上前から継ぎ足して使い続けているという秘伝のたれが鶏肉に深い味わいをもたせ、紀州の備長炭でじっくりと焼くことで表面には香ばしい焦げ目がつきます。丼の上にはたっぷりと海苔が散らされていますが、これは大森が江戸時代から昭和38年まで約300年にわたって海苔養殖で栄えた歴史に由来します。明治から昭和初期にかけて日本一の海苔生産地だった大森の名残として、今でも多くの海苔問屋が地域に残っており、きじ丼の海苔はこの地域ならではのこだわりとなっています。セットで付く鶏ガラでとったスープとの相性も絶妙で、甘辛いたれと海苔の風味、そして炭火で焼いた香ばしい鶏肉が三位一体となって食べる人を満足させます。
ランチタイムは火曜・水曜・木曜の週3日のみ、11時30分から13時15分という限られた時間帯での営業となっており、きじ丼のほかに鳥丼や半きじ定食といったメニューも楽しめます。鳥丼は胸肉を使っており、きじ丼のもも肉とはまた違った味わいです。ランチの人気ぶりはビジネスパーソンが足繁く通うほどで、開店前から待つお客さんの姿も珍しくありません。
夜の時間帯は17時30分から21時まで営業しており、こちらは焼き鳥を中心とした居酒屋スタイルです。とりさしは新鮮なささみを使った一品で、美しいピンク色をした身はなめらかな食感が楽しめます。鶏の鮮度の良さを証明する看板メニューです。またねぎまやもつ、つくね、砂肝、かわといった定番の焼き鳥は、目の前の炭火でじっくりと焼き上げられ、ほどよい塩加減で仕上げられています。皮はカリカリに焼かれており、ビールや日本酒との相性も抜群です。若鶏の煮込みは大根やこんにゃく、ごぼうといった野菜がたっぷり入った優しい白みそ味の煮物で、焼き鳥とは異なるほっとする味わいが人気です。鳥スープは鶏ガラの旨みがぎゅっと詰まっており、焼きおにぎりと合わせて締めの一品としても楽しめます。
- 1986年創業の島仁
- きじ焼き
鶏肉を“生地”のように広げて焼く形から(諸説あります) - 鶏もも肉の筋を取り除く
- 備長炭でうなぎの焼き台で焼き上げる
- 仕上げと焼きの2種のタレ
- かきたま風鶏スープ
| 住所 | 東京都大田区大森北1-23-11 |
|---|---|
| 電話 | 03-3766-9229 |
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







