カレー 西荻窪駅「じんからごはん」
竪谷さんは1972年生まれで、銀座の懐石料理店での修業を経て無国籍居酒屋で腕をふるったのち、40歳で一念発起して2013年12月から南極・昭和基地に赴任しました。第55次隊では越冬隊24名の食事を、たった一人の調理担当隊員として支えました。
極寒の地で限られた食材をやりくりしながら、観測隊員たちの何よりの楽しみである食事を日々工夫して作り続けた経験が、この店の土台になっています。
南極では食事とイベントが何よりの娯楽で、クリスマスや毎週金曜日のカレーの日など、月に一度は何かしらのイベントが開催されていました。竪谷さんは隊員たちが要望をやんわり伝えてくる様子や、南極では貴重な生卵をめぐって会議で議論になったエピソードなど、極地での暮らしの中で培った人との向き合い方を大切にしています。
2015年3月に帰国後、西荻窪にお店を構えましたが、南極の呼び声を感じて2019年に第61次隊として再び昭和基地へ。2021年まで越冬隊30名を支えました。帰国後も西荻窪じんからは変わらず、南極仲間や地域の常連客が集う場所として愛され続けています。
お店の一番の看板メニューはじんから名物 刺身盛合せです。
竪谷さんは毎日早朝に豊洲市場へ足を運び、旬の魚を目利きして仕入れています。その日に揚がった新鮮な魚を、少しずつ色々な種類盛り合わせて提供するこのお造りは、お客さんが飽きることなく様々な味わいを楽しめる工夫がされています。メニューは日替わりで、初めてのお客さんには刺身盛合せも入ったおまかせコースが用意されており、その日のおすすめや好みに合わせて4〜5品の酒の肴が出てきます。
昭和基地で観測隊員たちに大人気だった南極カレーも、お店の名物として親しまれています。このカレーは、南極でスーパーがなく一年分の食材でやりくりしなければならない状況の中、試行錯誤の末に生まれました。15種類のスパイスを織り交ぜ、寒い南極で体が温まるよう生姜を効かせ、飽きがこないよう酸味を強調したのが特徴です。さらっとしたルーは、極夜や白夜で体内時計が狂い体調を崩しがちな隊員でも食べやすいように工夫されたもので、手羽元がまるごと入った優しい味わいが人々の心をほっとさせてくれます。
日本酒にも竪谷さんのこだわりが光ります。長野県飯山の田中屋酒造店から直送される水尾は、長野県の最北、奥信濃と呼ばれる豪雪地で作られる地酒です。
水尾山から湧き出る天然水を使い、地元で栽培される酒造好適米「金紋錦」や「ひとごこち」で丁寧に手造りされた日本酒で、香り豊かで口当たりはまろやか、後味はすっきりと軽い食中酒として新鮮なお刺身との相性は抜群です。竪谷さん自身が「飲んで美味い」と思った地方の日本酒をほかにも取り揃え、手軽な値段であふれるほどに注いでくれます。
南極料理人らしく、ジャンルにとらわれない幅広いメニューが揃っているのも西荻窪じんからの魅力です。和
食の基本を学んだ経験と無国籍居酒屋での修業を通じて身につけた技術が、お造りからイタリアン、フレンチのミラノ風カツレツ、パクチーを使った料理まで、様々なジャンルの料理を生み出しています。
掘りごたつの座敷や大人数のテーブル席もありますが、一番人気はカウンター席です。竪谷さんの南極での体験談を肴にお酒を飲むお客さんも多く、大人がゆったりとくつろげる雰囲気の中で、居酒屋激戦区の西荻窪で多くの人に愛される人気店となっています。
アニメ「宇宙よりも遠い場所」の制作にも協力し、南極での生活がよりリアルに描かれるきっかけを作りました。
- 南極では貴重な生野菜・キャベツの千切りとゆで卵がトッピング
- 南極昭和基地カレー
水分をしぼったセロリとニンジンをニンニクといためトマトソースと合わせて3日間煮込む
豚肉を入れて食用の竹炭パウダーでルゥを真っ黒に
隠し味に黒酢を入れて煮込むと酸っぱさが消えてまろみが出る
じんからごはん(西荻窪/居酒屋/海鮮)の店舗情報・予約なら、お得なクーポン満載【ホットペッパーグルメ】!じんからごはんのおすすめポイントは、第55次南極観測隊のただ1人の調理担当隊員として、第55次南極観測隊越冬隊24名の活動を支える。 店内には南極グッズがたくさん♪ペンギンの置物など♪南極好きな方はぜひ話しかけて下さい♪。じんからごはんの地図、メニュー、口コミ、写真などグルメ情報満載です!…
| 住所 | 東京都杉並区西荻北4-4-4 |
|---|---|
| 電話 | 03-6913-6270 |
newsevery・坂田陽子
[記事公開日]
[最終更新日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







